単独忍び猟に弾を何発持っていくか?

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「狩猟で弾を何発持っていくか?」これはTwitterなんかでも定期的に挙がる話題ですね。

わたしもいろいろ考え、実際に狩猟に取り組み、自分なりの考えと結論があるので、書いてみたいと思います。

持っていく弾数は10発

いきなり結論ですが、わたしは10発を目安にしています。状況によって多少は増減させることもありますが、大きく下回ることはないですね。7発以下ってことはないかな。

その理由を書いていきます。

 

1.止め矢を考えると最低3〜4発ないときは撃ちたくない

もし残弾1発のときに獲物に出会ったら撃ちますか? わたしなら撃ちません。

撃って外れればいいですが、半矢だったときに仕留められなくなる可能性があるから。それはハンターとしてあまりにいい加減な判断だと思います。

じゃあ残弾2発だったらどうしますか? わたしなら撃たないかな。ちょっと迷うし、よーーーーっぽど確実に当てられるなら考えるかもしれませんが、撃たない可能性の方がずっと高いです。

というのも1発撃って半矢にして、逃げる獲物に追い矢を撃ち、それでも止まらなかったら……と考えてしまうから。

それでは残弾3発なら? わたしは撃つ可能性が高いです。そもそも「よっぽど当たるときしか撃たない」タイプなので、3発あれば十分に撃つ判断ができます。

 

というわけで、わたしは最低3発は持っていないと撃ちません。そうするとたとえば、4発しか持ってなくて、獲物を撃って2発外すと残弾は2発。もうアウトです。あるいは5発持っていて、午前中に2発撃って獲物を仕留め、「午後、もう1頭獲ろうかな」と思い立ったとして、「3発ないと撃たない理論」に従うと、事実上ワンチャンしかないわけです。1発でも撃ったら、その日は終わり。

そう考えると、どんなときでも最低3〜4発はある状態にしたいんです。実際に撃つのは(わたしの場合)1日1〜2発ですが、1〜2発撃てるのは、そのとき残弾が十分にあるから。あんまり数を減らすのはオススメしません。

 

2.弾がなくなると、その日の猟が終わる……

猟に行って、弾が減ってきたとき、その日の猟が終わってしまうのが凄く嫌なんです。

あたりまえですが、「車に予備の弾を置いておく」というのは許されません。それができるなら、ギリギリの弾数で歩くこともできますが。

せっかく猟に行って「弾がない」という理由で終わりになるのはもったいない……。

3.10発くらい持てるから

たしかに弾は重いです。だけど、10発持てないほどじゃない。

持てるのだから持つ。

 

4.ちょうどなくなることにメリットがないから

たとえばわたしの場合は1日3発以上撃ったことがありません。最大2発です。

だから、理屈で言えば「2発あればOK」となるわけですが、仮に2発持っていって、2発で仕留めたとして……で、なに? と思ってしまいます。

その日はたしかにぴったり弾を使い切り「計画通り!」と思うかもしれませんが、それはギャンブルに当たったというだけのこと。とくにメリットがない上に、1発でもはずしたらアウトというデメリットの方が大きいかな。さらに2発で仕留められなかった場合、獲物を半矢にして放置するという、1番避けたい事態になります。そうなることがあるのは仕方ないにせよ、その確率を下げる努力だけは惜しんではいけないと思うのです。

 

5.不良品だってありえるから

そもそも弾は工業製品ですから、不良品もあります。わたしでさえ、何度か経験しています(幸い射撃の時でした)。

ギリギリの弾数で山に入って、その1発が不良品だったときはきっと悲しいですよ〜。

 

6.クマとかいるかもしれないし

ギリギリの弾数で山に入り、弾をほとんど使いきってしまったとしましょう。

それで見事に獲物を仕留め、あとは下山するだけという状況。そこに荒ぶる熊が現れる。

どうします?

余分に弾を持っているのは悪い判断じゃないですよ。

 

ってなところでしょうか。

いろいろ書きましたが、1番大きいのは1・2・3の3つでしょうね。

まぁ、いろんな考えがあると思います。少ない弾数で行く人もいるでしょうし、わたしよりもっと多い人もいると思います。正解はないと思います。

みなさんは何発持っていきますか?


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狩猟やってます。ひとりで歩き獲物を追う単独忍び猟が好き。2022年からはアイヌ犬のイチを連れて一銃一狗に挑戦します。狩猟系ブログ《山のクジラを獲りたくて》運営。狩猟系の本を集めるのが趣味。雑誌『狩猟生活』『ガンズ&シューティング』に寄稿し始めました。 ヤマノクジラショップ始めました:https://yamanokujira.theshop.jp

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