双眼鏡ハーネスが思いのほか使いやすいので、その魅力を語る

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今期から使い始めた道具の1つが双眼鏡ハーネス。その名の通り、双眼鏡を携行しやすくするためのポーチなんですが、それが思っていた以上に使いやすく、想定よりも使い込んでいるので、その魅力を語ってみたいと思います。

ミステリーランチの双眼鏡ハーネス

「双眼鏡ハーネスに興味がある」という話をtwitter(@yamakuji_jp)でしていたところ、「持ってるから譲りましょうか?」とお声がけ頂きまして、上の写真にある通り、ミステリーランチの双眼鏡ハーネスを売っていただきました。

正直に言うと、そもそも双眼鏡ハーネスを買うかどうか迷っており「興味はあるけど、まぁ焦って買うこともないかなァ」とちょっと先送りムードだったんです。しかしこんな風に声をかけて貰ったのも何かの縁だろうと、即座に試すことにした、というわけです。

 

最初に双眼鏡ハーネスに期待していたこと

当初、双眼鏡ハーネスに期待していたのは「双眼鏡の保護」だけでした。

参考:ミステリーランチの双眼鏡ハーネスのご紹介(初見レビュー)

 

これまで双眼鏡は自作の双眼鏡ハーネス的なストラップで携帯していました。

参考:簡単&安価な双眼鏡ハーネスを作ってみました

 

ところが北海道の厳冬期ともなると、いつも雪が降っています。雪が降ってないときも、ちょっとした木の下を潜れば上からドサリと雪が落ちてきて、油断すると双眼鏡の接眼レンズはいつも雪で埋まっている状態でした。

関東ではまず雪がないので、僕としては雪国に来て受けた洗礼の1つですね。

というわけで、厳冬期の双眼鏡の保護的としてこの手の双眼鏡ハーネスに目をつけたというわけです。

 

だから当初は「双眼鏡の保護」しか期待していなかったんです。だから本当ならば雪が降るまで双眼鏡ハーネスは使わないつもりでした。

ところが、試しに使ってみたら使いやすくて、魅力が多い。今では100%毎回の出猟で使っています。というわけで、その魅力を語っていきましょう——。

 

双眼鏡の安定感ヨシ

当たり前ですが、装着時の安定感は極めて高いです。適度なゴムバンドで固定されているので、ピタッと身体にフィットしてブラブラしません。双眼鏡はそこそこ重さがある道具なので、その重さを感じにくいだけでも、使う価値があると思います。

 

双眼鏡そのものが使いやすくなる

ぼくは双眼鏡ハーネスに入れている双眼鏡にはひも類を一切つけていません。「落下防止に……」とストラップを使っている人もいますが、僕の感覚では過剰装備。ハーネス自体にふたがあり、ロックされるので、ちゃんとそれを締めていれば不用意に紛失するリスクはありません。

で、そのストラップ類をつけないとどうなるか?

双眼鏡自体が使いやすい! ブラブラするモノがないし、どこかに繋がっている部分がないというのは、こうして言葉で書いても伝わらないかもしれないけど、かなり開放的。右へ左へ自由に使える感じがとっても良い。

 

双眼鏡が汚れない

当たり前ですが、完全にケースに収まっているので双眼鏡自体が汚れません。

雪はもちろん、雨も大丈夫。藪漕ぎすることも多いですが、まったく無敵。いつでも双眼鏡を覗けばキレイな視界を得られます。

 

双眼鏡ハーネスのちょっとした収納力がすごい便利

ミステリーランチの双眼鏡ハーネスには小さな収納ポケットが3つあります。1つはジッパー付き、あとの2つはサイドにある小さなポケットです。

本当に些細なポケットですが、これらがわりと便利。ぼくはこの双眼鏡ハーネスに以下の物を収納しています。

  • 双眼鏡
  • レンズ拭き(スコープやメガネのレンズを拭いたりする)
  • ティッシュ
  • シカ笛
  • コンパス
  • 弾(これは双眼鏡ハーネスの紐部分に弾差しを後付けしています)
  • メモ帳
  • 鉛筆
  • スマホ

ぼくはザックを背負って行動していますが、ときとして「この尾根の向こう側だけ見てみたいな」とか「ちょっとだけこの獣道を追ってみようかな」という場面で、ザックが邪魔くさくなることがあります。そういうときにザックをデポして、身軽になって行動したいわけですが、この双眼鏡ハーネス+腰の剣ナタ+鉄砲さえあれば、一応狩猟が成立するんですよね。安心してザックをデポして行動できちゃいます。

twitterでもコメントを頂きましたが、まさに「狩猟ミニマムキット」みたいな感じで使えます。

つまりですね、忍び猟をやる人の中でわりと人気があるチェストリグと同じような効果があるのかな、と。

 

服のダボダボ感がなくなり動きやすい。

双眼鏡ハーネスをつけると、自然と上半身の胸回りがピタッとします。

服のダボつきなどがなくなり、すごく動きやすいです。

 

本当に狩猟ミニマムキットみたいに感じてる

意図的にやったわけじゃないんですが、双眼鏡ハーネスに弾なんかを装着したことで、荷物がいい感じに分散しました。

ザック → 休憩時、ビバーク時、解体時に必要なもの
その他の身体に身につけているもの → 狩猟で必要なもの

 

最近、よく深い谷間を探索しているんです。谷間にいくつも入り込む支流があって、それらを1つずつ探っていくような動き方をするんですが、それだと常時ザックを背負っているのは無駄。

「本流を歩いているときはザックを背負い、支流に入り込むときはザックを置いていく」みたいにすることで、無駄な体力も使わない。かつ獲物が獲れたら、腰の剣ナタで血抜きだけ済ませて、その間にデポしたザックを取りに戻れば良い。

その為に必要なものを身体に身につけておくためのベースとして、双眼鏡ハーネスが活きてきたことを実感しています。

 

気になっている双眼鏡ハーネスは他にも

いま使っているミステリーランチの双眼鏡ハーネスも気になっていますが、実はStone Glacierの双眼鏡ハーネスも良さそうなんですよね〜。

Skyline Bino Harness – Stone Glacier

わずかに軽くてミステリーランチは290gに対して、Stone Glacierは250g。ただし、Stone Glacierの方はジッパー付きのポケットがない。双眼鏡ハーネスの機能に特化した分、少し軽いようです。ふたの開閉の仕組みも異なるので、好みが出そうな感じ。

Stone Glacierのザックがかなり調子よいので、双眼鏡ハーネスも期待しちゃうんですよね〜。

でも安いものではないので、今期は自重し、そのうち何かStone Glacierで買うものが出てきたら、ついで買いしちゃうかもしれません。

 

もし今、双眼鏡ハーネスを使っていない人がいたら、ちょっと検討しても良いと思いますよ。


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狩猟やってます。ひとりで歩き獲物を追う単独忍び猟が好き。2022年からはアイヌ犬のイチを連れて一銃一狗に挑戦します。狩猟系ブログ《山のクジラを獲りたくて》運営。狩猟系の本を集めるのが趣味。雑誌『狩猟生活』『ガンズ&シューティング』に寄稿し始めました。 ヤマノクジラショップ始めました:https://yamanokujira.theshop.jp

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