初シーズンで獲った8頭を撃ったときの据銃姿勢のすべて
Twitterでちょっとだけ猟で撃つときの姿勢について話題になりました。
そういえば、そういう視点で自分の猟を振り返ったことがないな、と思ったので、わたしが獲った大物8頭をどういうシチュエーションで、どういう据銃姿勢で撃ったか、まとめてみたいと思います。
鹿1頭目:木によりかかっての立射
参考:単独猟日記8:初めて獲ったシカのこと。自分で決めて自分で撃つこと。
このときは鹿の方からやってきてくれたんですね〜。で、死角からバッと飛び出してきた群れの先頭にいた雄ジカを撃ちました。
派手に音を鳴らしながらやってきたので、杉の木の後ろに隠れるようにして、立射の姿勢で構えていました。
距離はせいぜい20m程度。
鹿2頭目:片膝ついての膝射
参考:単独猟日記11:力でねじ伏せるように獲った2頭目のシカ
逃げていくシカを追って走り、視界が開けた場所でスッと片膝ついて撃ちました。距離は50mほど。
立射でも当たる距離ですが、息も切れつつあり、自信もないし、迷わず膝をついて撃ちました。このとき「膝射いいなぁ」と思ったのを覚えています。
鹿3頭目:無警戒に座っている鹿を座り撃ちで
参考:単独猟日記13:無警戒な鹿に短距離で出会い、滑り込みで年内3頭目のシカを!
このときは完全に無警戒な鹿でした。ほんのちょっと警戒心はあったかもしれませんが、こちらをむいてさえいません。
鹿は座っていたので、見られないようにこちらも即座に座り、弾を装填、鹿が立ち上がったところを撃ちました。このときの姿勢は書籍『狙撃の科学』によると開脚座り撃ちという姿勢。要するに体育座りをして、両肘を、それぞれの膝に乗せて撃つ姿勢です。
猪1頭目:寝ている猪を座り撃ちで
初めてにして、これまで唯一の猪です。このときは完全に眠っている猪を座り撃ちで獲りました。
鹿4頭目:歩いてくる鹿を正面から膝射で
参考:単独猟日記16:小さなメスジカを見送って、大きなオスジカを獲る
このときは真正面から歩いてくる雄ジカを獲りました。やってくる鹿はこちらに気付いておらず、こちらはその場で膝をついて座ります。座るとちょうど死角に入る地形でした。
で、鹿が歩いてきて、姿を現した瞬間にそのまま撃ちました。
鹿5頭目・6頭目:最長の107mを膝射で
これはもっとも遠い射撃になりました。GPS上では107m。撃ち上げだったので、実距離はもう少しあったでしょう。
このときは片膝ついての膝射。本当は座り撃ちしたかったのですが、あの姿勢はちょっと撃ち上げが難しいんですね。
で、1発撃ったら、2頭いた鹿の両方に当たり、2頭獲れてしまったという印象深い日でした。
鹿7頭目:足跡を追って逃げる鹿を立射で
このときは足跡を追って歩いていて、まさに自分があるく先に2頭の鹿がいました。
パッと走ったのですが、すぐに立ち止まったので、そこで撃ちました。座ったりしゃがんだりする余裕はありませんでしたが、距離は20m程度。
統計!
統計を取ってみます。
膝撃ち:4回
座り撃ち:2回
立射:2回
こんな感じなんですね〜。気持ちとしては座り撃ちが多かったようなイメージでしたが、膝撃ちが多かったようです。
自分が猟で姿勢を決めるとき、実際はほとんど頭を使って真せんでした。
「ここはこういう状況だから、膝撃ちでいこう」
とか、論理的に考えているわけではなかったですね。
立射で獲ったときは、まさに近距離なので、座る必要もなく、座る暇もありませんでした。膝射のときもそう。座り撃ちのときもそう。
自然とその姿勢になっていたって感じです。でもあえて言えば
近い/動けば逃げられる → 立射
しゃがむくらいの隙はある → 膝撃ち
遠いから狙い込みたい/狙い込む時間がある → 座り撃ち
という感じでしょうか。やっぱり膝撃ち・座り撃ちは撃つときも安心感があります。自信を持って撃てますね。
自信があるときは、気持ちにも余裕があって、穏やかな気持ちで撃てます。とくに座り撃ちは安心感があります。端的に言って好きなんですね、この姿勢が。
今後も、できるならば座り撃ちを積極的に使っていきたいです。同時に立射の精度も上げていきたいな、と。
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