「鉄砲は増える」と思うと、1挺目の選び方が違ってくるのかも
これまでもいろいろ考えてきた「1挺目の銃選び」ですが、1つ視点を足してみたいな、と思います。
1挺目って難しい
銃砲店に行って、銃選びについて相談すると、お店や担当者によって、いろんなアドバイスをもらうものです。
「いろいろできるから自動銃」
「扱いやすいから上下二連銃」
「好きな銃を選べばいいんだよ」
ってなところでしょうか? ほかにもあるでしょうね。
これから1挺目の銃を持つ人にとって、1挺目の銃は超が何個もつくほど重要な決断に思えるものです。
でも、なにが正解かなんて分かりませんよね。
「どうせ鉄砲は増える」
よく聞くアドバイスで、「鉄砲は増えるから——」というものがあります。
全員が全員そうではないかもしれませんが、わたしの周りの人たちは例外なく増えています。例外なく……笑。
わたしの周りだと射撃や鉄砲そのものが好きな人が多いのでこういう傾向があるんでしょうね。犬に思い入れが強いタイプのハンターだと、また違うのかなとか想像します。
実は2挺目以降って結構簡単に増やせるんです。1挺目と2挺目の苦労は雲泥の差です。
- 銃砲店に行き、鉄砲を決める。
- 書類を揃える(大部分は銃砲店がくれる。講習の期限が切れていなければ、面倒なのは診断書くらい)
- 警察で申請する
- 許可が降りたら警察署へ行く
- 銃砲店で受け取り、警察署に持って行ってチェックしてもらう。
一見面倒そうですが、1はお店で選ぶだけで楽しい行程ですし、3・4は行けば良いだけ。5は1日で済ませてしまうことも可能でしょう。
平日の休みが取れないタイプの人は3・4が平日になると思うので、ややストレスかもしれませんが、休みが取れるなら大した話じゃありません。
かかる期間は1〜5までで1ヶ月ちょい。1挺目で半年〜1年かかることを思えば、楽勝ですね。
増えることを踏まえて1挺目を
みんな考えることなんですが、1挺目って汎用性を求めがちだと思うんですよね。わたしもそうでした。1挺目の銃を選んだときの心境を記事にしたことがありますが、まさに汎用性を気にしていることが分かります。
この決断を後悔しているという意味ではなく、もう1つの考え方として「汎用性を捨てる」ってのもありかな、と。
狩猟メインで考えている場合、猟期って3ヶ月しかありません。そんなにあれもこれもやれないもんです。わたしはほとんどシカ撃ちで、あとは父との付き合いで鳥撃ちに2〜3回行っただけ。
だからそんなに汎用性を活かせていないんですよ。
まぁ、いきなり尖った銃を選ぼうというわけではなく、好きな銃を優先してもいいと思うし、ちょっと用途を絞って選んでみてもいいのかなと。
「初年度はクレー射撃と鳥撃ちを基本に考えて、2年目は大物猟を踏まえた銃を選びたいな」
みたいに2挺目を買う前提で選ぶとまた違ってくるかな〜って。
1番欲しい銃を2挺目に回すという選択
これ、わたしがいつも書いていることと矛盾するように聞こえるかもしれませんが、「1番欲しい銃を2挺目に回す」のもありかもしれない、と思うことがあります。
たとえばMSS-20が欲しいとしても、この銃は鳥撃ちやクレーには向きません。やはり最初は射撃場で学ぶことも多いし、「クレーを撃てる銃の方がいい」というアドバイスをもらうこともあるでしょう。
MSS-20を諦めると捉えず、どうせ増えるんだから2挺目に考えたら良いのでは? という話です。
また1番欲しい銃が珍しい銃だったり、高価な銃の場合、手の届く中古品がすぐに見つかるとは限りません。
1挺目をあんまり気長に待つことはできませんから、とりあえず1挺目は別の銃を選び、ゆっくり2挺目との出会いを待つのもありかな〜って。
たとえばですが、「10万円でMSS-20がほしい」と思ってもすぐに出会えるわけじゃありません。かといってないわけでもありません。中古銃って本当に出会いなので、アンテナを張っていれば「ポン」と出てくるもんなんです。
もし気になる銃が2挺3挺あるなら、その2番目3番目を1挺目にするというのも選択肢の1つとして考えてもいい気がします。
それでも基本は好きな銃
とまぁ、いろいろ書きましたが、基本は「好きな銃」を持つのが1番幸せなので、それをオススメします。
だけど増えることを前提に選ぶと、少し気が楽になるというか、視野が広がるかもしれないなという話です。
なにか、気付きに繋がればいいのですが。
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