取らぬ狸の皮算用? 狩猟用に大きな冷凍庫を選ぶ!
狩猟を始めるにあたって、ずっと心の中でモヤモヤしているテーマが『冷凍庫』。
まだ初猟期も迎えていないのに冷凍庫を買うなんて……。「取らぬ狸の皮算用」と笑われはしないか?
とはいえ、いざ獲物が獲れてから冷凍庫を買うわけにもいきません。なにしろ自分が狙っているのはイノシシや鹿といった大物。獲ったら、急いで解体、急いで冷凍が基本です。獲れてから「じゃあ、Amazonでポチろう」なんてできません。
んじゃ買っておこうと思うのですが、冷凍庫選びの勘所が分からないので、まずは冷凍庫について研究しますよ。
サイズ
以下のふたつの狩猟ブログが最強に役立ちます。
▶ハンターの(ほぼ)必需品! 獲物用冷凍庫にキープできる鴨の数は?
大事な部分を引用しますと……
この121Lとはどれぐらいかというと、(……中略……)(内臓、頭、翼、羽根を除去して真空パックした)大ガモ換算で約40羽の保存力
ふむ、つまり(数字上は)大ガモ1羽=3Lくらいの計算ですね。100Lの冷凍庫なら33羽程度入るだろうという理屈です。もちろん冷凍庫の形状や収納方法にもよるでしょうけれどね。
もし猟期3年目の今の自分が、当時の自分にアドバイスするとしたら、「とりあえず、100Lの冷凍庫にしておけ。」とアドバイスすると思いますね。
(中略)
冷凍庫や冷蔵庫の容量の計算方法として、肉1kgを体積2Lと見ておくと大体保存できる量が分かるというのがあって、結果としてそれと矛盾しなかったんだわ。
(中略)
獲物の大きさにもよるけど、もし100Lのを買っていれば、概ね連続で2頭の捕獲が可能だったんだけどなぁ~と常々思ってしまいます。
引用元:狩猟用の冷凍庫の大きさに関して。
って感じです。肉1kg=2Lというのはいい目安ですね。100Lの冷凍庫なら50kg程度。
もう1つ覚えておきたい参考値は雄ジカ1頭の肉の重さです。
三叉のオスジカだと、体重50kgくらいで、歩留まり6割として、肉が30kgくらいとれて、
引用元:狩猟用の冷凍庫の大きさに関して。
また、ニホンジカ さんのプロフィールによると、ニホンジカの体重は40-100kgとのこと。歩留まりを6割とすると、大人の鹿を獲ると、24kg-60kgの肉になると言うことです。
先ほどの肉1kg=2Lという理屈で考えると、48L-120Lってわけ。
すごい量です。この数字だけ見ると、大人の鹿を猟期中に2頭獲ることを考えると、どう考えても100Lは必須かな? と思いますね。3頭なら150L。
もしかして、ベテランの罠師なんかはもっと大きな冷凍庫を使っているのではないでしょうか? 自分が何頭取れるか分かりませんが、初猟期はともかく、何年も続けていれば、何頭か獲れる年もやってくるでしょう。そのときのことを思うと、ちょい大きめの冷凍庫が欲しいと思ってしまいます。
わたしは、150Lくらいを狙おうかな。
(´-`).。oO(これぞまさに「取らぬ狸の皮算用」。笑ってください)
冷却温度
聞くところによると、-60度が良いらしいですよ。
高いですけど。
こういった超低温のものは本当に冷凍品が痛まないらしくて、1年入れておいても劣化しないとのことです。
もちろん、普通の冷凍庫(-20度)でも、ちゃんと真空パックして入れたり、半年程度で食べていれば問題ないともいいます。
これは価格に直結する部分です。-20度と-60度じゃ倍以上違ってくることもあります。
ファン式? 直冷式?
やっぱり冷凍庫の冷却方式にもいろいろあるようでして、ファン式と直冷式があるそうです。
▶【冷蔵庫】ファン式と直冷式の違い(音・霜取り)!電気代が安いのは?
上記のサイトが分かりやすいですが、結論を言えば「ファン式がよい」ということですね。理由は霜取り。湿度の高い日本で直冷式を使うと、霜がつきやすいので、頻繁にとってあげなくちゃいけないようです。また取るとなると、冷凍庫の電源を切って……、中身を出して……、と一大事! 中の大量のお肉(獲れていれば!)が溶けてしまいます。
小さな冷凍庫ならそれもありかもしれませんが、大型冷凍庫でそれをやるのは大仕事になります。
というわけで、できることならファン式が良さそうです。
上開き? 前開き?
普通の家庭用冷蔵庫のように扉を開いて中にアクセスするタイプと、箱形になっていて、上から開けるタイプがあります。
どちらがいいか? これは好みが分かれるところかもしれませんね。それぞれ、自分が思いつく特徴を挙げてみます。
上開き
- 整理がしにくい。下のものを取り出しにくい
- 冷気は下に溜まるので、開けても冷気が逃げにくい。
→ 長期保管に向いているということかな?
前開き
- 整理整頓がしやすい。ものを取り出しやすい
- 開けると冷気が逃げていく
→ 日常的に使うものに向いているかな?
どちらが良いか?
というわけで、わたしの考えでは長期保管に向いている『上開き』が良いと思っています。
結論?
まだ何を買うか決めたわけではないですが、理屈の上では以下のスペックを狙っています。
- 容量: 150L前後
- 冷却温度: -60度を目標に、価格次第で-20度で妥協。
- 冷却方式: ファン式
- 扉: 上開き
予算は数万円ってところでしょうか。ところが、数万円だと冷却温度が-20度止まり。-60度のような “超低温” と呼ばれるものは十万超えは確実です。
「じゃぁ、冷却温度-60度なんて無理じゃん」
と思っていたのですが、世の中には中古という選択肢もあります。中古なら数万円でも見つかるようです。
まだまだリサーチ不足ですが、今のところはここまで考えました。次は実際にいろんなモデルを見比べて、もう少し踏み込んで考えてみたいと思いますよ。
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