書評:『狩猟生活Vol2』ワクワクする狩猟記事が多いなぁ

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雑誌『狩猟生活』のVOL.2が出ましたね。Vol.1も好きだったので、出ると同時に購入しました。

今号も期待を裏切らない内容で、わたしは大満足。

気に入った記事をいくつかご紹介します。

『狩猟生活 Vol.2』

本誌は、狩猟免許を取得して野生の鳥や動物を獲る「狩猟(ハンティング)」を主題にした新雑誌です。国内で狩猟を始めるために避けては通れない「狩猟」の実際から、自らの力で獲り「命をいただく意味」「猟の楽しさ」「獲るための方法」「余らすところなく食べる・使う」ためのノウハウや用具などをわかりやすく紹介します。
そして、実践取材では、現役ハンターに同行し猟の詳細を追います。また、近年、自然の荒廃やハンター減少などの理由で人里近くに獣が下りてきて貴重な植物や田畑を荒らす食害が社会問題になっています。それらを軽減するための、自治体の活動やハンターを増やすような取り組みについてもテーマにしていきます。
Amazonの内容紹介より

小さい写真だと分かりづらいかもしれませんが、表紙のイノシシの目が生き生きとしていて、インパクトがあります。

表紙に出てくる名前を見ると、狩猟の世界で名の通った人が多く、興味を引きます。たとえば北海道の羆ハンターとしてNHKにも登場した久保俊治氏、マタギ関連の書籍を何冊も出版されている田中康弘氏、著書『ぼくは猟師になった』で有名な千松信也氏など、狩猟系の本・雑誌・TVを見ている人なら絶対見たことがある人だらけです。

で、今号の特集は罠猟。現役の罠猟師の実録や、罠の種類や罠の基本にまつわるアレコレが結構なページ数を割いて紹介されています。

もちろん罠だけではなく、銃猟なんかも扱っているし、罠猟に関しても罠をやらない人にも役立ちそうな情報が多い印象です。

さて、わたしなりに気になった記事を3つご紹介していきたいと思います。

 

『罠猟師 片桐邦雄』

片桐邦雄氏は『罠師』や『ラストハンター』といった本を出版されている有名な罠猟師です。

また、彼は静岡浜松にて、竹染という天然獣肉・鮎などを出す割烹料理屋を営んでいらっしゃいます。獲った獣を自分で売るわけで、料理人として一切の妥協は許さないという感じ。雑誌の誌面からも、そういう職人肌なキャラクターが見え隠れします。

「獣は生け捕りが1番」という考えを持っておられるようで、わたしの記憶が正しければ、以前、TV番組『クレイジージャーニー』で紹介されていたはずです。そのときも「生け捕りが1番なのか?」「いや、銃で即死させた方がうまい」といろんな意見が飛び交っていたのを覚えています。わたしはまだそういう結論はなんにも持っていませんので、自分が猟を続けていく中でいろいろ確かめていきたいな、という気持ちにさせられます。

さて、誌面の内容はというと、片桐邦雄氏の罠猟をする様子に密着しています。罠の設置場所を考える流れや、生け捕りする様子はもちろん、腰に下げている道具の紹介や生け捕りした獲物を持ち帰るジムニーの写真など、見ていて飽きない興味深い内容です。

ジムニーを最近所持した自分としてはジムニーの写真がおもしろいですね。生け捕りした獣を積み込むためにミニクレーンのようなものを装備していて、ウィンチで獣をヒッチキャリアに乗せることができます。そりゃ一人で生きたイノシシを持ち上げることなんてできないですもんね。なるほど〜。2頭3頭獲れたらどうするんだろう……?

 

『久保俊治の狩猟装備』

久保俊治氏はNHKで特集されたこともあり、もはや有名人ですね。

『羆撃ち』という書籍を出版されていて、羆ハンターとしての彼の半生を綴っています。この本を読んで、彼の猟犬との結びつきに感動したのを覚えています。

久保俊治氏の猟の様子はNHKの番組を見るのが1番かもしれませんが、この記事を読むと、もっと細かい「彼の道具」を見ることができます。他人の道具を見るのが好きな私のようなタイプのひとにとってはよだれが出るような記事です。

彼は山中でビバークすることも想定して、ツェルトや米といった非常時用の荷物を携帯しているようです。この辺の考え方が自分も近い気がして、勝手に親近感を感じました。

また刃物もいろいろ所持しています。その中で「おお!」と思ったのは、秋田のマタギが使う「フクロナガサ」を使っている点。

→参考:秋田の旅土産話3:鍛冶屋さんでのナガサを購入

やっぱり熊撃ちとして、マタギと通ずるところがあるのでしょうか。大きさは書いてありませんが、多分7寸かな? あるいは8寸か? 槍として使う事を想定して、西根鍛冶店に注文する際に、刃の幅を狭めてもらったそうで、たしかに細いです。こういう細かいこだわりがおもしろいですね〜。

また、ビバークする際に焚き火を熾すことを考え、小型ののこぎりなんかも荷物に加えてあります。

彼の荷物を見ていると、長い経験で行き着いた「結論」という感じが染み出ていて、本当におもしろいです。

 

『獲物を追って山で一泊 忍び猟のための焚火考』

この記事のタイトルだけでときめく人もいるのでは?

狩猟をしながら、山で野宿し、また狩猟を続ける。服部文祥氏のサバイバル登山にも似たこういうスタイルにロマンを感じる人も少なくないはずです。

この記事のおもしろい点(というか、成功している点)はブッシュクラフトという言葉を使わなかったことにある気がします。いえね、やっていることはブッシュクラフト的なことなんです。ファイヤースターターで火をおこすとか、ポットハンガーを作るとか……。この記事のタイトルが「ブッシュクラフト的焚火考」でも間違えてはいないとは思います。しかし、これをブッシュクラフトと言ってしまったら、読み手としても「ああ、ブッシュクラフトね」と、そこで思考停止してしまう。そこで『忍び猟のための焚火』と言い切った点にわたしは魅力を感じました。

焚火をしている様子を見ても、このタイトルのおかげで、「ああ、この人は、1日狩猟をやっていたんだろうなァ。疲れて、ここで野宿するんだなァ。明日はまた狩猟を続けるのかなァ」と想像が膨らみます。写真もそういう気持ちで見るから、余計におもしろい。

また、よくある「野営地でのレイアウト」の紹介もあるのですが、そこにもちゃんと銃と獲物が配置されている。なんか、そんなことに「お!」と思う。

最近は忙しいこともあって、やらなくなってしまいましたが、もともと山中での野宿・野営みたいなことが好きだったので、こういう記事を読むとワクワクしてしまいます。

 

VOL.3も買うだろうな

いまは何種類か狩猟雑誌が出ていますが、どれも個性があっておもしろいですね。犬猟に注目した『けもの道』もおもしろいし、銃自体に重きを置いた『Guns&Shooting』もおもしろい。

その中で、この『狩猟生活』もちゃんと立ち位置を見つけつつあるような気がします。読み物としておもしろいし、着眼点もステキ。写真や文章がキレイなことも多く、パラパラ眺めているだけでもおもしろいです。

Vol.3が出たらきっと買うだろうな。次号はいつ出るんだろう?

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