書評『グランドファーザー』ネイティブアメリカンの自然な生き方

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今日ご紹介するのはトム・ブラウン・ジュニア著『グランドファーザー』です。スピリチュアルな道を追求する、グランドファーザーと呼ばれるネイティブアメリカンの生涯です。

『グランドファーザー』

グランドファーザーはネイティブアメリカンでした。白人がアメリカにやってきて、街ができ、都会生活が広がっていく中、そういった消費的な生活感に浸ることなく、『自然な生き方』を追求した男です。

食べ物は山で獲り、病気も森で採れる薬草を使う。服も、家も、すべて自分で必要な分だけ、自分で用意する。そういう本当に自然な生き方を追求した人でした。

旅に出るときはほとんど手ぶらで行き、その日その日に必要なものを自然の中で調達する。そういう生き方です。

この本はそういうグランドファーザーの生き方や精神を語る本。

サバイバル技術であったり、薬草の種類や狩猟の極意を書いている本ではありません。グランドファーザーが自然とどう向き合っているのか? それが語られています。

 

自然とスピリチュアル

たとえばハンターの中にも狩猟をスピリチュアル的な眼で見る人もいるし、それとは無縁の人もいます。

やはり狩猟は命を奪う行為であり、いろいろ思うことがありますよね。わたしもやっぱり思うことはあります。特定の宗教観で捉えているわけではないですし、霊とか魂のようなものをイメージしているわけではないんですが、やっぱり「自然って何だろう?」「命って何だろう?」と考えてしまいます。

自分の中にそういうスピリチュアルな面での結論はありません。ふと霊魂のようなものを思い浮かべることはあるし、「食わなきゃいけないんだから食うんだよ」とクールな目線で肉を見ることもあります。そうやって揺れ動くことも大事なことなのかな、なんて都合良く思っています。

 

この『グランドファーザー』を読むと、わたしなんかの何万倍も強い気持ちで自然について考えようとしているのが感じられます。

どっぷりと自然の中で生き、自分の目で見て、実際に体験し、自然を理解しようとする姿勢に感動を覚えました。

しかもその学びの姿勢は生涯終えることなく、ずっと続きます。また学ぶだけではなく、それを後世に伝える努力もします。

 

自然や狩猟に霊的なものを感じるならぜひ

この本に描かれている感覚って、日本人なら受け入れやすいものだと思うんです。

日本では八百万神(やおよろずのかみ)の精神が定着していて、たとえばジブリ映画の『もののけ姫』なんかを通して、木の精だとか、山の神だとか、そういうものを心のどこかで信じている人が多いはずです。

本の内容的にはネイティブアメリカンの感覚で書かれていますが、かなり通じるものがあります。

この本を読んでから山を見ると、またちょっと違った目で自然が見えてくるかもしれません。

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