ぼくがこの時代にミラーレスではなく一眼レフを買った理由
今日は狩猟やアウトドアの話ではなく、カメラの話。ぼくにとってはカメラは山に行く理由の1つになっているので、自分としてはアウトドアに直結する話なんです。
で、ミラーレスが当たり前になってきているこの時代に、なぜ一眼レフを選んだか? ってお話をしてみたいと思います。プロカメラマンではないので、それを踏まえてお読みくださいね〜。
ぼくにとってのカメラと写真
ぼくはプロカメラマンではありませんが、狩猟系のライターをやっている都合上、自分の写真が商業誌で使われています。「商業誌で使われているならプロ」という定義をするなら、プロカメラマンってことになりますが、まぁ、それはあまりに無理がある話。チカラが追いついていないのは明らかです。
とはいえ、先日発売された狩猟生活では自分の写真が、自分の記事中の差し込み写真ではなく、特集のトビラに使われたりして、やはり責任感を感じているのはあります。
このあたりのぼくの肌感覚はこちらの記事でも書きましたので、ぜひご一読ください。
短く言えば『やまくじ活動の一環として、写真も大切な表現方法として捉え、研鑽していきたいな〜』って感じです。
フルサイズ機を買うときに悩んだこと
で、これまで完全なエントリー機を使っていたので、前述の記事の通りフルサイズ一眼レフであるNikon D750を購入したわけですが、本当に悩みました。とくに悩んだポイントは——
「最新機種じゃなくていいのか?」
「いまどきミラーレスが主流じゃないのか?」
「Nikonの経営が危ういけど、いいのか?」
ってあたりですね。これらの悩みに対して、自分なりに結論を下し、D750を買ったわけですが、そのときの考えをまとめておきます。
悩み1「最新機種じゃなくていいのか?」
一眼レフがプロの現場で当たり前に使われるようになってもうずいぶん経ちます。たとえばぼくが買ったD750は2014年あたりに発売されたモデルですが、その時点でレフ機はプロの道具として当たり前に使われていました。
つまり「2014年当時でも、レフ機は十分に成熟していた」と考えました。D750がプロ機であるとは言いませんが、ジャンルによるでしょうけれど、2014年頃のプロがサブ機として使っていてもおかしくないかな、とは思います(実際にガチガチのプロカメラマンのYouTubeでD750を絶賛している動画を見たことがあります)。
もちろんスペックを比べれば、最新モデルに劣る部分はありますが、当時、十分に使えたカメラが、今使えないわけがない、とぼくは考えました。これが最先端のプロであれば、「最高」の機材を追い求めるのは当然だと思いますが、ぼくの用途(自然写真・動物写真)なら十分かな、と。
悩み2「いまどきミラーレスが主流じゃないのか?」
たしかにミラーレスは主流となり始め、各社出そろってきた感じがするので、今から揃えるならミラーレスっていう考えは当然だとは思います。でも3つの考えから、レフ機を選びました。
1.最新は高いし、古いモデルは成熟度が低そう
レフ機はずいぶん前に道具として成熟していたと思っていますが、ミラーレスが成熟してきたのはかなり最近のことかな、と思います。だからもしミラーレスをいま買うなら最新モデルを選ぶのが妥当な気がしています。
でも最新は高いのよね。だから「最新を買うと高いし、かといって型落ち中古はちょっと不安」って感じ。
2.レフ機の方が(今のところ)頑丈そう
これはモデルによるので一概には言えませんが、やっぱり長く使われてきたレフ機は堅牢性が高いだろうと考えています。とくにNikon/Canonあたりは。
最近出てきているNikon Z7ⅱとかは「かなり寒い中でも使えている」という話も聞くので、Nikon/Canonの最新モデルなら大丈夫かもしれませんが、やっぱり最新は高いよ!
3.レフ機だけでも向こう5〜10年は楽しめそう
レフ機はもう消えていく技術ではあるんでしょう。だからボディもレンズも新しいモデルが出ることは、あまりないでしょう(Nikon D850の後継機が出るという噂がありますが、まぁそれが最後かな?)。
でも、いま出そろっているものだけでも、かなりステップアップの余地があると考えています。
いまD750を使っていますが、たとえばボディで言えば——
「高画素機を使いたいな〜」 → D850が中古でこなれた額で出てるし、その後継機であるD880の噂もある。
「AF/連写性能などの基本性能を高めたい!」 → D5/D6あたりのフラッグシップ機がある。
「予算は限られているけど、フラッグシップ機を体験したい」 → D4sあたりの価格がこなれている
レンズは山ほどあります。NikonのFマウントは歴史も長いので、オールドレンスから割と新しいものまで良いものたくさん! 動物撮影で使いたい超望遠もズーム・単焦点などいろいろあるし、それらの中古の出物も多い。
で、さらに言えば、FマウントのレンズはNikonミラーレスであるZマウントにFTZというアダプター越しで乗せられるので、多少不便はあれど、レンズ資産は即死しないかな、と。
悩み3「Nikonの経営が危ういけど、いいのか?」
これはすぐ上に書いた「レフ機だけでも向こう5〜10年は楽しめそう」って話がそのまま答えです。
つまり、「今すぐNikonが倒産したとしても、市場に出ている機材だけで当面は楽しめそう」という楽観的思考です。
たとえば自分のカメラ機材のロードマップとして、3年後に高画素機、さらに3年後にフラッグシップであるD5/D6と買っていくとするなら、向こう10年は自分としては十分すぎる機材がすでに市場に出ているかな、と。
さらに言うと、「Nikonを信じてる!」って気持ちもあります。
ぼくにはレフ機で十分だ
ここまで書いたとおり、基本的に発想が「中古でいこう」なんですよね。すいません。
山でガシガシ使うので、傷もつくし、壊れることも多いだろうと思います。だからよく言われるリセールバリューみたいなものはあまり期待していません。スタジオカメラマンとかなら、常に最新を買って、古いの売る形で運用すればいいんでしょうけど、たぶんそうはいかないかな、と。
土砂降り、吹雪、氷点下20度、砂埃、泥、落下……そういうことが頻発する環境で使うので、やっぱり中古が基本なんですよね。メーカーに貢献してなくて申し訳ないけど……(この点については「中古市場があるからこそ古いのを売って最新モデルを買うという運用ができるわけで、間接的に貢献してるんだよ」と聞いたことがあり救われています)。
というわけで、当面はレフ機でいいな〜というのがぼくの感覚です。「山ではミラーレスが小型で便利」って話もあるんだけど、望遠系のレンズがでかいので、あんまり恩恵がないかな。。Zレンズは高いしね。そのうち適当に移行します。
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