猟師の本棚:やまくじの本棚と本棚募集について
Twitterで「猟師の本棚を見たい」というやりとりがありまして、おもしろそうなので、ちょっくら募集してみなさんの『本棚』をご紹介したいと思います。
まずは言い出しっぺと言うことで、わたくし『やまくじの本棚』をご紹介します。
この記事の最後に、「みなさんの本棚の募集について」を書いていますので、狩猟系の本を読むのが好きなハンターたちはどうか応募してください。
やまくじの本棚
本当はひとつの本棚に集約したいのですが、いろいろ事情があって、それが難しくなってきています。というかひとつの本棚に収まらないのが正直なところ。なので、パラパラといくつかの写真にわけてご紹介。
※実は引っ越し後、本の整理ができていないので、順不同のバラバラ状態だったりします。それもまた味ということで。
せっかくなので、写真の範囲ごとに好きな本をピックアップしてご紹介していこうと思います。
ここでご紹介したい本はたくさんあるなぁ。ありすぎて、絞りきれない……。
定番と言えば定番の『ぼくは猟師になった(千松信也著)』や『羆撃ち(久保俊治著)』などはぜひオススメしたいですね。とくに久保俊治氏の『羆撃ち』はドラマティックであり、いかにも “猟師” って世界観を楽しめるのでオススメです。
もし狩猟系の小説に興味があるなら『邂逅の森』から始まる『森』シリーズが有名ですね。かなりおもしろいです。まずは邂逅の森を呼んでみて、気に入ったらシリーズ(全三冊)に手を広げましょう。
上記は図鑑系が多いですね。一部文庫本サイズで白い表紙に手書きで本のタイトルが入っているものがありますね。これは野外持ち出し用の本だからです。コピー用紙で表紙を作って保護しています。
また、『雑誌狩猟』生活も揃ってます。こちらはわたしが寄稿する形で関わっているから言うわけじゃないんですが、大好きな狩猟雑誌のひとつです。出版社が倒産し、継続が危ぶまれていましたが、山と渓谷社に移籍して続くことになりました。よかったよかった。最新号も予約開始しています。
あとは反射して見辛いですが、服部文祥氏の『獲物山Ⅱ』もいいですね。写真が多く、文章的なおもしろさもあって、読み返しても楽しめるムック本になっています。
ここは『全猟』やら『狩猟界』などが並んでいますね。これで全部ではありません。まだ段ボールに入っている分もあります。古い雑誌のおもしろさはこれまでも何度もブログやら雑誌やらで語ってきていますので繰り返しませんが、ほんと、おもしろいですんで、おすすめです。読みましょう。
また雑誌『けもの道』もおもしろいですね。Twitterで交流のあるリロ氏(@ly_rone)が特集されたことで、SNS界隈では盛り上がりました。
本棚の上に積んであった本がこちら。服部文祥氏の一連の著書と、マタギ系の資料本、山怪ですね。これらはどれもオススメできます。
服部文祥氏の本で言うならば、『ツンドラ・サバイバル』が好きですね。日本じゃできない感じで、ロマンがあります。
もし、単独忍び猟が好きならば、『サバイバル登山入門』あたりもおもしろく読めるかもしれません。
そして狩猟好きで、小説も好きなら『息子と狩猟に』。
『山怪』もいいですね。これは猟師を中心に、山に生きる人たちが体験した「山での不思議な話」をまとめた内容になっています。過度な脚色や演出のない素朴な感じがかえってリアルで不思議な気持ちにさせられます。猟をやっている人ならば近い経験があったり、そこまでいかなくてもすんなり信じられるお話が多いです。
1番好きな本は『羆撃ち』
一冊に絞るのはとてつもなく難しいのですが、あえて一冊だけ挙げろと言われたら、わたしは『羆撃ち』を挙げますかね。これは本当に難しくて、もしかしたら聞かれる度に違う本を答えてしまうかもしれません。ここまでで挙げてきた本はどれもおもしろいです。
羆撃ちを挙げた大きな理由の1つは、久保俊治氏が伝説的な猟師と言えるほど、多くの体験をしているのと同時に、まだ現役であるということです。たとえば古い本でおもしろい本もあるのですが、大正・昭和の本であり、著者はすでに亡くなっているということがほとんど。だからといって本の価値は下がらないのですが、「いま狩猟に興味がある人」に勧めるという意味では、よりイメージしやすい『羆撃ち』が勧めやすいんです。
さらにいうと、この本はうまいんですよ。ドラマティックだし、ただの記録としてではなく、小説としても読めると言いますか、有り体に言えば「映画化してもいいのでは?」と思う感じです。
実際に久保俊治氏にお会いする機会がありましたが、本の中の彼そのままであると同時に、もっと気さくな面もありました。話題も豊富で、猟関係の笑い話、馬鹿話、為になる話が尽きない方です。
最初に読んだ本は?
はっきりとは覚えていないのですが、恐らく千松伸也氏の『ぼくは猟師になった』じゃないかな。
いわゆる「猟師になりました」系の本は色々あるのですが、その中ではやはりこの本がいいですね。
いま読んでいる本は?
ここ最近はゆっくり本を読める時間がないもので、「腰をすえて読む系の本」には手を出せていません。書評の依頼があって読んだ本はたくさんある(10冊近く?)のですが、それはまだ書いた書評が公開されていないので伏せておきます。
で、実は最近読み漁っているのが『全猟』と『狩猟界』。そして『羆吼ゆる山』。やはり雑誌系は短時間で1記事を読めるので、忙しくても読みやすいんですよね。寝る前に布団でゴロゴロと読んでます。で、『羆吼ゆる山』は人からお借りしており、少しずつでも、と読み進めています。
熊がいる地域に住み、幼少期から往年まで、熊とどう関わっていくか、という物語です。最近は北海道に来たこともあり、羆関係の本に興味津々なのです。
『猟師の本棚』大募集!
ぜひみなさんの本棚を見せてください。きっとみんな見たいはず!
「いや〜、本棚って言っても狩猟系は3冊しかないし……」みたいな人も遠慮なく。キレイに整頓されている必要もないし、雑に積み上げられている本でもいい。そのまんまの本棚を送ってください。
で、送っていただくときは下記を一緒にお送りください。
- 本棚の写真——1枚でも複数でも可
- 本棚の中からオススメしたい本を数冊ピックアップして、オススメの理由を書いてください。
- 1番好きな本とその理由
- いま読んでいる本
- 今後読みたい本
- 張って欲しいリンク (ブログ・HPをやっている人でそちらにリンクを張って欲しい人は記載してください。Twitterのアカウントだけは基本的に公開しますが、そちらも非公開希望でしたら、その旨を記載してください)
分量は問いません。語りに語って長文になるもよし、短くまとめてもいいです。
場合によっては私の方で多少加筆修正するかもしれませんのでその旨をご了承ください(内容を勝手に変えることはありませんが、言い回しや間違いを改める程度)。
送り先はわたくし『やまくじ(@yamakuji_jp)』宛にDMでお送りください。
あつまれ!猟師の本棚!
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