単独猟日記20:初シーズン最後の1頭を獲るために……

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2017年に始まった私の初猟期。ここまでシカ6頭にイノシシ1頭をすべて単独忍び猟で獲ってきました。

わたしなりには好成績だと思っていて、猟期前に「無理だろうけど、2018年に食べるお肉をすべて自分で仕留めたものに出来たら最高だな〜」と妄想していたことが実現した形です。

狩猟用に買った144リットルの冷凍庫(参考:取らぬ狸の皮算用? 狩猟用に大きな冷凍庫を選ぶ!)もみごとに埋まり、それどころか普段使っている家庭用の冷蔵庫についている冷凍スペースにもシカ肉が入れなくてはいけない状況です。

猟期の後半はとにかく「シカは撃たずにシシを獲る」という目標でがんばっていましたが、それは叶わず、結局ここ1ヶ月くらいは獲物なしが続いています。

さて、わたしの住む地域では2月15日〜28日はニホンジカのみ獲ってもOKです。

もうイノシシは獲れないので、この期間でニホンジカを1頭獲り、それで弱冠まだ少しだけスペースのある家庭用の冷凍庫を埋めつつ、「また鹿を食べたい」と言ってくれている友人数名にプレゼントしたいと思っています。

どうなるのでしょうか?

 

また、これが今シーズン最後の単独猟日記です。

あれ? シカが、いない

さて、2月16日以降、2〜3回出猟するも、恐ろしくシカがいないのです。

わたしがいつも行くシカノス(わたしが付けた名前)という杉林はこれまでは2〜3群れが入って寝ているような超絶好のシカの付き場で、そこに行ってシカに出合わない日はただの1度だってなかったような場所なんです。

シカノスを歩いていても、シカはいない。足跡はあるけど、どうやらシカノスで立ち止まることなく、通り過ぎているみたい。

つい数日前まではいた場所なのに……。

わたしが想像できる要因は2つ。

  1. わたしが通いすぎている → イノシシを狙うときもシカノスを通るので、いつもシカが逃げていってました。撃つ気はないので無視してましたが、向こうからすれば脅威だっただろうと思います。つまり、猟圧が効いてしまっているのかな、と。
  2. 暖かくなってきた → ここ数日、本当に暖かくなってきています。猟で着る服も1段階薄くなっていました。そのため、習性として、シカも付き場を変えたのかな〜って想像しています。根拠はないです。

とにかく1つ分かっていることは、「どうやら、シカノスにシカがいない」という事実。

 

作戦変更「×付き場狙い ○足跡追跡」

そこで作戦を変えることにしました。

これまではシカノスという圧倒的な付き場を知っていたので、そこに行けばいいという発想でした。シカノス以外にもシカの付き場をいくつか知っていたので、それらを1日かけて回ればチャンスはあるだろうという作戦です。

ところが私の知っている付き場にいないのだから、このまま続けてもダメです。

そこでまずやったことは作戦変更「足跡追跡」です。これが大成功でした。

 

「付き場を知らないのなら、新しい足跡を追跡して、新しい付き場を探そう」

と思って始めたことですが、付き場を見つけるどころか、シカに追いつくことが少なくありません。向こうも起きて活動しているので、寝ているわけではないし、なかなか近くにまでは寄れず、発砲には至りませんが、それでもなかなかの確立でシカの目撃には至りました。

とはいえ、足跡追跡は時間もかかり、猟期も残り数日となりました。いくら足跡追跡でシカを目撃しているとは言え、せいぜい1日に2群れ程度。やっぱりシカが少ない印象が拭えません……。

このまま出猟を重ねても獲れる気がしない……。

 

さらなる作戦変更「場所を変える」

そこでさらなる作戦変更。思い切って場所を変えることにしました。移動した場所は同じ山域の林道を挟んだ反対側のエリアです。

こちらはいつもの場所に比べてちょっと影が多くて、薄暗い傾向があります。そのため冬は寒々しく、シカに遭遇することがあまりありませんでした。しかしもしかしたら最近の暖かさで、シカがこちらに移動している可能性はあります。

 

というわけで、そちらに出猟したところシカが多い!

来ていきなり10頭群れに遭遇。藪の向こうに隠れていて、撃つことは出来ず……。その後も尾根の上を歩いている4頭群れ(バックストップがなくて撃てず)、遠くで逃げている3頭群れなど、遭遇が続きます。

「こりゃいいわ!」

 

足跡追跡をしてみる

さて、遭遇が多いけど、なかなか発砲に至らない中、真新しい足跡が2つありました。尾根を登っています。

2頭群れでしょう。足跡を見て「これは何時間前」などと分かるほどの経験値はありませんが、それでも今朝以降についたものだろうとは想像できます。

「よしこれを追うぞ」

と尾根を登りました。最近、足跡の追跡にハマってがんばっていたこともあって、足跡から得られる情報も少しずつ増えてきたと思っています。

この足跡から分かったことは「急いでない」ということ。足跡の間隔と歩くルートから、のんびり歩いている様子が想像できました。

これが猛ダッシュしているとなると、「もしかしたら私の気配を察して逃げたかな?」と勘ぐってしまいますし、その状況だとすでに警戒されており、追跡しても難しい気がします。

 

足跡の乱れ

尾根を登りきって足跡は弱冠、左右にブレながら(つまり一直線に歩いていない=のんびりしているし、餌でも探してる?)歩いています。

が、足跡が突然乱れました。気のせいかもしれませんが、急に地面を蹴って移動しているように見えました。

仮説を立てます。

「ここにきて私の気配を察して逃げた? つまりかなり近いかもしれない。でも逃げる音は聞こえてない。もしかしたらまだこの辺にいるのかもしれない……」

獲物の気配濃厚と判断し、鉄砲に弾を2発装填。慎重に歩き始めて3分ほどで、木の陰から2頭のシカが飛び出しました。距離は20mほどでしょうか。

「お!」っと、鉄砲を構えて、スコープに納める間に10mほど逃げます。

しかしなぜかシカは2頭とも立ち止まりこちらを見ます。その瞬間を逃さず1頭に発砲。崩れ落ちながら、崖を転げ落ちていくのが見えました。

もう1頭のシカが逃げるかと思いきや、数歩動いて、またこちらを見て固まっています。子どもって程ではないでしょうけど、若い個体なのでしょう。パニックになっている印象でした。

「猟期も終盤。だったら2頭目も頂くか……」

と一瞬で判断し、ボルトを引いて排莢。また押し込んで装填します。

30m程度の距離。こちらを向いて固まっているシカ。立射でもネックショットでいけそう。——と狙い込んで引き金を引きます。

——カチっ

「え?」

不発? 弾が不発の時は絶対に銃を動かしてはいけません。遅発の可能性があります。目の前のシカがもどかしいですが、安全優先で10秒程度待ちます。シカは逃げない。

ボルトを開けて見ると、なんと次弾が装填されていない。どうやらボルトを引く際に、十分に引いていなかったようで、排莢はされても装填がされなかったようでした。改めてボルトを押し込んで装填し直すと、その音に驚いたのか、シカが跳ねて逃げていきました。

 

最後の1頭

今期最後の1頭のシカです。

じつはこのシカの解体中に、尾根の上を鹿が歩いていて、それも獲れるならとろうと思ったのですが、バックストップがないため撃てず……。この鹿を撃つために地面に寝転がって、プローンの姿勢で15分ほど耐えていたのですが……残念です。

今期の猟果は、これでシカ7頭、イノシシ1頭、カモ類7羽。

大成功と言っていいのではないでしょうか。

 

猟期のあとのこと

これでわたしの猟期は終わります。今季の単独猟日記もこれにて終了ですね。

さて、猟期の後のことですが、わたしは狩猟関連だと2つのことをがんばるつもりです。

  1. 射撃:50m立射のレベルアップ! 100mを主に膝撃ちでしっかり練習。
  2. 猟場歩き:猟場を歩き込みたいですね。シカを探すこともそうですが、地形を理解し、より効率的に猟ができるようにならないといけません。

これに加えて、もちろん釣りですよね〜。渓流釣りに時々行ければ嬉しいな。とはいえ、冬の猟ほどは行けませんが……。

「山のクジラを獲りたくて」の2ndシーズンに向けてがんばりますよ。

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