書評

古い狩猟雑誌を買い漁るの、めちゃくちゃオススメな遊びです。

狩猟雑誌って最近ちょっと増えたとはいえ、月刊誌ではなく、年に2冊出るくらいのもので、「もっと読みたい!!」という人もいるのではないでしょうか?

そんな雑誌好きの人、活字好きの人にオススメなのが『古い狩猟雑誌をオークションで買う』という遊びです。

 

「古い雑誌なんてつまらない?」

いやいやいや、これがおもしろいンですよ。

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書評『サバイバル登山家』

今日ご紹介するのはお馴染み服部文祥氏の『サバイバル登山』。今更感もあるかもしれないけれど、最近読んだのだから仕方がない。

私が服部文祥氏のことを知ったのはここ2年くらいのことで、必然的に最近の本から入り、だんだんと興味を惹かれて、徐々に昔の著書に手を出し始めているという感じだ。この『サバイバル登山』は2006年に出版されており、単独での書籍の出版はこれが1冊目のようだ(共著は少なくともこれ以前に2冊ある)。

“サバイバル登山” というキーワードが初めて書かれた書籍ではないだろうか? もちろん、雑誌の記事などはあったはずだが。

というわけで、サバイバル登山の原点にも触れられている『サバイバル登山』を見ていこう。

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書評『罠ガール 1』真面目な駆除マンガ

罠ガール。

「女子高生が罠で獲物を獲る狩猟マンガ」と聞いて、わたしが真っ先に連想したのは頭文字Dだった。

頭文字Dの主人公である藤原拓海は13歳のころから無免許で(本人にその気はなかったが)走り屋としての英才教育を受けていた。18歳で免許を取って、走り屋デビューすると、周りは初心者ドライバー扱いするが、実は天才的に速くて誰も勝てない。そんな藤原拓海が、より速い人とレースを繰り広げるヒーロー的物語だ。

さて、罠ガール。こちらもそういう系統のものかな、と思った。たとえば家族に天才的ハンターがいて、英才教育を受けて……という具合に。

でも違った。主人公の千代丸こと “ちーちゃん” はすっごい真面目に猟のこと、獣のこと、鳥獣被害のことを勉強している普通の女子高生だ。まぁ、それ自体が普通じゃないとも言えるけど。

そんなちーちゃんの猟日記とも言えるマンガになっている。

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書評『ツンドラ・サバイバル』念のため持ってきた道具を後悔する心理

わたしに端的に言って、服部文祥さんのファンだ。

彼のサバイバル登山をそのまま自分もやりたいというわけではない。むしろ狩猟に関しては、地元の猟場をじっくり歩き、獲物を獲り、家に持ち帰るという、いわゆる普通の猟が好きだ。

じゃぁ、何に惹かれるか?

たぶん、彼が「めちゃくちゃ考えてる」という部分だと思う。

自然について、山について、そこに生きる動物について……。生き物の生き死にについて、自分の生き死にについて……。文章を書くことについて……。

考えて考えて考えて、後悔したり、失敗したり、うまくいったりする、その姿に感銘を覚える。自分も同じレベルでやれているか自信こそないものの、いつも一生懸命考えているつもりだから。

今日ご紹介する『ツンドラ・サバイバル』もやっぱり “考える” ということをいっぱいやっている。

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書評『独りだけのウィルダーネス』ひとりの男の物語以上の物語

今日ご紹介するのはいわゆる狩猟本ではありません。ひとりの男が、アラスカの大地で、独りッきりで生きていく話です。

言ってみればそれだけの話なんです。淡々とした毎日を日記に書いたもの。でも、彼の自然に対するフェアな愛情に心打たれます。

そして、ただの日記なのに、最後のページでなぜか涙が出るほど感動しました。なんかすごいことが起こるんじゃないんです。静かな感動。著者の真面目さに心打たれます。

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書評『続・猟銃』まさに「撃つ瞬間の理論」という本ですね

今日ご紹介するのは『続・猟銃』という本。サブタイトルが『撃つ瞬間の理論 どうすればあなたの銃は当たるか?』となっており、このサブタイトルこそが、この書籍のことをズバリと言い当てています。

この書籍全体を通して、まさに撃つ瞬間の話です。

狙いを定め、引き金を引く。そのときの銃の作用、身体の作用、心の作用について語られています。

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書評『老人と狩りをしない猟犬物語』狩猟禁止論者による狩猟小説

猟期が終わったので、積ん読になっている狩猟系の本を順繰り読んでいます。

今日ご紹介するのは西村寿光氏の『老人と狩りをしない猟犬物語』。これがまた深い小説でおもしろかったんでご紹介です。

最後の作家紹介で深掘りしていきますが、その作家、元々はハンターでしたが、この作品を書いている時期に “狩猟禁止論者” に転向したという経歴を持ちます。それを踏まえて読んでみたい作品ですね。

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