いまのところイノシシやシカはトラバースしながら探すのが好き

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猟期前まで、わたしは比較的尾根の上を歩くことが多かったです。だから猟期に入ってしばらくは、同じように『尾根を延々登っていって、別の尾根を辿って降りてくる』みたいなスタイルが基本でした。

しかし、だんだんと考えが変わり、いまは『等高線に沿って、トラバースするのが1番有効的』と考えるようになりました。

まだ初心者なので、今後もコロコロ考えが変わるかもしれませんが、あくまで「いまは」ということでご理解ください。

等高線を切る歩き方と沿う歩き方

山を歩くとき、基本的には等高線を切るように登るか、沿って歩くかになります。もちろんその中間もあります。

等高線を切る歩き方は、つまるところ山を登るか降りるという意味です。で、等高線に沿う歩き方は標高を変えずにトラバースするということ。

 

猟期の初めの頃は尾根や斜面を延々登っていくというスタイルでした。で、登りきったら、別の尾根から下ってくる、という感じ。

それでもシカに出会うときは出会いましたが、決まって「逃げるシカ」でした。それも結構遠くで逃げられちゃう感じです。

 

尾根の遮音効果

「なんでだろう?」と考えたとき、辿り着いた答えが「音を遮るものがない」ということでした(もちろん忍び歩きのスキルも低かったのですが……)。

「ちょっとした尾根を越えたら、その向こうにあった沢の音が急に聞こえてきた」なんてことありませんか? その尾根を越える瞬間までまったく聞こえなかったのに、突然音が聞こえてくるわけです。それくらい尾根って遮音効果が高くて、尾根1つ挟んだ向こうの音って聞こえないものなんです。

ところが、同じ斜面、同じ尾根上の(つまり、間に他の尾根を挟まない地形)音は結構遠くまで聞こえるものです。

1つ例を挙げると「近くにいたシカが逃げていって、途中までは逃げる音が聞こえていたのに、尾根を越えた瞬間逃げる音も聞こえなくなった」なんてこともあります。

しつこいようですが、尾根って本当に遮音効果が高いんです。

「これを活かさない手はない」というのがわたしが「トラバースを優先する理由」です。

 

トラバースはチャンスが多い

トラバースをし続けると、理屈上は同じ標高を歩くことになり、山を登りも降りもせず、尾根をグルッグルッと回り込んで歩くことになります。

その尾根を回り込む瞬間がチャンスです。尾根の向こう側の獲物はこちらに気が付いていない可能性が高く、わずかに音が漏れ聞こえていたとしても、逃げるほどではないと思っているのか、こちらを見て棒立ちしていることも少なくありません。

見られている場合はもちろんすぐに逃げるので、すばやく撃つ判断をしなくてはいけませんが、気が付かれていないのであればじっくり狙うことができますので、成功率も高いです。

また、気取られているとしても、動かなければ即座には逃げないシカも多いので、ゆっくり据銃し、発砲すればOKです。

わたしはこういうチャンスと感じる尾根越えが多いルートを歩き、尾根を越える直前に弾を装填し、安全装置を(念のため)ON。で、銃口をあげればすぐに据銃できる姿勢で尾根を越え、絶対に身体を動かさず、目だけで全体を観察。それでいれば撃ちます。いないときは片手でゆっくり双眼鏡を持ち、ゆっくり探索。いなければ何歩か歩いてから脱包。少し歩くのは、こちらが気がつけていないシカがいたとき、その数歩で逃げる可能性が高いからです。逃げたら居場所が分かるので、機会があれば撃てるかもしれません。

(わたしは走っているシカはあまり撃ちませんので、立ち止まればって感じですね)

 

トラバースは楽

トラバースは標高を変えない歩き方なので、体力的にも楽ですね〜。

わたしは入山後の30〜40分ほどだけガーッと登り、そこから概ねずーっとトラバース。最初こそ汗をかくほど暑くなりますが、トラバース中はまったく逆。冷えるくらいです。

体力的に楽なので連日でも出猟しやすいし、山奥の方で獲物が獲れたときも持ち帰りが楽ちん。なにしろトラバースして帰ってくればいいので(そのトラバースするコースが歩きやすいならば、ってことですが)。

 

歩きやすいトラバースコースを見つけること

何度も同じ山に通い、トラバースしやすい場所を見つけました。

いくら「トラバースは楽」と言っても、山では「崩落地帯」とか「超急斜面」もあり、とても安全にトラバースができない場所もあります。

最初の頃はそういう場所に当たるたびに「さぁ、どうしよう」と歩きやすいルートを探していましたが、今ではそういった地形も把握し、「この先は崩落しているから、ゆるやかに登っていって、回避しよう」ってな具合に、うまいこと歩きやすい場所を歩くようにしています。

 

歩きやすい場所を歩くということは、結果的に静かに忍び歩きがしやすいということにもなり、それはすなわち忍び猟がしやすいとも言えます。

参考:単独忍び猟とは険しい道も果敢に歩くことだと思っていたけど……

いまのわたしが、猟期前の自分にアドバイスをするとしたら、「こういう歩きやすい、トラバースがしやすいルートを開拓しておけ!」ってことですね。もちろん獲物が多い場所でっていうのは大前提で。

 

こういうアプローチの仕方になってから、寝ているシカの遭遇率がグッと上がりました。

尾根を登ったり降りたりしていた頃はそんなシカに出会うことも多くはなかったので、大きな進展となりましたね。

また、基本的には撃ち上げがあまり好きではありません。ひとつにはバックストップがない場合が出てくるということ。もうひとつは膝撃ちがしにくいこと。わたしは膝撃ち大好きなので、獲物がいて、それなりに遠いと、自動的に身体が膝撃ちの姿勢をしようとしちゃいます。撃ち上げだとそれが難しいので……。

というわけで、トラバースはやや上の方を歩くようにして、意識は下方に向けるようにしています。つまり撃ち降ろしを優先して獲物を探しているということです。

これはわたしの好みなので、みなさん違った考えはあるかもしれませんが。

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