〈ボウズ頭〉365日帽子を被ってるぼくのお気に入り帽子リスト

最終更新日

ぼくは過去、妻と2年4ヶ月のバックパッカー旅をしていました。その途中、行く先々の床屋に行くのがめんどくさくなり、ボウズにすることを決意。それからというものの、かれこれ7年ほどボウズ頭です。

ボウズだとシャンプーいらずでボディソープで洗えるし、ドライヤー不要で瞬間乾燥だし、伸びたら自分で剃ることができるので、シャンプー代・リンス代・ドライヤー代・床屋代がすべて不要の、だいぶお得な髪型ではあるんですが、1個だけ大きな弱点があります。

それが「頭が無防備」ってこと。

夏は陽射しで頭皮が焼けるし、冬は冷えるし、小雨でも水を吸収する髪がないので頭を伝って首元が濡れるし、ちょっとぶつけるだけでケガをする。

とにかく頭皮が剥き出しで、保護が必要です。やっぱり髪の毛って必要なんですよ笑

となると「帽子を被ろう」という発想になるわけです。個人的にはこれがとってもおもしろいと思っています。これまでいろんな帽子を試してきたので、今日はそんな帽子のお話です。

帽子はとっかえひっかえできるのが魅力

髪の毛は、今日はロン毛、明日はショート、朝は金髪で、午後から黒髪で……というわけにはいきません。

ところが帽子はそれができるんです。

とくにぼくのようにアウトドア趣味を嗜んでいると、これがなかなか魅力的だったりします。

7年も帽子生活をしてきているので、結構いろんな帽子を使ってきました。

そこで最近使っている帽子を紹介しつつ、その用途や魅力、欠点なんかを書いてみたいと思います。

まだ他にもあるんですけどね〜。まぁ、お気に入りを中心に紹介します。

 

まずはもっとも「普通」なカジュアルキャップ

これは地域の作業用品店で買ったキャップ。もっとも普通で無難。冬は寒いので使用頻度が一気に下がりますが、逆に他の季節はヘビロテしていたキャップですね。

「結局、こういうのが1つ欲しい」っていうタイプの帽子です。ただ、この手の安価なキャップは長持ちしません。毎日被っていると、1〜2シーズンでツバの周囲が破れたりします。品質の良い、高い帽子だと、仮に破けても味になるような素材で作られていたりしますが、この手の安価な帽子は、破れると結構みっともないことになります(まぁ、好みなんでしょうけど)。

そこで色違いで2つくらい買っておいて、ローテーションするようにしてます。1つはこのシーズンでボロくなってしまったので、こちらのワインレッドだけ残っています。

 

Story Kromer

これはアメリカのモンタナ州に行ったときに買ったキャップです。もう8年くらい使っていることになりますね。

いろんな色や素材がラインナップされており、狩猟用と思われるオレンジ系も販売されています。

コイツの良いところはオイルドコットンということで、一定の防水性もあり、生地が丈夫なので頭をぶつけたときの防御力も高いです。他にも同じ形状でウール素材のモデルもあります。あれも魅力的でしたよ。

ちょっと構造が分かりづらいと思いますが、頭の周りのはちまきみたいな部分がちょっと下がりますので、それにより耳の上部や、首元がカバーされます。藪に入るときに耳や首を保護してくれますし、陽射しを防いだり、あるいは寒いときの防寒に便利です。ただ、下がるのはちょっとだけなので、「下げれば耳は温かい」と言えるほどの効果はありません。「下げるとちょっとマシ」という感じ。本州の冬ならこれくらいでも十分恩恵を感じると思いますが、マイナス10度以下で「耳が痛い」っていう気候になってくると、「ないよりマシ」という程度で、焼け石に水感はあります。

 

Filsonウールキャップ

これはつい最近、必要に迫られて導入したフィルソンのウールキャップです。

朝晩の犬の散歩で吹雪くことが多く、そうなると耳が冷えるんですよね。というか痛くなります。そうなると「もう帰ろうか〜?」という気持ちが高まり、犬の散歩を短く切り上げたくなるんです。でもうちの犬は吹雪いても散歩をしたいタイプだし、ぼくとしても散歩してやりたいので、「ちゃんと快適な格好をして、ちゃんと長く散歩してやりたいな」という気持ちで導入しました。かなり満足しています。

写真では上げてますが、周囲のフラップを下げてやれば、だいたい耳が全部カバーされます。これを被っていて耳が痛いとなったことは今のところないです。

ちなみに本当はこれを買おうと思っていました。

今でも気になっているし、そのうち安く中古が出回るようなら買ってもいいかな、と思っています。

新品でも割と安いのはL.L.Beanですかね。興味があればご覧ください。

メイン・ガイド・ウール・キャップ・ウィズ・プリマロフト、プラッド

見た感じではフィルソンに比べてウールは薄そうなので、防寒性能は劣りそう。でも、実物を見てみないとなんとも言えませんし、必ずしも分厚い帽子が必要ではないので、これはこれで良さそうな気がします(L.L.Beanは好きなので、信頼はしています)。

またL.L.BeanもFilsonもそうなんですが、ウールキャップなのに、内側のインナーがポリなんです。これは謎。せっかく上質のウールなんだから、いっそインナー無しでウール剥き出しにしちゃっていいと思うんです。あるいは価格は上がるだろうけど、インナーとして薄手のメリノウール生地なんて使ってくれたら最高なんですが。

これは本当に残念に思っています。ポリを使う理由でもあるんでしょうか?(安くチクチクを防ぐ以外に……)

 

Tilley Hat – AirFlo

これは大のお気に入りのハットです。ちょっとだけ過去記事でも紹介しましたね。

Tilley Airflow LTM6
Tilley Airflow LTM6という最近お気に入りのハット。

参考:〈一銃一狗〉アイヌ犬のイチとヒグマがいた山を改めて歩いてみる

個人的にはハットは大好きです。

まず陽射しを360度防いでくれることを想像しがちですが、ぼくの場合は雨や雪を防いでくれることの方が大きなメリットです。

たとえば山でも、犬の散歩でも、寒い季節だとジャケット的なものを着ているし、ぼくの場合、それはほぼ確実に防水・撥水性能があるので、急に雨や雪が降っても大きな問題はありません。ところが首元から入ってくるのは別です。

キャップだと頭に落ちた水が首を伝って首元に入ります。ジャケットが防水だろうがなんだろうが関係ありません。

フードを被れば良いかといえば、ぼくはそうは思っていません。フードは大幅に視界を遮られるし、それと同じくらい「音」も遮ります。

犬の散歩をしていてフードを被っていたことはありますが、雨がフードに当たる音が大きく、後ろから来る車にギリギリまで気が付かなかったり、近くを歩く人に気が付かなかったりします。犬という「どのように動くかわからない」生き物を管理しているので、最善を尽くすという意味で、できる限りフードは避けたいと思っています。

そこでハットですよ。

ハットなら首元に落ちる雨を大幅に防ぎ、視界も遮らず、音も聞こえます。

ぼくとしてはアウトドア的な帽子としてはわりと最良の選択だと思っています。そしてTilleyのハットはかなり良い。品質はすこぶる良いです。そのうちTilleyのハット紹介は詳しくしたいと思っています。

ハットの弱点は風ですね。風が吹いてもあご紐があるので飛ばないようにできますが、とはいえ、360度のつばが風を受けるので、やっぱり不快かな。

ニット帽

この手のニット帽はとりあえず持っておくべきって感じですね。

単体で使うこともできるし、キャップを被った上からニット帽を被ることもできます。MeatEaterで、よくこの組み合わせで被っていて、ぼくも真似しました。

MeatEaterでよくキャップの上にニットを被ってますね。

この方法だと、ニット帽さえオレンジとか赤とか目立つ色なら、その下の帽子が何色でも良いので、狩猟での選択肢が広がります。

しかも、ニット帽の良いところは浅く被ることもできるし、深く被って耳まで隠すこともできます。寒いときに耳を保護できるのはかなり有力。

また、収納性もいいので、寒い季節はザックに丸めて入れておくこともあります。行動中は不要でも、獲物を獲ったあとや、長い休憩で被れば快適です。山で泊まるときは寝るときにも被りやすいですね。

 

帽子は楽しい

個人的に帽子はかなり楽しい趣味だと思っています。

たとえばこの記事を書いている今は北海道の12月後半。天気が良い日はわりと暖かいし、風と雪が合わさると極寒の吹雪という、振れ幅の大きい季節です。

今朝は穏やかなポカポカ日和だったので、StormyKromerのキャップでしたし、昨晩は寒かったので、Filsonのウールキャップでした。

そんな感じで、日々の天気を見ながら最適な帽子を考えるのが楽しいです。


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狩猟やってます。ひとりで歩き獲物を追う単独忍び猟が好き。2022年からはアイヌ犬のイチを連れて一銃一狗に挑戦します。狩猟系ブログ《山のクジラを獲りたくて》運営。狩猟系の本を集めるのが趣味。雑誌『狩猟生活』『ガンズ&シューティング』に寄稿し始めました。 ヤマノクジラショップ始めました:https://yamanokujira.theshop.jp

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