単独猟日記:滑って転んで泥だらけのトラッキングの日

  • Pocket

最近、トラッキング関連の本を読んでいたこともあり、全国的解禁日の今日は「ひたすら足跡を追う」という方法でアプローチしてみることにしましたよ。

最近読んでいる『トラッカー』という本

最近この本を読んでいます。まだ読み終わっていないので、書評としてまとめてはいませんが、本当に良い本です。

内容は「最後のネイティブインディアン」と呼ばれるグランドファーザーという人に自然との関わり方やトラッキング・ストーキングといった技術を学んだ男の話なんですね。この本はその中でもトラッキングに絞った話です。ただし、トラッキング技術の紹介ではなく、「著者がどのようにトラッキングを学んだか?」という自伝的な本ですね。

あ、本当におすすめで、ぜひみなさんに読んでほしいと思うのですが、Amazonでポチる前に金額を確認してくださいね。高いんで。

ただとにかく良い本で、この本を読んでいた私はがっつり影響を受け、11月15日の朝は「よーし、トラッキングしてみよう」という気持ちになっていました。

 

本当の解禁日は11月15日じゃないんだけど……

わたしの本当の解禁日は11月1日でしたが、わたしがホームとしている慣れた山が解禁されるのは11月15日。やっぱり慣れた山がおもしろいンですよ。

というわけで、やっぱり11月15日を待ちわびていました。

(とはいえ、解禁日はハンターが多いので、1番慣れた山は避けて、2番目に慣れた場所に行ったんですが……)

 

これだよこれ!

山に着いた瞬間、思わず声に出ちゃいましたよね。

「これだよこれ!」

慣れた山って具体的に何を意味するかっていうと、「いろいろわかってる」ってことなんです。

「この川に降りてくるけもの道はあそことあそこ……、ここから上がっていったシカは尾根の東を回り込みながら、あそこに行くだろう」

ってな具合に、シカの動きも概ね予想がつきます。予想がついても取れるとは限らないんですが、とりあえず山に着いた瞬間に「さて、おれはどうすれば良いんだ?」みたいな途方に暮れる感覚がないんですね。「まずはあっちに向かって、あとは状況を見ながら考えよう」って感じで、自然と足が進みます。

 

新しい足跡を発見

わたしも足跡を見て「これは何時間前の……」って正確に分かれば良いのですが、さすがにぜんぜん分かりません。

ただ、「けっこう新しいぞ」っていうのだけはわかります。

ここで見つけたのもそういう足跡。その足跡は尾根を下ってきていて、途中でクルリと向きを変えてまた登っていっていました。ちょうどわたしが登っていた尾根です。

もちろん、シカが気紛れで「やっぱ上に行こう〜」って思ったのかもしれませんが、わたしの気配を感じて逃げることにしたンだろうと予想しました。

だとしたらそんなに遠くまで逃げていないはず。なんとなく鹿ってちょっと逃げて隠れてやり過ごそうとすることが多いような気がします。(完全にお互いが見えてしまって、本気で逃げるときは別ですが……)。

 

そんなこんなで足跡を追うこと15分ほど。

その鹿を見つけました。まぁ、見つけたと思ったときには藪の中に飛び込んでいましたけどね。完全に先手をとられた感じです。その後も追っていきましたが、ジワジワ距離を離されて、隣の尾根まで行ってしまいました。下の写真の向こうに見える尾根にいます。歩いている音が聞こえるんですもの……。

とてもじゃないけど視界がないので、撃てる可能性はありません。残念……。

 

音、チャンス! 判断ミス?

その後、足跡は色々あるものの、獲物に出会えないまま時間が過ぎていきました。

しばらくして、小さな谷間に入ったときのことです。

 

ガサガサ、ガラガラ……

 

確実にシカかイノシシの歩く音。石が転がってしまっています。音は小さな尾根を挟んだ向こう側から聞こえてきます。問題は「足跡が近づいてきているのか、遠ざかったいるのか……?」です。

わたしは近づいていると判断しました。根拠はありません。向こうからこっちに来てくれるなら、こっちは鉄砲を構えて静かに待っているのが得策です。鉄砲を用意して、半分据銃したような姿勢で息を殺します。

 

5分後、ガサガサ、ガラガラ……。

 

また音がしましたさっきよりも近い気がします。さらに5分後ほどして、また音。今度は少し遠い? なんて具合に30分ほどそこで待ち続けていました。だいたい、尾根の向こうの音が近づいているか遠ざかっているかなんて、全然分かりません……。だんだん分からなくなって、痺れを切らして、静かに向こうの尾根に回り込んでみることに……。

何もいません。ここに来て確信しました。

「イノシシなり鹿なり、最初からこっちの気配に気付いて、静かに逃げていたんだろう。でも音をたてればバレてしまうから、静かにゆっくり逃げていたはず。そうならばもしかしたらまだそのへんにいるかもしれない」

というわけで、音がしたはずの谷を登ってみることにしました。そして1分後です。ガラガラガラガラ! と谷の上の方でイノシシの群れ! スゴイ勢いで消えていきました。

 

わたし、勝手に1頭だと思い込んでいましたが、たくさんいたんですね。で、待ち伏せていたとき、音が遠ざかったり近づいたりしていたのはただ単に遠いイノシシと近いイノシシが別のタイミングで動いていただけ。やっぱり最初からどんどん遠ざかっていたというわけです……。

がっかり……。

 

たらればを言っても仕方ないですが、最初から待ち伏せせずに忍び寄っていけばもしかしたらチャンスがあったのかな……と思わずにはいられませんでした。

 

楽しかった

猟って本当におもしろいです。

そして慣れた山だとさらに本当におもしろいです。

地図も見なくていいし、状況が読みやすいし、なにより安心して山で過ごせます。

明日も出猟します。解禁翌日なので1番好きな山に行ってみるつもりです。どうなることやら。

 

また、おもしろいと思ったらこちらをクリックしていただけると、ランキングが上がります。どうかお願いします。
ブログ村へ
にほんブログ村 アウトドアブログ 狩猟・ハンティングへ




Twitterではブログ以上にあれこれ模索の様子を呟いていますので、興味があればフォローをお願いします。
Twitter @yamakuji_jp

  • Pocket

SNSでもご購読できます。