書評『新しいライフル射撃』やっぱりこういう本は読んでおくべきだった

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今日は射撃系の本の紹介です。その名も『新しいライフル射撃』。昭和54年発行ということで、とっても古い『新しいライフル射撃』です。

「あんまり古い本ってどうなんだろう? こういうのって進化するんだから、最新のものを読んだ方がいいかな」なんて思いつつ、でも興味が湧いて読んでしまったわけですが、後悔はない1冊でした。

『新しいライフル射撃』

この本の良し悪しを語るよりも、まずこの記事で書きたいと思ったことは「やっぱりちゃんと基礎知識をつけることが重要なんだな」ということです。言い換えれば「自己流でやってうまくなると思ったら大間違いなんだろうな」ということ。

まわりにうまい人がいるなら、その人から学ぶのが1番いいかもしれません。でも、そういう人がいないとか、そういう人と会う頻度が少ない人は、自分で考えて取り組まなくてはいけません。

射撃って、ただ撃って「的に当たった!」「けっこう真ン中に当たったぞ!」と喜んでいるレベルなら自己流でもやれると思うんです。でも、より高いレベルの精度を目指したり、大会で上位に入ろうと思うならやっぱり基礎が重要だし、何に注意すればいいのか? ということをちゃんと理解している必要があるんじゃないかな、と思います。

 

わたしの射撃は入門者レベルなので、「こうすべし!」という意見は書けませんが、たとえば他の競技で考えたとき、——そうですね、たとえばわたしが昔ハマっていたビリヤードを思い返すと、闇雲に何時間やってもうまくならないんです。

フォームをしっかり固めて、基本的なことをできるようにして、平行してビリヤードを司る物理的な理論を少しずつ理解していくことで、徐々にレベルアップしていきます。

もちろん頭でっかちで理論だけ知っていてもダメ。だけど、何も知らないで、いい加減なフォームで、いい加減に練習しても遠回り。中にはそういう取り組み方で天才的にうまくなっちゃう人がいるんですが、やっぱり基礎から積み上げて、コツコツ練習した人が強いんですよ。

 

なぜこんなことを書いているかというと、こういう本は定期的に読んでおいた方がいいな、と思ったから。

わたしは射撃を始めて、最初は自己流でした。少しは銃砲店で教わったり、射撃場で会った人に教わったりもしました。基礎が重要だという認識は持っていたので、ネットでも射撃の基礎を調べて読んだりもしていました。しかし、体系的に読むということはしなかったんですね。結局は拾い読みレベル。

また、1冊だけ『狙撃の科学』という射撃の本を持っていますが、当時はまだ銃を所持する直前でした。そのため、やっぱり理解が浅いんですね。

今読み直せば学ぶことが多そうな気がします。

 

さて、『新しいライフル射撃』の話に戻って、わたしが学んだことの1つをご紹介して、本の紹介とさせていただきます。

 

引き金の引き方

「暗夜に霜の降るごとく」

なんて言葉は私だって知っています。エイヤ! と引き金を引くのはダメ。いわゆるガク引きの原因になります。知ってはいても、動的射撃なんかだと「今だ!」みたいな気持ちが強く出てしまい、結果的にガク引きになるのは、もはや定番です。

「暗夜に霜の〜」は分かるような分からないような感じですが、もう1つ「絞るように」なんてアドバイスも聞きますね。これは分かりやすい。

だから、いつも練習の時はジワーッと圧をかけて、ゆっくり絞るように引いていたつもりでした。

逆にいえば、引き金についてはこれくらいしか注意すべきことはない、くらいに思っていた気がします。しかし、この本に(わたしとしては)衝撃的なことが書いていました。

初心者の中には引き金を急激に引く「ガク引き」や、じりじりと引き金をおしながら照準を合わせゆく「引き落とし」をやりがちですが、コレは練習を繰り返してなおしてください

『新しいライフル射撃』P.117

ガク引きは分かりますよ。でも、「引き落とし」は初めて聞きました。『じりじりと引き金を押しながら〜』と書いてあったので、これは良い例かと思いきや、引き落としというダメな例。

「じゃ、正しい引き金の引き方は何なんだ!」

と思ったら次に書いてありました。

とくに伏射のように姿勢が安定している場合は、据銃して照準がだいたい終わり、銃の動揺が小さくなってから、引き金に人差し指をかけて引き始め、そのまま照準を続けて発射させる漸圧式撃発法は、事故も少なく、はじめて練習する人には適しています。

『新しいライフル射撃』P.117

一瞬すんなり納得しそうになるのですが、これ、言葉だけだと引き落としとの違いが微妙なんですね。

そもそも漸圧式の “漸” の意味は『物事が徐々に進むこと(大辞林)』です。引き落としで使われている表現『じりじりと引き金を押しながら』と意味的には同じと言えそう。でも、もちろん著者の言う「引き落とし」と「漸圧式撃発法」の間には大きな違いがあるはず。文章から読み取れるのは、照準と引き金を引く動作のタイミングでしょうか。

引き落としでは「引き金を押しながら照準」、一方、漸圧式撃発法では「照準がだいたい終わってから、引き始める」となっています。

 

なんとなく自分の理解・解釈を加えて書くと、引き落としはジワジワ引いていき、撃発のタイミングは銃任せなイメージ。漸圧式撃発法はきっちり自分の準備が出来てから、ちゃんと自分のタイミングで撃つイメージ。ってな感じでしょうか。

 

とまぁ、引き金ひとつ見ても、これだけ考えることがあるんです。ちなみに引き金の項はこれだけではありません。人差し指の使い方、動かし方なども引き金の重さ別に書かれています。

それも参考になりましたね〜。

 

こういう本で近道できる部分はあると思う

去年、Twitterで知り合った方と動的射撃をしてきたとき、初めて自分のフォームがいわゆる「オフハンド」というものであることを知りました。

参考:初めての動的射撃:猟期前にやっておきたかった最後の競技

 

それに対応する別のフォームとして、ヒップレストというフォームもあり、一長一短です。こういうこともちゃんと本に書いてあります。

ちゃんと意味を知っていてオフハンドやヒップレストの練習をするのはいいと思うのですが、わけも分からずやってるのはやっぱり損ですよね。もっと早く読んで、ちゃんと理解しておきたかったな〜と思います。

こういう射撃系の本ってあまり多くなくて、わたしが知っているのは『狙撃の科学』くらいですね。

こちらもとっても良い本でしたし、改めて読み直してみたいと思っています。過去にご紹介したこともありますね。

参考:書評『狙撃の科学』目から鱗も! 貴重な銃に関するハウツー本

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