〈ラックナーヴォーレはひとつの答え〉厚手のウールの手袋はいいなという話

最終更新日

寒い日の犬の散歩や外出で一番大変なのが手足の冷えです。

手袋についてはいまだに悪戦苦闘しており、今年の冬はいろいろ試して「暖かく、かつ利便性の高い手袋の運用」を模索しています。

その中の1つで、「ああ、これはひとつの答えかも」と思ったのがラックナーヴォーレ(LACKNER WOLLE)のラックナーグラブ。

ちょっとご紹介したいと思います。

ラックナーヴォーレ(LACKNER WOLLE) ラックナーグラブ

ラックナーヴォーレ(LACKNER WOLLE)ラックナーグラブ
ラックナーヴォーレ(LACKNER WOLLE)ラックナーグラブ

Amazonでも5,000円弱で買えるウールのグラブです。極端に高い物でもないのが嬉しいですね。Amazonの商品紹介を見てみましょう。

雪で濡れても暖かい、ラックナー羊毛グローブ。使い込むほどに手の平がフェルト状になり、手になじんできます。
ラックナーヴォーレはオーストリア中部山岳地帯に在る羊毛製糸所です。山の放牧場で刈り取られた原毛がこの小さな村工場でセーターや手袋用の糸に加工されます。この糸は油脂分を多く残しているので、たとえ濡れても暖かさを保てます。
LACKNER WOLLE(ラックナーヴォーレ) ラックナーグラブ LW8575 Lサイズ

 

ウールには、羊の皮脂腺から出てくるラノリンという蝋のようなものがついています。これによりウールの毛自体が水を弾くことで羊は雨の中でも濡れにくいわけです。

これを脱脂して使われることもあるのですが、こちらのラックナーヴォーレの手袋は未脱脂のもので、油分を多く含んでいるウールを使用した手袋になっています。これにより、たとえば手袋に雪が落ちてもすぐに浸透するわけではなく、ある程度は弾いてくれるわけです。もちろん完全防水ではありません。

 

装着感

ラックナーグラブの装着感

装着感はふかふかですが、見た目よりはフィット感があります。

この手の手袋にありがたちな指先の「余り感」はあります。指先で細かい作業をするようなものではないかな。

ウールのありがたさは、パッとつけたときに「冷たッ!」とならないこと。なんとなく最初から暖かい感じがして好きです。たとえば外でしばらくつけてなくて、「冷えてきたから手袋しよう」ってときにも、つけた瞬間から暖かい感じがします。

この手袋で積極的に雪遊びをしているわけじゃないんですが、雪の中で犬の散歩をして、ときどき犬の身体に降り積もった雪を払ってやったり、犬が雪を掘り返すので、その横で一緒になって雪を掘ってみたりするんですが、それくらいなら手が濡れることはありません。

完全な防水ってことではありませんので、その点はよく理解しておいた方がいいですね。

 

耐風性能

風に対する防御力は「そこそこ」です。

完璧ではありません。いかんせん、ウールを編んだ物ですから、風は通ります。

どれくらい通るかというと、手のひらに口を近づけて「フーー」と強めに吹いたときにうっすら入ってくるくらい。決してスースーと風が通り抜けるわけじゃないです。

また、ウールの性能なのか「空気が通った瞬間に冷える」という感じがしません。ちょっと風が抜けても、あまり寒くならない印象です。

気温がやや高い日でしたが、気温0度、風速14mの日はまったく気にならず快適でした。マイナス10度を下回るとどうなるかはわかりません。

ただ、本当にひっきりなしに風が吹いているときは、防風のためにアウターグローブをしたくなるところです。ただし、そこで1つ注意があります。

 

アウターグローブの話。あるいはグローブのレイヤリングの話

ここまで書いたように、このグローブは思ったよりもよくて、普段ならこれだけでわりと快適です。かなり気に入っています。

ただし、私が住んでいる町は風が強い地域でして、風速7〜8mは普通です。あるいは10mを越えることもザラ。そうなるとやっぱり耐風性能が不足するので、アウターグローブをしたくなります。

そこで気にしないといけないのがグローブのサイズ感です。

このラックナーヴォーレのウールのグローブは結構厚みがあります。この手袋をした上に、アウターグローブをつけようと思うと1サイズどころか、2サイズくらい大きいモノを選ばないとダメな印象です。

1サイズ上のアウターをしてみたところ「ギリギリOKかな」とおもう感じでしたが、結論を言えば「余計に手が冷える」のでした。

手袋や靴下をレイヤリングするときに、むりやり重ねてちょっと窮屈な感じにすると、血行が悪くなり、露骨に冷えます。明確に「重ねない方が暖かい」のを感じます。なんとなく最初は信じがたいかもしれませんが、窮屈に重ねるくらいなら、そんなもん脱いじゃった方がぜったいに暖かいです。

つまり——

  1. 薄手のインナーグローブ+アウターグローブ
  2. 厚手のウールグローブ+アウターグローブ

という2つのケースで、適切なアウターグローブのサイズは違うということです。いまぼくが使っているアウターだとちょっと窮屈な感じがするので、今後の課題です。もともとLサイズなので、XLより大きいくらいの物が欲しいのですが、あまり大きいと操作感が悪そうだし、試着しながら決めたいところなんですが、近辺にいろいろ試せるお店がないので困っています。

 

手袋の迷宮

手袋と靴下は本当に迷宮です。

靴下はだいぶ快適になってきたんですが、手袋はまだまだ課題がありますね。過去にこの記事を書きましたが、あれはあれで1つの答えで、もっと寒いとき、もっと風が強いとき、もっと手先の自由さが求められるとき……などケースバイケースで選びたいところです。

手袋に関しては「これがあればOK」ってことでもないので、今後もしばらく模索は続きそうです。

その中で、今回のラックナーヴォーレのラックナーグローブはかなり気に入った手袋になります。見た目も可愛いので、普段使いでOKだし、アウトドア的にも使えると思います。値段もバカ高くないからいいですね。

みなさんの手袋話も聞かせてくださいね〜。

良い狩猟を——


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狩猟やってます。ひとりで歩き獲物を追う単独忍び猟が好き。2022年からはアイヌ犬のイチを連れて一銃一狗に挑戦します。狩猟系ブログ《山のクジラを獲りたくて》運営。狩猟系の本を集めるのが趣味。雑誌『狩猟生活』『ガンズ&シューティング』に寄稿し始めました。 ヤマノクジラショップ始めました:https://yamanokujira.theshop.jp

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