「猟に向いた」湯沸かし方法を考えてたらキャンティーン&固形燃料がいいかなって

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いつも猟場の下見をしていて、小さな葛藤がありました。それは——

「温かいものを食べたい。だけど獣に気取られるのは嫌だし、荷物がかさばるのも嫌だ」

というもの。特別なことではないのですが、自分なりにいろいろ試しているうちに、行き着いたのはこの形でした。

昼食の魅力!

猟場を下見しているとき、初心者なりに真剣なんです。鉄砲を持っているわけではないので、獲物を見つけても獲れませんが、それでも自分なりに鉄砲を持っているつもりで、そして見かけたら獲るつもりで歩いています。

で、いつも悩ましかったのは昼食。山で温かいものを食べるのって幸せなんですよね。

猟場の下見で料理

 

昔はガスストーブがメインでしたが、最近はソロストーブという木の枝を燃やすタイプのストーブを使っています。

ソロストーブで笹の葉茶を淹れてみて感じた第一印象(動画あり)

いくつかの理由で、すごく自分にフィットする道具でした。まず燃料を持っていかなくてもいいのが嬉しい。そして手軽に焚火気分を味わえるのが楽しい。

しかし、気になるデメリットも2つ……。

 

気になること1:獣が逃げそう

ソロストーブで大量の煙

木が湿っていたり、火のつきが悪いと大量の煙が出ます。言うまでもなく、ソロストーブの弱点ではなく、木を燃やす上で避けられない現象です。

これがいつも気がかりでした。だって、一気に回りの獣が逃げていきそうだから……。

また、煙だけではなく、木を燃やしたときの匂いも気になるし、燃やすための枝をポキポキと折るときの音はさらに気になります。

 

気になること2:荷物をかさばるのが嫌!

狩猟で山に入るとき、願わくば帰りのザックには肉を詰めて帰りたいですね。そのためにはザックはスカスカにしておきたいわけです。

重さは気にしていないのですが、荷物の容量は極力減らしたい。この気持ちは分かってもらえると思います。

ソロストーブならば燃料は不要とはいえ、おにぎりだけの昼食に比べて、鍋+ソロストーブを携帯しなくてはならず、荷物としては1コしっかり増えてしまうのが気になっていました。

 

キャンティーン+固形燃料

で、自分なりに辿り着いたのがこの形でした。むかーし昔購入してあまり活躍してなかったキャンティーンセットです。

キャンティーンセット。

 

このセットの中にキャンティーン(水筒)、キャンティーンカップ(飯ごう)、ストーブ、ライター、固形燃料などが入っています。

キャンティーンセットの中身。水筒、飯ごう、ストーブ。写真にはないですが、ライターや固形燃料も入れてあります。

 

水筒は必ず持参する荷物です。すべて水筒にスタックされているので、少なくとも容量的には荷物はほとんど増えていないことがわかるでしょうか? もちろん重さは追加されていますが、あまり気になりません。水と調理器具がここに収まっていると思うと、なかなか良い収納力。

この水筒ポーチは腰ベルトにつけておくので、ザックには何ひとつ調理器具を入れる必要はないということです。ソロストーブを使っていたときは鍋とソロストーブを重ねて入れていたので、ザックから鍋1つ分だけ荷物を減らせたことになります。

キャンティーンセットの収納力

キャンティーンセットの収納力はなかなか。手のひら大のポーチにすべて収まっています。

 

これを固形燃料メインで使うという発想

このキャンティーンセットのストーブはいろんな使い方ができます。ソロストーブのように木の枝を燃やして湯を沸かすこともできるし、アルコールストーブを入れて調理することもできるでしょう。

わたしが今回注目したのは固形燃料を使う方法です。さっそくやってみましょう。このようにセットして、今回は500mlの水を入れて沸かしてみます。

キャンティーンカップに水を注いでお湯を沸かしてみましょう。

 

今回、使うのは固形燃料のみ。エスビットの1番小さい燃料。4gのやつです。

 

これを2コ使います。まず1つに着火し、燃え尽きる頃にもう1つを追加します。実際に燃やしている様子を動画にしたので、ご覧ください。

商品情報では1つあたり約5分燃焼するとのことでしたが、今回は7分ほど燃えました。そこで2つ目を投入して、合計10分ほどが過ぎた頃、弱々しく沸騰。その後5分ほど弱く沸騰し続け火は鎮火。最後までぐつぐつと大きく沸騰することはありませんでしたが、少なくとも簡単な調理はいけそうです。

また、じつは台風直後の強風の中で実験していましたので、ちょっと不利な状況だったとも思います。

無風ならばもっと沸いたかも。

何はともあれ、わたしとしては満足の結果でした。その理由はいくつかあります。

 

キャンティーン&固形燃料の魅力

この方法はいくつかの点で魅力的でした。挙げていきます。

 

メリット1:静か!

とにかく静か。上の動画をご覧ください。燃焼音はゼロ。

 

メリット2:手間がない

キャンティーンセットを出して、固形燃料を放り込めば終わり。

このキャンティーンポーチはベルトに下げているので、ザックに触れることもなく、ストーブを出し、火をつけ、湯沸かしを始めることができます。で、湯が沸くまでの間にザックから食料を出すなど、他のことを進めればいいですね。すっごいスムーズです。

 

メリット3:燃料の補充が楽

ガスストーブを使っていたとき、1番手間だったのがガスの残量管理です。残量が減ってくると「今日は新しい缶を持って行くか? 古い缶を持って行くか?」と悩みます。古い缶を持って行って、途中で切れたら悲しいけど、中途半端な缶を残していても仕方ないし……、と気持ち悪いものです。

その点、固形燃料は簡単。わたしは家にあった小さなアルミ缶に燃料を入れています。

ここに、今回使った5gの小さな燃料と、14gの大きな燃料を入れています。確実に数回の調理に耐えられますし、減ったら減った分を足せば良いので、燃料管理がとっても楽。

 

メリット4:すすがない

直火と違って、固形燃料だと煤が出ません。今回の実験後の鍋の底を見るとキレイですね。だから掃除とかあんまり気にしなくてOK。

ガシャガシャと掃除をしなくていいということは、やっぱり獣に気取られないですし、サッと行動を再開できるのでステキです。

たとえば昼食とまでいかなくても、ちょっと長めの休憩をとりたいとき、サッと湯を沸かし、お茶かコーヒーでも飲み、飲み終えたらすぐに行動を開始できます。うれしいですね。

 

メリット5:荷物がかさばらない

実は固形燃料を使うだけなら、他の方法でも良いんです。だけど、このキャンティーンセットの強みは「荷物が《容量の上では》増えない」というところ。

水筒はベルトに下げているので、そこにスタックする形でカップ+ストーブを収納できるのは魅力です。

 

メリット6:直火への展開ができる!

動物に気取られないという目的の上では、やっぱり固形燃料がいいと思うのですが、状況が許すならば直火の調理に切り替えるのも簡単です。

そもそもこのキャンティーンセットのストーブって直火で使うようにできてますからね。要するにソロストーブのように木の枝を燃やして、調理することが可能です。

もちろん、山にあるものだけで、ブッシュクラフトみたいに火を熾しても良いですし、ちょっとサボりたいときは今回使ったエスビットの小さな燃料を着火剤代わりにして、そのうえに枝を投入すれば簡単に火を起こせます。

たとえばすでに獲物を獲ったあとであったり、「今日はもういいや!」と割り切った日であったり、風の関係で匂いや煙が気にならない日ならば、直火で調理することで燃料を節約することもできます(楽しいしネ)

 

デメリットもあります

もちろんデメリットもあります。

  1. 固形燃料だけだとなかなか強火で煮込めない
  2. そもそも料理をしている時点で食べ物の匂いは広がってる

このあたりは割り切っているので、気になりません。今のところ。

 

そもそも獣は火から逃げるか?

じつは、そもそも火を焚くと獣が逃げるのかどうか、自信がありません。

というのも、過去、とある猟場の尾根上でソロストーブで調理していて、ずいぶん派手に煙を焚いたあと、歩いて数分の距離に鹿が立っていたことがあったからです。

さすがに近くにはいないだろうと思い込んでいたので驚きました。まぁ、風向き次第なのかもしれません。

また、猟の途中にガスストーブで調理をする人は多いようですから、普通にガスストーブでも問題ないんだろうな、と思ったりはします。この辺は好みはでしょうね。

そもそも人によっては「猟の途中に料理なんかしない」という人もいると思います。それはそれで分かる気がします。

 

キャンティーンセットの使いどころがあって良かった

まぁ、あれですよ、家で眠っていたキャンティーンセットの使い道が見つかって良かったなぁってのが正直なところです。

自分的には好きなアイテムだったので、活躍の場が増えてくれればありがたいな、と。

ちなみにアルコールストーブもありですよね。ほんのちょっと荷物が増えますが、極めて最低限のみで済みます。音も静かで、お湯が沸くまでの速さは、固形より早そうな気がします。この辺も試していきたいと思っています。

下見では何度か使っていますが、実際の猟で使うのはこの冬から。猟期が終わる頃に、また感想を書きたいと思います。

 

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