ボルト式散弾銃MSS-20が手元に届いたと思ったら、マウントがおかしい
2挺目の銃が手元にやってきました。ボルトアクション式散弾銃のMSS-20。ミロクという日本の会社の散弾銃です。
これが届いたと思ったら「マウントがおかしいよ」というご指摘を受けました。いろいろ調べて直すまでの過程をご紹介します。
きっかけはこの写真
さてさて、双眼鏡の話ばっかりしているけど、ほんとは頭の中はこっちなんだぜ。 pic.twitter.com/k52AI4Q27s
— やまくじ (@yamakuji_jp) August 17, 2017
このツイートを見て、なにがおかしいか分かりますか? 答えを知っている今でも、わたしはパッとは目に入りません……。
MSS-20が手元に来て、喜びつつこんなツイートをしたところ「スコープベースも前後逆についてますね? (中略)特に問題はないとは思いますが丸いマイナスネジがフロント側についてませんか?」というご指摘を受けました。
(´-`).。oO(スコープベースが前後逆? まさか……ね……)
わたしはスコープ付きの銃が初めてで、まだスコープのことも、スコープベース(マウントベース)のこともよくわかっていません。このスコープも前オーナーが乗せたものですので、「正しく取り付けられているに決まっている」と思い込んでいました。
で、ガンロッカーから銃を出してきて確認してみます。ネットでいくつかのマウントベースの写真と見比べると、やはり逆。このマウントベースについているマイナスネジは、後ろ側に付いていなければいけません。
参ったなぁ〜。と思っていたら、他の方もTwitterで反応してくれました(本当にありがたいです! その節はありがとうございました)。みなさんに教えてもらったことを要約すると——
「前後を正しく付けるべき。スコープ合わせをするときに、左右に関しては後ろ側のマウントにあるネジで合わせることで、スコープ自体の調整幅を最大限に活かせるよ」
とのこと。困ったときは銃砲店に相談します。さっそく銃砲店に電話して「マウントベースが逆っぽいんですが……」と相談してみます。直すことは自分でもできそうですが、納品されたばかりの銃なので、まずは銃砲店の意見を聞いておこうと思ったわけです。
「銃のスコープによっては逆につけることもあるし、今のままで前オーナーも使っていたから、そのまま様子を見たら?」
とのことでした。そういうこともあるんだなぁ、と一度は納得したのですが、どうもちょっと気になります。
納得できる形にしてから撃ちたい
銃は扱いを間違えれば危ない道具ですし、「よく分からないけど撃ってみる」という考え方はやっぱりよくないと思いました。
そこで、最終的に逆につけることになろうとも、あるいは直すことになろうとも、とにかく「全部取り外して、自分の手で乗せ直そう!」と決意。もし、正しい向きにして、何か不都合があるなら「ちゃんと納得して、あえて、前後を逆に乗せれば良い」と考えました。
「よく分からないけど、逆についている状態」と「自分でちゃんと理解して、納得して逆に付いている状態」はまったく意味が違いますからね。
そこでリングを外し、スコープを外し、マウントを外し……、とやっていたところ、問題が……。下の写真にある矢印部分のネジが舐めていたンです。わたしが舐めさせたわけではありません。たぶん前オーナーが締めるときにやっちまったのでしょう。あるいは外そうとして舐めちゃったか……。
さて困った。舐めたネジの外し方はいくつかありますが、銃の部品だからいい加減なことをしたくなかったのと、ネジが小さくて慣れない自分がやってやらかすのもイヤだなと悩んでしまいました。困ったときは銃砲店に相談だ!
銃砲店に「前後逆なのも気になるけど、ネジが舐めているのは将来困るので、対処できませんか?」と相談。
気持ちよく対応していただくことになりました。
銃砲店に持ち込み、逆に載せた理由が分かる
「たしかに逆だね〜」
と銃砲店の方が銃を見ています。私がちょっと他の従業員の方とお話して、戻ってくるともう舐めたネジが外れてました……。その間1分もなかったかと……。速いなぁ。
で、銃砲店の方と「なんで逆になっているか?」をいろいろ想像しました。このとき考えたのは「ちょっとでも後ろ寄りにスコープを乗せたかったのでは?」ということ。逆につけると、1cmばかり後ろにくるようなので、それを狙っていたのかな、と。
銃砲店「どうする? 正しくする?」
わたし「はい。正しい状態にします」
銃砲店「オッケー」
というわけで、ネジを全部換えてもらい、改めて正しく設置してもらいました。
そして、完成間際、「本当の前後逆に取り付けた理由」が判明したのです。
上の写真の矢印の部分。この写真ではすでに対処済みですが、マウントベースとスコープが接触してしまうんです。そこで銃砲店にてマウントベースを削り落とし、干渉しないように直してくれました。正しい位置に乗せようにも、乗せられなかったってことですね。
納得。
ともかくこれで正しい位置に設置できたし、気分もスッキリ。
中古だといろいろありますね
車でもそうですが、中古だといろいろありますよね。
新品だったら悩まなくていいことを中古では悩むことも少なくありません。
もちろんその分安いわけですが、わたしはこの悩む過程もそんなに嫌いではありません。今回もこうやって悩んだおかげで、少しはマウントベースのことやスコープのことを知るきっかけになったし、自分の銃のことも理解できました。
他人の色に染まっている銃を、少しずつ自分色に染めていく作業が結構楽しかったりするんですよ。
さて、これで銃の準備ができたので、時間があるときに撃ちに行きたいですね。
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