猟のヒヤリハット2:獲物の持ち帰りは足場に注意

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シカを獲れば、あとは楽しい楽しい肉のお持ち帰りです。

獲物が獲れて、気持ちは高ぶり、あとはおいしいお肉にするための処理が待っています。

しかし、その油断と肉の重みはけっこう危ないものです。

肉は重い

猟のスタイルによりますが、わたしは現地で買いたいし、肉を背負って帰ります。人によっては腹抜きだけして引きずって帰る人もいるし、腹も抜かずに処理場に持ち込む人もいるでしょう。

とにかくわたしは肉を背負って帰るタイプです。

肉は重いです。並のシカでも軽々10キロを越えます。どこまで持ち帰るかによります。実際に計ったことはないのですが、前後の足と背ロースを持ち帰るだけで10キロ以上になるのでは? さらに毛皮・頭・アバラ骨・内臓を持ち帰るとなれば、もっと重くなります。

大事なことは何キログラムかじゃないです。「重い」っていう事実です。

 

地面が変化する

これだけの重さの荷物を背負うと、地面の様相が変わります。たとえば来るときと同じルートで帰るとしても、同じように帰ることはできません。

ある日、わたしが獲物を獲って下山した日のことです。

来るときはひょいっと乗ることができた岩がありました。急な斜面ですが、その岩が良い足場になっていました。いつもいく猟場の、いるも通るルートです。その岩も何度となく乗ってきました。

このときも何の不安もなくその岩に乗りました。

しかし乗った直後、ぐらりと視界が傾きます。そう、けっこうでかい岩でしたが、それが崩れました。崩れる不安なんて1mmもありませんでした。不安を感じるような岩ではなかったから……。

その岩は崩れて、斜面を転げ落ちていきました。わたしはすぐ横の地面にスッと逃げて、結果として擦り傷1つありませんでした。視界の隅で岩がくだける様子が見え、冷や汗をかきました。

 

岩だけではない

上の例では岩が崩れました。

しかし、土の地面であろうが、倒木であろうが、肉の重さを背負った状態では、すべての地盤が変化します。土は崩れるし、倒木は転がるわけです。

特に下山は危険です。ただでさえ膝への負担が大きい下山ですが、勢いを付けて降りると、本当に簡単に地面が崩れます。これまでケガこそないものの、何度も何度も「うわ!」と驚いています。

 

獲物を背負っての下山は遠くとも安全なルート

こういう経験を何度かしてからは、とにかく「安全なルート」を最優先するようにしています。

多少遠回りになるとしても、たとえば林業用のルートがあるなら、そこを歩きます。

急斜面を一気に降りるより、ゆるい斜面を長く歩く方を選びます。

それくらい肉を背負っての下山は危ないですね。

ついでにいうと杖を作ると便利です。わたしは剣なたで杖を作ります。膝への負担も軽減するし、バランスを取りやすくなります。

せっかく獲物を獲っても、下山でケガをしたんじゃ気分は落ちますからね。安全に猟をしたいものです。

 

 

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