カナダ発の最高のハットメーカー TilleyのLTM5 Airflo Hatをご紹介

最終更新日

ぼくは30過ぎでボウズ頭に目覚めてからというものの、帽子と共に人生を歩んできました。

キャップを被るときもあるし、ニット帽のときもありますが、1番好きなのはハットです。日よけ効果も高く、雨が降っても360°雨を防いでくれます。とくにアウトドア的な環境においてはやっぱり最強だと思うんです。

長いことモンベルのハットを使ってきましたが、それがボロくなってきたこともあって、アップデートとして購入したのがカナダのハット専門メーカーTilleyのLTM5 Airflo Hatでした。とっても良いハットだったので、その魅力をご紹介したいと思います。

参考:【モンベル】ハットは便利で好きだなー、という話

日本語の情報が少ないブランドですので、この機会に調べてみたらいかがでしょうか?

Tilleyとは

もともとは「航海をするときに良い帽子がない」というところから、高品質で海で使いやすい帽子を作ったのがきっかけだったそうです。

Four decades ago, a need for a durable sailing hat became the birth of the iconic Tilley hat. Since then we’ve continued to craft and design with that same thought and care, with lasting performance, durability and authenticity as our ever-present benchmarks.
Hats 101

実際とっても丈夫に作られており、なによりの証拠が「生涯補償」がついていること。通常使用における故障があれば、無償で修理交換に対応してくれるとのこと。生涯補償に弱いぼくは大きな魅力を感じます。

 

定番はLTM5 Airflo

用途に合わせて多様なハットを提供していますが、メーカー的に定番として推しているのはどうやらLTM5 Airfloだろうと思います。サイトの中でも前面に押し出されているので。で、ご多分に漏れず、ぼくが購入したのもこれです。

Tilley LTM5 Airflo Hat
Tilley LTM5 Airflo Hat

 

ハットの性能的なところは後述するとして、まず造形が美しいと思うんですよね。上の写真のように、ポンッと無造作に置いただけでも美しい……。

Tilley LTM5 Airflo Hat
Tilley LTM5 Airflo Hat
Tilley LTM5 Airflo Hatを上から
Tilley LTM5 Airflo Hatを上から
Tilley LTM5 Airflo Hatを下から
Tilley LTM5 Airflo Hatを下から

 

とまぁ、その辺に置いておいても美しいハットだと思っているんですが、美しいだけじゃ何の役にも立ちません。その性能的なこともお話していきましょう。

 

ハットとしての性能

イチと狩猟で
イチと狩猟で

ハットの性能とはなんでしょうか? ぼくはこう考えます。

  1. 被り心地
  2. 陽射しを遮る
  3. 雨避け
  4. 風で飛ばされないこと
  5. 通気性

 

どれが1番ってことでもなくて、このすべてをある程度のレベルで叶えてくれて、初めて良いハットであると言えると思っています。

1つずつ見ていきます。

 

1.被り心地

理想のハットはフワッと頭に乗せて、重力で頭に収まるものです。グイグイ押し込む必要もなく、ゆるすぎることなく「フワッと被って、しっかり収まる」これが理想です。

その為に重要なのは造形とサイズ選び。Tilleyは細かなサイズ展開もされており、メーカーによるサイズの計測方法も丁寧に解説されています。

THE RIGHT FIT(フィッティングガイド)

サイズさえ決まれば、Tilleyのハットはフィット感がとても良いです。満足!

 

2.陽射しを遮る

これはまぁ、できるわ。

 

3.雨避け

これもハットという形状なら概ねどれでもできることなんでしょうけれど、でもAirfloのリム(周囲のツバ)の形状が整っていて、雨樋の役割りを適切に果たしているという感覚を強く持っています。

また素材自体も適切に雨を流してくれています。

 

4.風で飛ばされないこと

これも二重丸を上げたいポイントです。

ハットはその構造上、風に弱いんです。凧のようなものですからね。耐風性能としては、ニット帽>キャップ>ハットの順なのはその構造からして宿命です。それでもこのAirfloはセーリング用(航海用)としてデザインされているハットです。海の上はいつだって風が強いわけですよ。風は強いけど、陽射しも強い。だから風対策をきっちりした上で、ハットを選ぶ。それがTilleyの思想です。

まず<1.被り心地>で挙げたフィット感と繋がるのですが、適切にフィットしていると、「フワッと被っている」にも関わらず、ちょっとした風で飛ぶことはありません。

ぼくは風の街と言われるほど風が強い街に住んでいますが、ちょっとした風(たぶんよその地域の人ならちょっとした強風と呼ぶ)で飛ぶことはありません。

歩いていてバランスを崩すような強い風になってくると、さすがに飛びますので、そこで出て来るのがあご紐です。

Tilley LTM5 Airfloのあご紐
Tilley LTM5 Airfloのあご紐

 

うまく伝わるか分かりませんが、あご側を通す紐と、後頭部側を通す紐があります。ハットを日常的に被っている人なら分かると思いますが、あご紐って、前から吹き付ける風には強いんですが、後ろから吹かれると飛ばされるんです。

よっぽどギュッと締め上げればいくらか耐えられますが、そうすると苦しいですよ。

そこで後頭部側にも紐を張ることで、後ろからの風にも耐えられるように設計されています。

この2本の紐はじつは1本に繋がっています。片方を締めると、片方が緩みます。たとえば後ろから風が吹いて後頭部側の紐が風に負けて緩もうとすると、その分あごの紐が締まるんです。これによって飛びにくさを担保しています。

このあたりの思想はこちらの公式ページにも書かれています。

LET THE WIND BLOW.

思いっきり短くまとめると “航海では風はつきもの。そこでこの独特なあご紐の仕様に辿り着いた。これで相当の風にも耐えられる。それでもなお飛ばされたとしても、水に浮かぶようにデザインされているので、回収することはできる”  ということです。

 

5.通気性

防止全般に求められる性能の1つが通気性。

運動をすると、思いのほか頭から熱や放出され、汗をかきます。アウトドアをやっていれば分かりますが、暑いからといって帽子を取るわけにはいかないことが多いんです。帽子は陽射し・雨・木の枝などから頭を守っているので、暑いからといて取ってしまったら、防御力はゼロになります。

とくにぼくのようなボウズ頭だと、本当に防御力ゼロ。

そこで通気性が大事になるんですが、名前を思い出してください。Airfloです。エアフロー。いかにも通気性良さそうでしょ。

このハット上部のアミアミが風の通り道になっていて、暑い日はここをスーッと風が通り抜けるのを感じます。

すばらしい!

 

ハットの候補にしていいと思います

といいうわけで、ぼくは最高にいいハットだと思っています。ハットを選ぶに当たって、いろんなブランドを比べましたが、期待値が1番高かったのがTilleyでした。

唯一の問題は試着できないことです。カナダに行けば、普通に売っているようなので、ジャストフィットのハットを選べますが、通販だとそうはいかないんですよね〜。

ハットはサイズ調整機構がないので、サイズを外すと使い物になりません。大きめだとすぐ風に飛ばされるし、被っていてもブカブカで不快です。小さいと頭が痛くなります。ジャストフィット以外に選択肢はありません。

慎重にサイズを測って思い切って買うしかないのが実情です。

ぼくはTilley.comから直接購入しましたが、対応はすばらしく、予定より早く届き、大満足でしたよ。


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狩猟やってます。ひとりで歩き獲物を追う単独忍び猟が好き。2022年からはアイヌ犬のイチを連れて一銃一狗に挑戦します。狩猟系ブログ《山のクジラを獲りたくて》運営。狩猟系の本を集めるのが趣味。雑誌『狩猟生活』『ガンズ&シューティング』に寄稿し始めました。 ヤマノクジラショップ始めました:https://yamanokujira.theshop.jp

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