ツェルトを買った理由とファイントラックを選んだ理由
じつは昔、ツェルトをメインにしていた時期がありました。バイクでツーリングしたり、山に登って野営するときに、あの軽量コンパクトなツェルトは僕としてはちょうど良かったんですよね。
でも、2年4ヶ月の世界旅をしているときの保管状況が悪かったことも手伝い、かなりボロボロでひどいことになっていたので、いろいろ考えた末にファイントラックのツエルト2ロングを新調しました。
これを買った理由、そしてそもそもツェルトを改めて選んだ理由を書いていきます。
山に泊まる難しさ
「山に泊まる」
——とひと言で言っても、状況によってまったく考え方が違うもの。泊まる場所を決めて、計画的に泊まることもあれば、泊まる場所は未定ってこともあり、さらに言えば「泊まるかどうかも分からない」ということも少なくないです。
「泊まるかどうかも分からない」の中にも「7割泊まる」「5分5分」「泊まる可能性は少ない」「泊まる可能性は限りなくゼロに近い」というバリエーションもあります。
さらに泊まる場所が「芝生のキャンプ場」で確定していることもあれば、強風の稜線だったり、岩場だったり、斜面の狭い場所だったり、森の中だったり、水の近くだったり、そもそもそれが未定だったりします。
これに加えて気温や天候も大きな要素になりますね。寒いのか、暖かいのか、暑いのか。雨、風……。
すべての状況ががっちり読めているときはそれに適したものを持っていけばいいんですが、実際には必ず「不確定要素」があるのが現実。
天気が良いときのキャンプ場しか経験したことがないと、キャンプって簡単だと思うかもしれないけど、悪条件が重なってきたとき、細かな道具選びや現地での判断能力によって、まったく快適さが違ってくるものです。
ツェルトの良さ
なんと言っても軽量コンパクトなのがツェルトの良さですね。ツェルトの中にもいろいろあるのですが、一般論としてやはりあの小ささは魅力です。でも、軽量コンパクトのメリットは「軽くて楽ちん」ではないと思っています。1番のメリットは——
「泊まる可能性が少ないときでも持って行く気になる」
だと思っています。そしてここから連鎖して——
「普段から持ち歩き、使い慣れておくことで、トラブル時にスムーズに使える技術が身につく」
というメリットも生まれます。緊急時の野営は何らかのトラブルが起きていることが多いです。怪我をしているかもしれないし、暗闇の中で設営しないといけないかもしれません。
そんなとき「初めて使う」っていうんじゃまずいわけです。ましてや「持ってない」のでは、野営の難易度が無駄に上がります。
だからツェルトを買うなら「普段使いできるサイズ・重量・機能」があることが選択の条件でした。
ファイントラック ツエルト2ロング
今回選んだのはこれです。基本的なスペックだけ羅列すると——
重量:340g
床の広さ:220cm × 100cm
収納サイズ:350mlの缶よりちょい大きいかな
という感じ。じつはツエルト1とかなり悩みました。ツエルト1のスペックは——
重量:230g
床の広さ:200cm × 80cm
収納サイズ:350mlの缶とツエルト2ロングの間。
90g軽いし、床面積は十分広い。はっきり言ってそのあたりのスペックだけみれば、ツエルト1狙いでした。230gってのは魅力ですよね。ほんと。
でもたった1点のみ、決定的な違いがあり、ツエルト2ロングを選ぶことになりましたね。それは、先ほど書いた「普段から持ち歩き、使い慣れておくことで、トラブル時にスムーズに使える技術が身につく」という部分に直結してくる機能です。
それは——
「簡易的なタープになる」
というもの。ぜひ詳しくはこちらの公式サイトをご覧ください。
タープとして使えるので、日帰り山行の休憩でちょろっとタープを張ってみたり、寒い日のランチで風よけとして使ったり、通り雨を遮る屋根として張ってみることができるというわけ。そうやって日常的に使うことで、いざって時にも滑らかに使えるはず。
ツエルト最大の目的は?
さて、雪山狩猟をするぼくは、緊急用にツエルトくらい持っててもいいと思います(これまではタープを携行してきました)。しかし本当の目的はそこではなかったりします。
来期、某所で泊まりがけの狩猟に取り組む可能性があり、そのときの準備という意味合いが強いです。もしかしたら来期ではなく、2年後3年後になるかもしれないけど、まあそれはそれ。
そのときは優雅なキャンプではなく、ビバークのようなスタイルで移動しながら泊まることになると思うので、ツェルトを活用しようと目論んでいるわけですね。
楽しみだ。
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