単独猟での荷物についてアレコレ
豊和精機さん(@HowaSeiki)の質問箱を見ていたら、「山に入り猟をするのに必要な最低限の荷物は?」という趣旨の質問がありました。
なかなかおもしろいお題かな、と思ったのでわたしなりに考える「山での猟で必要な最低限の荷物」をツラツラ書いてみようと思うのです。
意外と難しい「最低限の荷物」
極論を言えば「鉄砲と弾」があれば、猟はできます。
言ってみれば、これ以上の道具は「状況・スタイルによって必要性が変わってくる」と言えると考えます。
たとえばナイフ。「山に入る者として、最低でも1つのナイフは持つべき」と言いたいところですが、入山地点から離れず、獲物が獲れたら車に引きずり下ろすだけだし、止め差しは必ず鉄砲でやると決めているならナイフさえ不要です。解体場所にあれば良いわけですから。
とはいえ、血抜きをするならナイフはやはり必要でしょう。
——とまぁ、何が言いたいかというと、本当に「スタイルによる」ってこと。万人に共通する「最低限の荷物」なんて、本当に鉄砲と弾くらいじゃないかな。
わたしのスタイルで考えてみる
というわけで、万人向けの「最低限の荷物」はもう諦めて、わたしのスタイルを軸に考えてみたいと思います。
わたしのスタイル
- 大物の単独忍び猟
- 一度山に入ったら猟を終えるまで車には戻らない
- 日帰りが基本
ってな具合です。このスタイルの中で考えていきます。
単独忍び猟の最低限の荷物
まず最低限レベル1。本当に最低限にするなら……
- 鉄砲・弾・許可証
- ナイフ(刃渡り10cmくらいのナイフがあればOK)
- 飲み水
- 行動食なり、食料なり食べるもの
最低限レベル2。上記に加えて……
- 地図・GPS的なもの
- ライターなどの火の元
- ファーストエイドキット
- 双眼鏡
最低限レベル3。さらに……
- ゲームバッグ(獲物の肉を入れる専用の袋)
- ロープ類(獲物を引きずったり、急斜面で肉を下ろしたり……)
- スマホの充電器関係
なんて具合でいかがでしょうか? なんか入れ忘れているものがありそうな気がしますが、わたしも上のレベル3までは持ってますね。あとはナイフが2本あったり、飯ごう的なものを1つ携帯していたりします。その辺は趣味のようなレベルかも。
ハチミツや紅茶のティーバッグなんかも持っています。山の中で疲れ果てたとき鍋で湯を沸かして、ハチミツ入りの紅茶でも作れば気分は上々。山やっている人はこういう「自分を甘やかすアイテム」を1つ2つ持っているような気がしますね。
自分なりの道具を知る方法
で、わたしは上に挙げたようなものを持っていくわけですが、これが万人に勧めるわけじゃないんです。
で、どうすれば “自分なりの道具” を見つけられるかというと……山に行くしかないんです。
これから猟を始める人はぜひ猟期前に山に行ってみてください。しかも猟をするつもりで行ってみてください。
自分が何時間くらい歩けるのか? 荷物多すぎませんか? そのせいで行動が制約されていませんか?
使わなかった荷物がありませんでしたか?
「あーあれがあればなー」と思うものありませんでしたか?
そういう体験を経て、荷物を調整して、また山に行ってみれば良いんです。山に行くのが1番だと思います。
実は、これがわたしの言いたかったことです。
他人に「最低限の荷物は?」と聞いても、自分に合った答えが帰ってくるとは限らないもんです。もちろん参考になるので聞くのは悪いことではないですけどね。
経験者のかたで、「これは欠かせない」って道具ありますか? ぜひ教えてください。
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