ハンターにとってのアマチュア無線について調べてみた
狩猟を一緒にやってくれる先輩猟師に出会うこともできたので、あとは本当に猟期を待つばかり。
と言いたいところですが、まだやらなきゃいけないことがありました。
それが「アマチュア無線」の資格です。これまで無線とは無縁で生きてきたので、なんのこっちゃ全然わかりません。そこで「ハンターにとっての無線」について調べてみました。
取得の方法も簡単にまとめてみます。
アマチュア無線ってなに?
そもそもアマチュア無線とはなんでしょうか? ハンター目線で言えば、トランシーバーのことです(ハンター以外の人にとってはなんなのでしょうね?)。
グループ猟では「そっちにイノシシが行ったぞー」「1頭撃ったけど、もう1頭がまだ走ってる!」「獲れたぞー」ってな具合にやりとりしたいわけですが、携帯電話じゃ不便です。そこでトランシーバーが登場するというわけ。
資格がいるの?
わたしも思いましたよ。たかがトランシーバーに資格がいるの? って。だっておもちゃのトランシーバーとかあるわけですから。
調べてみましたが、ああいうおもちゃのトランシーバーは遠くまで届かないんですね。言い換えれば、そういう長距離飛ぶ無線機には資格がいる、というわけです。
資格には1〜4級までのランクに分かれているようですが、ハンターは4級でOKっぽいですね。
資格の取り方
大きく分けて2つの取り方があるようです。
- 日本無線協会(JRI)の試験を受ける(1時間の試験、約5000円)
- 日本アマチュア無線振興協会(JARD)の講習を受ける(2日間、約23,000円)
考え方としては車の免許と一緒ですね。免許センターでコツコツ講習を受ければ誰でも合格するけど、試験を受けて1発合格すれば安くて早い、というわけです。とはいえ、車と違い、試験も難しくないそうです(5歳の子どもでも受かるとかなんとか……)。
わたしは前者のJRIでの試験を受けようと思います。
参考書籍
試験を受けるのですから、マジメに勉強しなくてはいけません。
いろいろ調べてみると、この書籍が定番のようですね。
こちら2017年版になっています。この記事を2018年以降に見ている方は、最新版を探すことをオススメします。
話によると「この問題がそのまま出るよ」とのことで、書籍のタイトルの通り「丸暗記」らしいです。
わたしも手元にあるのですが、まだ読み始めていないのでなんとも言えません。
また、「ちゃんと全体を理解したい」という気持ちがあり、かといって難しい本をゆっくり読み解く時間もないし……、と悩んだ結果、下記の本も買いました。
いわゆる「漫画で分かる」って感じの本ですね。ずいぶん昔の本らしいですが、いまだに定番の1冊です。
狩猟でアマ無線は違法とか?!
実は「アマ無線を狩猟で使うのは違法だ!」という意見を見かけることがあります。
気になって調べてみたのですが、アマチュア無線はその名の通り、アマチュア向けなんですね。つまり非営利の行為に使うべきものってわけ。
となると狩猟はOKと言えそうです。しかし、有害鳥獣駆除は行政から委託されて行う行為。つまり非営利ではないんですね。となるとアマチュア無線を駆除に使うのはNGという解釈になるそうです。
このあたりについては下記のページを見ると「総務省からの文書による回答」を見ることができます。
行為としては狩猟も駆除もやることは同じでも、かたや趣味、かたや業務、と扱いが異なるんです。
これは頭に入れてアマチュア無線を使わなければいけませんね。
*ちなみに上記の総務省の回答も管轄ごとに異なる可能性があり、実際に裁判になったときに「狩猟の際のアマ無線が合法であること」を保証する意図はありません。ご自身の判断でご利用ください。ただ「有害鳥獣駆除では違法である」ということは確かだと思います。
アマチュア無線に代わるもの
それじゃ、有害鳥獣駆除ではトランシーバーを使えないのか?
そんな疑問も出てきますが、どうも “デジタル簡易無線” (通称デジ簡)という便利なものがあるそうです。
こちらは資格不要で、書類だけ提出すればOK。営利目的にも使えるし、飛距離も開けた場所なら4Kmくらいまで届くとか。
これが登場したのが2008年頃らしいので(参考:スマホより便利? デジタル簡易無線でクイックに通話♪)、古い狩猟グループだと知らないケースもあると思いますし、知っていても全員アマ無線の機器を持っていると、せーので買い替えることもできないのだろうと想像されます。
でも、これからの時代はデジ簡の方が良さそうな気はしますね。
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