単独猟での服の悩みが解決!静音・撥水・防風で動きやすいモンベルのノマドジャケット

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狩猟に出るようになってからというもの、最初の悩みは服装でした。

自分でもあれこれ考え、Twitterでもアドバイスを頂き、辿り着いたのがモンベルノマドジャケット

これが本当にいいんです。とくに関東など、冬とはいえ歩いていると暑くなるような地方の人のお勧めできます。

いまでは猟での着用率100%です。

暑いけど寒いという悩み

単独猟の基本はゆっくり歩くこと。実際にはスピードだけじゃないと思っていますが、初心者的にはまず「ゆっくり歩くこと」が獲物との遭遇の第一歩だと感じています。

ゆっくり歩くと体温調整がとても悩ましい。平坦な場所をゆっくり歩けばどんどん冷えていきます。特に陰った杉林などは歩きながらもガクガク震えているときもあります。

あまり冷えると身体が「暖まりたい!」と訴え、結果的にペースが上がっていく。これでは獲物に出会えない。「じゃ厚着をすれば?」と思って厚着をしたこともありますが、今度は急斜面を登るときなど、暑くなりすぎて汗が止まらない始末。で、汗が冷えてまた震える……。

 

登山だと服を脱いだり着たりして調整するのが基本ですが、狩猟の時はあんまり脱ぎ着したくないんです。1枚脱ぐにも、双眼鏡を降ろし、ハンティングベストを脱ぎ……と面倒だし、近くに獲物がいたらみすみす逃がしてしまいます。

というわけで、“ちょうどいい格好” に苦労していました。

 

ソフトシェルという答え

あれこれ考え、リサーチをしていて出会ったのがソフトシェルというジャンル。

登山はずっとやっていたので、いろいろ登山ウェアは持っていましたが、ソフトシェルは未経験でした。

これまではインナー+フリース的なもの+ハードシェルの組み合わせを防寒の基本と考えていたので、ソフトシェルに興味がなかったんですね。

 

いざソフトシェルについて調べてみると、これがいい!

ソフトシェルとは

ソフトシェルとは柔らかく伸縮性のある素材を採用した、防風性・撥水性を備えたウェアです。生地の内側に施された起毛加工が保温性を確保しつつ、通気性により汗を速やかに外部へ放出します。ソフトシェルの最大の魅力はアウターとしても中間着としても快適に使えることです。

ソフトシェルで快適レイヤリング

まさに “ちょうどいい” という感じ。ハードシェルのように完全な防水性はないですし、防風性も劣るでしょうけれど、今求めているのは完璧な防水・防風ではなく、“ちょうどいい” 機能。

これなら猟の最中にちょっと雨が降ってもいきなりびしょ濡れってことはないでしょう。

 

モンベルのノマドジャケット

ソフトシェルは各登山メーカーが販売しています。予算と好みに応じて選べばいいと思います。

わたしがオススメしてもらったのはモンベルのノマドジャケットです。他のメーカーに比べてモンベルがダントツにいいのか、比較していないので分かりません。が、しかし、コスパという意味ではかなり有力な選択になると思いますよ。

 

ノースフェイスだとこういうのもありますね。軽い撥水加工はされているみたい。

毎回着てます

ノマドジャケットを買ってから、猟では100%はこれを来ていきます。気温に応じて中に着るものを調整しますが、アウターとしてはノマドジャケット一択。

ちなみに関東で猟をしていますので、北国の極寒な地域とは違うことは明記しておきますね。

魅力は——

1.防風性があるので冷えにくい

いくらレイヤリングを意識しても汗はかきます。汗をかかないくらい薄着をすれば、立ち止まった瞬間に凍るように冷えます。

ある程度の防風性があって、風が入り込まない分、汗の冷えも抑えられている印象を受けます。

 

2.衣擦れ音があまりしない

ハードシェルに比べれば圧倒的な静音性。この服の音がストレスに感じたことはありません。

これを着てたくさんのシカに遭遇してきましたので、自信を持って「ノマドジャケットを着て、鹿に出会うことはできる」とお伝えすることはできます。

 

3.撥水性もありがたい

雨具を持っているとは言え、小雨でレインジャケットを使わずに歩けるのはありがたい。

また、奥山に入らないのであれば、レインジャケットなしで山に入ることさえできます(よく考えて自己判断を)。

わたしの場合、まだ狩猟中に大雨に降られたことはありません。しかし、登山のときに雨に降られて「う〜ん、レインジャケットを着るか、まだいいか? う〜ん」なんてやっているうちに大雨になってしまったり、念のため着てみたらすぐに雨がやんだり、なにかとうまくいかない経験はしています。そんなときもノマドジャケットを着ていれば、ひとまず最低限の撥水はあるので、不快な思いをしなくて済みます。

 

4.防寒としても丁度いい

このノマドジャケット1つでポカポカ暖かいというものではありません。

ぜひ実物を手に取ってみてください。生地を触る限り、薄手のフリースみたいな暖かさって感じです。なので暖かい日は中にTシャツだけ着て行けばいいし、寒い日は中に暖かいインナー+フリース的なものを重なればいくらでも暖かくなります。

 

なしじゃ考えられない

これを使うようになった今、ソフトシェルなしでの猟は考えられません。

もっともっと寒い地域なら別の服になるのでしょうけど、0度を大きく下回らないならノマドジャケット一択。0度を下回っても、わたしならノマドジャケットをまず試すでしょうね。

同じような悩みを持っている人がいましたら、ぜひご検討ください。

 

<追記 2018年12月30日>

2シーズン目も半ばですが、まだ痛みもなく、相変わらず愛用しています。

このまま関東で猟を続ける限り、「これでいいんじゃないか」と思ってしまいます。

ただ、悔しいのがわたしの持っている色が廃番になっているようです。もしアウトレットなどで見かけたら買いですよ、ほんと。


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狩猟やってます。ひとりで歩き獲物を追う単独忍び猟が好き。2022年からはアイヌ犬のイチを連れて一銃一狗に挑戦します。狩猟系ブログ《山のクジラを獲りたくて》運営。狩猟系の本を集めるのが趣味。雑誌『狩猟生活』『ガンズ&シューティング』に寄稿し始めました。 ヤマノクジラショップ始めました:https://yamanokujira.theshop.jp

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