スコープレンズの保護にバトラーキャップの再導入した理由と懸念
スコープを使っている場合、何らかのレンズの保護が必要になってきます。
その方法は色々あり、わたしも試してきたんですが、結局はバトラーキャップに帰ってきたというお話です。かといって大満足しているわけでもなく、これからもいろいろ試してみるつもりです。
これまでの変遷
まず1番最初はバトラーキャップでした。ちなみにバトラーキャップっていうのはこれです。
接眼側はこれを使う人が多いですね。
で、対物レンズはこれ。
これらはスコープのサイズによって大きさを選ばなければなりません。外径をノギスで測り、実測よりも僅かに大きいヤツを選びましょう。
バトラーキャップのメリット・デメリット
– バトラーキャップのメリット
なんといっても操作感は自然ですばらしいです。
据銃した姿勢から簡単に開けることが可能です。接眼側は右手の親指で開くし、対物側はやはり左の親指で開けられます(ただし、左手そのものの位置によっては届かない)。
わたしは自宅で何度も練習し、弾を装填し、据銃姿勢をとる流れの中で開けるようにしていました。だから実質、ほとんど時間をかけることなく発砲準備が整います。
– バトラーキャップのデメリット
壊れやすいんですよ。ほんと。
まぁ有名な話ですけど、みんな壊してます。まずフタの締まりが悪くなり、何かの拍子にあいてしまい、それを木に引っかけて折れたり外れたり……という感じ。
わたしのも1年使う頃にはフタの閉まりが悪くなっていました。
たとえば「撃とうと思ったけど、撃たなかった」という場面の直後、脱砲して、バトラーキャップも閉じるんですが、そのときちゃんと閉めないと半閉まりになって、何かの拍子に開いてしまうんです。
次に使ったのはスコープについてくるゴム付きキャップ
※これの名称が分からないんですよね〜。Amazonで見るとバトラーキャップと呼ばれているようですが。
いわゆるこの商品に付属するようなタイプです。
これって単体で売ってるんですかね? 見たことないし、だいたい接眼・対物の外径の大きさが両方合わないと使えないから、売ってるとしたらものすごいバリエーションになってしまう気がして……。スコープを買うとついてきたりします。
とにかくわたしはこれを持っていたので、使っていたことがあります。
– メリット
故障とかはないですね。なにしろゴムでついているだけなので、原始的です。原始的なものは壊れないというのが基本です。ゴムが切れたとしてもそれは対処可能でしょうし。
– デメリット
取り外しがちょっと手間ですね。据銃姿勢からははずしにくいので、右手で鉄砲を保持、左手でヒョイヒョイと外すことになります。
まぁ慣れればすぐなので、これをデメリットと感じるかどうかは個人差があるかもしれません。
で、スコープカバーを使うように
「さて北海道ではどうしようか……」と考えていたんですが、決め手がなくて、まずはスコープカバーを使うことにしました。
Amazonに同じ商品がありませんでしたが、こういう感じのヤツです。これもサイズがあるので注意してください。
これの特徴は前述のゴム付きキャップと似ています。というか同じですね。
あれよりもさらに取り外しにくい代わりに、あれよりも壊れにくいという感じです。
なんか納得できん! → バトラーキャップへ
スコープカバーは取り外すのが手間でいまいちでした。
北海道の猟と言えば、牧草地での猟を思い浮かべる人が多いと思います。そういうスタイルならこのカバーでいいと思います。でもわたしがやろうとしているのは忍び猟。「北海道の猟」と言われて思い浮かべるようなロングレンジシューティングばかりでもないんです。
スナップショットって呼ばれるほどの素早い発砲はわたしの性格的にやりませんが、それでもそれなりのスピード感で準備をしないとダメなんです。
だからスコープカバーとかゴム付きのカバーなどはちょいと手間なんです。
で、諦めてバトラーキャップに戻したというわけです。
ボタン1つでパチッと開きます。新品なので動作は良好。これがいつまで持つか……。
接眼レンズ側は透明のブリザードキャップなどと呼ばれるタイプ。閉じたままでも一応撃つことはできます。ただし閉じたままだと解像度が落ちて、見辛くなります。それでも急いでいるときは閉じたままでもいいという選択肢があるのは魅力です。
開けるとこうなります。透明とはいえ、基本は開けて使います。
組み合わせという手もある。
Twitterで交流している @ly_rone さんがそうなのですが、ここに挙げたパターンの組み合わせという手もあります。たとえば @ly_rone さんの過去ツイートをご紹介すると……
泥や雪の対策もしないといけないね
オススメなのは
対物のみバトラーキャップにして接眼はスコープカバーにする
即応性維持したままでへし折るバトラーキャップは1つになるんよ
あとは背負った状態でも外しやすいことにメリットあるかな pic.twitter.com/z6SlpycLpU
— リロ氏 (@ly_rone) September 26, 2019
見てもらえば分かると思いますが、接眼側はスコープカバー、対物はバトラーキャップにしています。こういうのもありですよね〜。
それでも自分的には操作感を考えると、バトラーキャップに分があると感じています。正直なところ、値段が少し高くても「ちゃんと壊れないしっかりしたバトラーキャップ」があれば、それで解決なんです。ところがそれがないようで困っています。
ともかく「壊れるかもしれない」と思いつつ、バトラーキャップで運用してみたいと思います。
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