ハンターにとってのハンディ無線機について教えてもらった(2波同時受信について)
先日『ハンターにとってのアマチュア無線について調べてみた』や『狩猟に必要なハンディ無線機の候補を挙げて選んでみた』といった感じで、無線機についてリサーチしていました。
こういった記事に対して、先輩ハンターのみなさまがいろいろアドバイスをくれたので、それをまとめつつ、さらに無線機の候補を見ていきたいと思います。
無線機の世界も奥が深いのね。
いただいたご意見
狩猟に必要なハンディ無線機の候補を挙げて選んでみた https://t.co/MZ4QLMjl54
— やまくじ (@yamakuji_jp) July 31, 2017
この記事の紹介ツイートに対して、フォロワーのみなさまから「これも考慮した方がいいよ」といったご意見をいただきました。狩猟用のハンディ無線を購入予定の人は、ぜひ目を通すことをオススメします。有用な情報がいっぱいです。
いただいた意見を箇条書きで挙げておきます。具体的なツイートは上記のツイートへの返信の中で見つかりますので、そちらをご覧ください。
- 犬を持つと、犬からの無線と仲間からの無線を両方同時に受信できる “2波同時受信” が便利だよ
- 猟隊によっては車載とハンディで別の周波数を使うため、やっぱり “2波同時受信” が便利だよ
- 寒い地域だとPTTスイッチ(喋るときに押すところ)が凍るので、剥き出しタイプよりもカバーがかかっているタイプがいいよ
- イヤホンはオープン型は音漏れするよ
- Bluetooth対応しているとワイヤレスイヤホンが使えていい感じかも
などなど。他にも「となりの猟隊の声が聞こえると便利」というお話もありました。
イヤホンはオプションで買うことになると思うので、まぁいいとして、問題は2波同時受信ってやつですね。
ちなみにこの話題で数名にオススメされた有力候補はVX-8です。
これの後継機種であるVX-7を使っている方もいて、「今買うならVX-8」とのこと。これはかなりすごいヤツでして。前回のハンディ無線リサーチ記事でも挙げた、下記の大事そうな項目を概ねクリアしています。
- デュアルバンド
- 5w
- 防水・防塵
- 安価
惜しむらくは安価じゃないこと。やっぱりハンディ無線のハイエンドモデルということもあり、お高いです(下記の通り、Amazon価格は¥37,800)。

でも、高いだけのことはありまして、デュアルバンドどころかトリプルバンド(50/144/430)だし、防水性能はIPX7(30分、水深1mの場所に水没させてもOK)というハイスペック。そのうえ “2波同時受信” もできます。そのうえ(2回目)240gともっと機能の少ない入門機よりも軽く、そのうえ(3回目)GPS機能やAPRSにも対応しています。そのうえ(4回目)下記のようにアレコレできます。もはや、わたしもよく分かりません。

とっても高機能な機種のようですね。Amazonのレビューを見ると
『ほぼ全部入り、ガラパゴス化の極み』
『カタログ上は全部入り』
『優れた無線機、だとは思いますが、使いこなすのは至難の業かもしれません』
という感じで、「機能はいっぱい。その分使いこなすのは難しい」というご意見のようですね。
全機能を使いこなそうと思えば大変かもしれませんが、何もかもを使いたいわけじゃなくて、猟隊で必要となる機能が使えればいいわけで、そういう意味では使いこなしにあまり不安は感じていません(機械は得意ですから)。
さて「これがいいらしいぞ」とは思いつつも、デュアルバンド・防水・5w・2波同時受信あたりができる他のモデルを見て、選択肢を増やしてみましょう。
YAESU FT1XD
Amazon価格¥36,990。さて、こちらはYAESU製のハンディです。とっても定番のメーカーなので、その点でも安心ですね。
正直に申し上げますと、VX-8と比べてどちらが優れているか、わたしにはまったく分かりません。売価で比べるとまぁ、近い価格帯です。
アイコム ID-51
Amazon価格¥45,800。こちらはアイコム製。Amazon上の情報がなく、レビューもなく、不人気なのか? などと勘ぐってしまいますが、スペックで言えば2波同時受信・防水IPX7・重量255g……って具合にちゃんと私の要件は満たしているようです。
アルインコ DJ-X11A
Amazon価格¥41,040。アルインコ製。Amazonで見るとDJ-X11の “関西バージョン” やら “東海バージョン” やら、あれやこれやとバージョンがあり、無線1年生の私にはなんのこっちゃわかりません。とにかく2波同時受信はできます。ただ、防水という記述が見当たらないので、もしかすると防水ではないかもしれませんね。このクラスのものはみんな防水なので、記載漏れなんじゃないか? あるいはわたしのリサーチ不足か? と思うのですが……。購入を検討される方は、その点ご注意ください。
どれもハイエンドモデル
やっぱり2波同時受信ができるモデルになると、各社フラッグシップモデルになるようで、ハンディ機にしては安くない実売価格4万円前後となるようです。これを見ると、みなさんがオススメするVX-8の3.8万円というのは少しだけお値打ちですね。
各モデルの詳細を見ると、いろんな機能がついているのですが、無線を楽しむわけではない自分としては過剰に見えて、その点が惜しいです(つまり、いらない機能はなくていいので、安くして!)。
ハンターモデルの無線機とかあれば、需要ありそうですけど、それならデジタル簡易無線で作った方が時代に合っていますね。うん。そう思う。
他にも方法がある
最初に書いたように、今日はTwitterでいただいた「“2波同時受信” も検討した方がいいよ」というご意見をベースに見てきました。
将来、犬を飼いたいという気持ちはあります。そうなると2波同時受信はやっぱり必要なんでしょう。また、じつは数年後に転居する可能性もチラチラしていまして、そうなると将来的に猟隊が変わる可能性もあります。となると今の猟隊で必要な仕様だけで決めてしまうと、別の猟隊では使えないという自体にもなりかねません(使う周波数帯が違う、車載機を活用してあれこれ、など)。
というわけで、そのへんを加味するとどうしても今日挙げたようなフラッグシップモデルが候補になります。必要ならお金は払いますが、別の考え方もあると思います。
4万のハンディ無線機を1つ買うのではなく、2万のハンディ無線機を2つ買うという方法です。もちろんいきなり2個は不要です。いまは “いま必要なもの” を買い、数年後(たとえば犬を飼うとき)にそのとき必要なものを買い足す、ということです。
2個あれば片方が壊れても予備になるし、操作の上でも別々の方が使い勝手もいいでしょう。Twitterでもこういう意見がありましたし……。
時代を考えると、ハンター用無線機はデジタル簡易無線へ移行するでしょう。今、高価なモデルを買っても、数年後にお役所からお達しが来て、一気にデジ簡に移行する、なんてこともあり得ますね(わたしはデジ簡の方がいいと思っているので、むしろこうなってほしい!)。
となると、何年も先のことを見越して高価なものを買うよりも、直近数年のことだけを考えて、最低限必要な仕様を満たすものを買うのもありだと思っています。
もちろんハンディ無線機を2台もって猟をするわけで、重さなどが気になるのですが、1つ250g程度です。アウトドアで使うモーラ程度の大きさのナイフ2本分くらい。まぁ、「なんでもない重さだ!」と言う気はありませんが、必要なら気にならないとも言えます。この辺は考え方次第ですね。
まだ決まらない……
というわけで、まだどの機種を買うかは決まりません。
安い路線(2波同時受信を諦める)なら
のどちらか。高級路線(2波同時受信を求める)なら
のどちらか。恐らくこの4つくらいから選ぶかな。正直、ここに行き着いた理由を聞かれても分かりません。う〜ん。
いまでも安い路線のVX-6とかDJ-S57が魅力的に思ってます。高級路線はGPS機能なんかもついているので、「もしかして遭難対策にもいい?」なんて思うのですが、GPS機は持っているし……、第一、GPS機能はオプション品の購入が必要です。
悩ましいですね〜。
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