単独猟日記:雪が増えて、猟がしやすくなったと思ったら(困惑)
慣れない雪国での狩猟をがんばってます。
本当に冗談抜きで、毎回毎回状況が変わり、前回まで出来なかったことが出来たり、出来てたことが出来なくなったりして、困惑に次ぐ困惑です。もちろんそれも含めて楽しんでいるのですが、それにしても計画が立てにくいですね。
どう困惑しているかが伝われば幸いです。
雪の量が増えてきて、スキーが活きるように!
ようやくずいぶんと雪が増えてきました。それに伴って、スキーが使える環境になってきましたね。上の写真を見てください。獣道が針葉樹林の方へと向かっています。ゆるやかな下り坂で、スキーが沈みすぎることもなく、はっきり言って「スキー最高!」という環境です。
下り坂とはいえ、滑れるほどではありません。もともとスノーハイクという秀岳荘の歩くためのスキーを使っているので滑りにくい板ですし、わたしも滑り慣れていないし。でも、下り坂はスイスイと進むし、音もまあまあ少ないし、快適です。
さて、この足跡を追跡していくと、ある地点から足跡の幅が広がりました。
分かりますか? 写真左下から右上へと進んでいますが、ほとんど飛ぶような感じですね。
これは足跡の鮮度も高いし、わたしに気が付いて逃げていると思われます。実際、この 50mくらい先まで追跡したらオスジカがこちらを向いて立っていました。オスジカなので見送り。
その後、なんと初のうさぎの痕跡を発見! 写真だとなんか不鮮明ですが、現地でははっきりとうさぎの痕跡でした。
じつは最近、うさぎにくびったけです。うさぎを見つけたい! うさぎ猟に興味があるのです。うさぎを獲るのは難しいとされており、難しいと言われると挑戦したくなる気持ちもあります。まぁ、なによりうまいからってのが1番ですが。まだ山では見つけたことがありませんが、今回は初めてのうさぎの痕跡でした。1歩近付いた。
とまぁ、ここまで楽しくも順調な狩猟でした。獲物は出会えているし、この日は別ですが、獲れているときは獲れています(記事にしていないときでも捕獲出来ています)。
しかし、この翌週のことです。
雪が増えすぎて山には入れない!!
前週は「これまでは笹藪だらけで入れなかった山に、雪が増えて入れるようになってきたぞ!」という楽しい状態でした。あそこにシカがいるのになぁ、と付き場だと分かっていても近づけなかった場所に入れたので、シカとの遭遇も多かったです。
ところが、今週、さらに雪がちょっと増えて車が林道に入れなくなりました。
林道の雪が深くて、ジムニーで突っ込んだら、10mほどでスタック。進むも戻るも苦しい状態に。それでも雪がふかふかなのでタイヤの周りの雪を掘ったりして、10〜15分で脱出できましたが、正直焦りました。
林道に入れないなら、林道の手前に駐車して、林道をスキーで移動すれば良いのです。それは簡単なことだし、こちらとしても歓迎なのですが、実は雪のせいで別の問題が。
林道に入る前の道は舗装路なのですが、ここは除雪されています。除雪されると、路面の雪がなくなる代わりに路側帯あたりには雪の壁ができあがります。つまり、ミニ四駆のコース状態で、まったく路肩とか路側帯といわれるスペースがないのです。だから安全に駐車できる場所がないのです……。
林道には入れないし、林道手前の道路には駐車できない。山に近づけない……。
「んなこと言っても、どこかにスペースあるでしょ?」
と思った人もいるでしょ? それがないんだな〜。まったくない。必死で探し回って、最終的に「まぁ、ここならなんとか」という場所を見つけて、そこから山に入りました。ただ、その場所も車が目立つし、駐車場所から山に入るまでにちょっと歩かないといけないんです。つまり、鉄砲を持って人目に付く場所を歩かないといけないということ。あんまり気持ちよくないんですよね。
じつは次からどうしていいか分からず困ってますよ。
まぁ、それでも山に入れば楽しい
いろいろ慣れないことで苦戦していますが、これも来年になれば全部「わかっていること」になります。
北海道では初年度ですから、今年はリサーチ気分で、移ろう季節を楽しみたいと思います。
P.S.
ちなみに本の方ですが、「好調ですよ」と出版社営業部のコメントを頂いています。ありがたい限りです。まだ読んでいない方は、ぜひご検討ください。
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