Category: 書評

アウトドア全般の良書をご紹介します。外で遊べない日にどうぞ。

書評『相剋の森』 現代の狩猟議論を小説で語る

先日読んだ熊谷達也氏による『邂逅の森』の続編、『相剋の森』を読んでみました。『邂逅の森』とはまったく違う視点で語る猟師の物語です。 前作からの大きな違いは、『邂逅の森』が明治に生きるマタギの物語であるのに対し、『相剋の森』は現代の物語である(続きを読む)

書評『邂逅の森』 明治のマタギが見えてくる小説

猟師やマタギについての本を色々読んでいますが、今回ご紹介するのは熊谷達也氏の小説です。 小説といえども、資料としてバカにできないものでして、むしろ小説だからこそ、マタギに関する情報だけではなく、風土・文化・風俗などが積み重なり、当時の情景が(続きを読む)

書評『山の仕事、山の暮らし』 山の仕事の多様性に驚く

本日ご紹介するのは『山の仕事、山の暮らし』という高桑信一さんの著書です。 まさにタイトルの通り、山に生きる人間の生き様をオムニバス的に書き並べた本になっています。この本のおもしろいところはなんと言っても、山の仕事の多様性を見られることでしょ(続きを読む)