書評 『山でクマに会う方法』 クマはクマでしかない

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今日ご紹介する本は『山でクマに会う方法』。

クマには会いたくない! クマに会いたい! クマを狩りたい! すべての人にお勧めできる本です。

クマのことを知りたい

たとえば釣りに行くとき、人のいない山を登山するとき、山菜・きのこ狩りをするとき、クマには会いたくないものです。

しかし、そういう「会いたくない」というネガティブな感情とは別に、「クマのことを知りたい」と思うのはわたしだけでしょうか? もちろん「会わないために、クマについて知る」という意味もあるのですが、それ以前に自分が歩いている山の中で最強の生物であるクマに強い興味があります。

そんな人にお勧めなのがこの本

8回クマに襲われた著者

著者の米田一彦(まいたかずひこ、と読むようです)氏は「クマ追い」の第一人者。

これまで1000回以上クマを目撃し、8回襲われたといいます。著書の中で書いていた次の文章が印象的でした。

クマはむやみに人を襲うことはないが、さりとてカワイイぬいぐるみでもない。

著者がこの本を通して伝えたかったのは、まさにこの1文に凝縮されていると思っています。クマは出会ったら殺されるような悪魔や死神じゃないし、かといって「意外と人を襲わない、カワイイやつ」でもなくて、山の中で必死に生きている一種の獣でしかないのだよ、と。

このメッセージを強調するように、「初版あとがき」でも書いています。

クマはクマであり、クマでしかない。

そしてあとがきはこう締めくくられます。

あなたがもし山でクマに会ったとき「あっ、クマだ」と、ただそれだけを言い、当然のように通り過ぎる日が来るのを願っている。

この著者の思いをわたしは強い共感と共に受け止めました。

ちなみに熊に出会ったときの対処法

この本の中で「クマよけ」についても語られています。

詳細は本を見ていただくとして、ざっくり概要だけご紹介します。

まず、対処法の前にこちらをご覧ください。

クマ類による死亡者は年間で平均一人以下である。この死亡率は自動車事故や、年間四十人以上が死ぬスズメバチの事故より格段に低い。

だから、むやみに怖がるべきものではないのだ、と心に刻みつけておきましょう。

さて、熊よけですが、ありきたりながら「クマにできるだけ早く気付いてもらう」というのが重要です。結局はクマ鈴やラジオ、笛が効果的とのこと。ただ「笛よりは鈴の方が反応が良い」とも書かれています。

また出会ってしまったときの対処としては、とにかく刺激しないこと。声をださず、ゆっくりと後ずさりし、距離を広げます。クマは逃げる物を追う習性があるため、背中を見せて走ると追われます。

最悪、クマが攻撃態勢に入ったときは、クマ撃退スプレーが効くようです。著者自身も襲われたときに使って命拾いしています。ただし、使い方はよーくイメトレすべきです。5m程度しか届かないようなので、ビビって遠くから噴射しても効きません。

動物についてもっと知ろう

せっかく山に行くならば、山にいる動物について知るのは楽しい物です。

その中でも最強の生き物であるクマ。わたしもいろいろ読んでみたいと思います。

こういう動物の習性について書いてある本で、イノシシやシカの本ってないですかね? もしオススメがあれば、twitterか記事のコメント経由でお知らせください。

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