【単独忍び猟】シカ在庫補充の日
相棒イチに積極的にシカ肉を食べさせていることもあり、シカ肉の消費量増大中です。去年からのシカ肉在庫はすでに尽きかけていて、人間よりもイチに優先して食べさせているくらいの状況だったりします。
そこでちょっと在庫補充の意味も兼ねてヒグマ探しをお休みして「いっちょシカを獲りに行こうか」という日の記録です。
入山そうそう古いヒグマの糞
山に入るとさっそく古いヒグマの糞を見つけました。ヒグマを探しに来たわけではないつもりでいても、やっぱり目はヒグマの痕跡を探してしまします。
いくら北海道といえど、10月はまだ暖かいです。歩いていれば汗をかくので、かなり薄着。
またヒグマの糞。こちらはどうなんだろう、極端に古いこともなさそうです。中はしっかり新しい糞の気配(匂い)を漂わせていました
ふらふら歩いていてシカを発見するも、ピョンと藪に飛び込まれてしまい撃てず。藪の向こうにうっすらシカのシルエットは見えていましたが、やっぱりはっきりと見えていないときは撃つべきではないですからね。
シカ発見
今期の猟のテーマの1つは「のんびり」。焦らず、せかせかせず、力を抜いて……と思っています。というわけでお茶タイム。
今日の道具はこんな感じ。ザックの中はスカスカです。ごはんと水筒と解体道具くらい。この写真の角度だと荷物が多そうですが、横から見たらスカスカペッタンコです。
ゆらめく草……? いやシカだ!
シカの付き場として有力な場所があるので、そこに向かって歩いていると、15mちょっと先にボサのように草がこんもり生えている場所がありました。その中で2本だけ、風で揺れない草が……。ん〜、なんかまるでシカの角みたいだけど、まさかね、え? いや、ジーッと見るとやっぱりシカの角……?
そのまさかで、ボサの中にオスジカが寝転んでいました。
「生きてるのか?」
まったく動かないので、生死がよくわからず、ジッと眺めていると口元が動いているのに気が付きます。というか、よく見ると目も耳も動いてる。
「生きてるのね。OKOK」
というわけで、弾を込めて発砲。捕獲。
処理を終えて、自宅に帰ると妻が「『お父ちゃんの作るシカ肉のやつを食べたい』って、娘氏が言ってたよ」と言うわけです。ほれきた、と今日獲ったシカで、「シカ肉のヤツ」を作ってあげました。最近のぼくのお気に入り料理であり、娘の好物の1つでもあります。
メモ程度に作り方を記録しておきますと——
1.シカ肉を1〜2cm大に切り、ニンニクと一緒にごま油で表面だけ焼く。
2.赤ワインと注いでぐつぐつダラダラ煮る
3.塩とハチミツを入れる(本当は唐辛子も入れて「甘辛系の味」にしたいけど、娘が食べられないので唐辛子はなし)
4.ドサッと刻んだ長ねぎを乗せて、蓋をしてネギにも日を通す
5.最後に醤油を垂らして塩味を調整
シェフの気紛れシカ料理
こいつをつまみにしてハイビールを流し込んで猟は終わり。
さて、最後のひと仕事が洗濯です。ズボンに血がついてこの有り様。そんなときはセスキってヤツにつけ置きしてから洗濯すると——
この通り、ピカピカになります。猟師の仲間、セスキ!
というわけで、やっぱり猟はおもしろい、という1日でした。
ちゃんちゃん。
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