今期の単独忍び猟の装備一式をご紹介
今期の装備をご紹介していきたいと思います。
前提として——場所は北海道、無雪期、単独忍び猟で歩いて獲るスタイルです。雪の時期になったら変わるものもあるでしょうし、実際には山に行くたびに少しずつ変えたりするので、あくまでベースです。
すでに猟期も始まっており、何度かこの装備で山に入っています。うまくいっていますね。獲物は(あえて)獲っていないので、獲り始めると変わる装備もあるでしょう。
総論

まず装備総論ですが、じつは前猟期までとはまったく違うアプローチをしています。前猟期まではMOLLEシステムとベルト装備を活用し、多くのアイテムに即座に手が届くようにしていました。
それが悪いとはまったく思いません——というかすごく良いと思います。でもちょっと違うパターンも試してみたくて、もっとシンプルな形に納めることにしました。
ザックを背負い,大半の装備はザックに。そして、MOLLEもベルト装備もなし。腰には剣ナタとユーティリティナイフのみ。
立っている状態からアクセスできる道具は——
- 銃
- 装弾(ハンティングベストのポケットにある弾差し)
- 耳栓(首にかけてる)
- 双眼鏡(首に掛けてる)
- スマホ(ポケット)
- 腕時計(腕)
- 一眼レフ(首に掛けてる)
だけですね。たとえばeTrex30x(GPS専用端末)はザックにしまってあります。基本的なGPS機能はスマホで見るようにしているので、専用端末はバックアップとして持っているだけ。
一方で、一眼レフを持っていたりするのは、いわゆる趣味・遊びの部分です。毎回持っていくかは分かりませんが、今のところは毎回持って行っています。
では1つ1つ見ていきましょうか。
ザック
一澤帆布のサブザックを使います。これは帆布でできた「ただの袋」のようなザックです。MOLLEはもちろん、ポケットもないし、いわゆる調整金具の類いもありません。ただの布と紐でできていると言っても過言ではありません。
強みは軽量さと拡張性。軽量なのはひと目で分かると思います(実測415g)。拡張性とはなにか? ザックの口を紐で縛るだけなので、縛り方を変えるだけで荷物の量を大幅に変えることができます。
双眼鏡

これまでと変わらず、Vixen アトレックⅡシリーズ 8×42を使います。これは変える気がまったく起きませんね。大満足の双眼鏡です。
過去、双眼鏡に関してはあれこれたくさん記事を書いてきました。興味があればブログ内検索してみてください。
参考:後悔がないアイテム「双眼鏡VixenアトレックⅡ 8×42」のこと
解体セット
解体セットの中身は……
- ゲームバッグ(参考:海外の狩猟の話題でよく取りあげられるゲームバッグというものについて)
- 衛生手袋
- 除菌ティッシュ
- スプレー(駆除の証明用)
- シャープナー
- のこぎり
※ナイフは別項で紹介します。
こうやって解体道具をひとまとめにしておけば、獲物を獲ってから慌てることもありません。自分なりに最小限にして十分なセットのつもりです。
スコップ

使っているのはこのスコップ。別にこれが1番いいとは思っていません。
もっと掘りやすいヤツがほしいなぁと思ったりもしますが、考えがあってあえて買い替えていません。
何かというと、今期のテーマは「持ち帰る肉の量を増やすこと」だったりします。もっといろんな部位を試してみたい。これまでも結構な量の肉を持ち帰っていましたが、諦めていた部位もあります。たとえばアバラとかね。
それこそ2往復かけてでも持ち帰る。獲る量が減ってもいい。もっと獲った肉と向き合ってみたいという気持ちがあります。それが今期の目標です。
そうなると「埋める」肉の量は格段に減ります。だから掘る量は減るはず。それに加え、車には大型のスコップも積んであります。場合によってはそれを使ってもいいかな?
キャンティーンセット
キャンティーン+コッヘル+スタンドのキットです。
キャンティーンのバッグにはライターも入っています。だからたとえば沢から水を汲んで,焚き火で沸かして、キャンティーンに入れるところまで完結します。
あるいはこのセットに加えてアルコールストーブあたりを加えてあげれば、簡単な煮炊きができます。
アルコールストーブキット
引越しのどさくさで見つからなかったスノピの450mlカップを発見! 次からはこんな感じのドリンクセットを持って山に行こうっと。このセットでカップラーメンもいける!(ものによるけど)#アルコールストーブ #登山 pic.twitter.com/swAml5b6NN
— やまくじ (@yamakuji_jp) October 23, 2019
こちらはお茶沸かし用のキットです。動画を見てもらえばセット内容と用途が分かりやすいと思います。
名前の通り、お茶沸かしを目的に使ってます。休憩時にその辺の笹の葉を1枚頂戴して、それをちぎって煮出します。数分で笹の葉茶のできあがり。
わたしなりの猟の休息です。
ヘッデン+FAK
これらは緊急用グッズ。普段は使わないですが、かといってないと困るときは困ります。とくにヘッデンですね。
山の中でライトなしに日が暮れたら、それでもう行動不能になります。
ナイフ類

ナイフ類はこの2つ。剣ナタとユーティリティナイフのセットです。これは腰に下げているのでいつでも取りだして使えます。意外とちょこちょこ使います。
ほら食後に笹の茎で歯ブラシを作って歯を磨いたりね。
耳栓
ヘッドアーム?付きの耳栓です。これは凄く便利で、そのまま首に掛けておくことができます。
獲物の気配濃厚なときは耳のすぐ横に挟んでおけば、装着も一瞬。
銃と弾
あとはもちろん鉄砲と弾。弾は10発ですね。
鉄砲はターハントRSG12。ハーフライフルのボルト式散弾銃です。
スコープは3〜12倍で、普段は4倍程度にセットして歩いています。4倍であれば、比較的近距離でも、100mくらいまでのやや長距離でも狙えます。
全重量
荷物の全重量は9kgでした(昼食含まず、ただし水は含む)。
鉄砲とスコープと弾だけで4kgを越えていることを考えると、割とコンパクトなのでは? ギリギリまで減らしたければ、お茶セットはなしでもいいですね。あるいはキャンティーンセットのカップとスタンドを抜いても成立します。このあたりは機能が重複しているので。
——なんて具合に、自分の使う道具をあれこれ考えるのは,猟に行けない日の楽しみですね。
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