忍び猟とカメラの相性って想像以上にいいぞ、というお話
ぼくは今期から一眼レフを持って忍び猟に出ています。
誰にでも勧めたいわけじゃないんですが、1つの提案として「カメラを持って忍び猟に出る」というのもアリだと思うようになりました。
今日は「カメラと忍び猟は相性がいいぞ」というお話をしていきます。
ぼくが携行しているカメラ
ぼくが携行しているカメラはNikon D750というフルサイズ一眼レフとNIKKOR 70-200 F/2.8G ED VRという望遠寄りのズームレンズ。
はっきり言って、めちゃくちゃ重いです。ボディとレンズで合わせて2.5kgくらい。重さもさることながら嵩張るんですよね〜。じゃまくさいですよ。
ぼくがカメラを持って行く理由なんかはこちらの記事を見てください。
誰にでもこのサイズのカメラを持って行くことをオススメしたいわけじゃありません。まぁ、これは変態の域です。
カメラで上がる感度
「カメラを持ったら、いろんなものをちゃんと観察して、写真を撮るようになった」という経験ありませんか?
カメラを自分で買って所持したことがある人なら分かると思うんです。これまでなにも気に留めなかった道端の花や構造物におもしろさを感じて、思わずシャッターを切ってしまった経験があるはずです。
上のような写真がまさにそういう例。カメラを持っていないと、なんとなく通り過ぎてしまう場所でも、カメラを手にしていると「お? なんかおもしろい」と足が止まる。そんな現象って確実にあるんです。
カメラを持つと、景色への感度が上がるんです。ぼくはプロでもなんでもないですが、多かれ少なかれ感度が上がるのは確信しています。
たしかにスマホがあれば写真は撮れる。だけど、カメラとして、物質としての存在感がないからか、この感度を高めてくれるわけではないようです(これはスマホをカメラとして認識しているかどうか?にもよるかもしれません)。
その点、一眼レフとかミラーレス一眼などはやっぱり存在感があり、持っていると「さァ、撮ってやるゾ」と昂ぶります。
この記事を読んでいる多くの方は鉄砲を所持しているでしょうから、カメラをそのまま鉄砲に置き換えても分かると思います。いわゆる登山では景色の一部でしかなかった動物たちが、鉄砲を手に山に入ると獲物になり、見え方が変わってくる。そんな経験をしているはずです。
細かい出来事に気が付くように
カメラを持って行くと、ちょっとした変化。たとえば食痕とか、食いちぎられた笹の葉とか、そんなものに気が付くようになったりします。景色の変化もそう。天気の変化もそう。
「ああ、陽が傾いてきたな」
そんなことも写真にとっては大きな出来事なので、やっぱり気になるようになります。
もちろんカメラなんて持たずとも、感度の高い人はいます。っていうか、良いハンターはみんな揃ってこういう感度が高い。本当に驚かされることがあります。
カメラを持つと、そういう感度の良さをわりと力技で高められる気がするんです。
猟欲に焦らなくなる
猟に出ると、つい「獲物が獲れない=ボウズ」みたいな気持ちが湧いてくる人も多いと思います。
僕は狩猟を1日単位で考えておらず、その日は獲れなくても、長い目で見れば必ず意味のある1日だったと思うタイプなので変な焦りはありませんが、それは仕事柄、冬はたくさん出猟できるからってのもあるかもしれません。
ともかく、いい写真が撮れたりすると、獲物が獲れない日でも「成果あったな〜」と思えるので、そういう意味でもカメラの持つ力は大きいです。
誰にも気兼ねなく
また、グループ猟だとほかの参加者の手前、自分だけのんびり撮影しているってわけにはいかないと思います。
その点単独忍び猟ならば、誰に気兼ねなく撮影することができます。
「ああ、ここは撮影したい」と思えばそちらを優先していいんです。
ぼくもあまりにいい場面で、鉄砲で撃つより、写真/動画を撮りたいと思ったことは多々あります。このときなんかはまさにそれ。
鉄砲は持っていたものの、これは獲るより撮りたいと思っちゃったんですよね。
それでいいじゃないか、単独だもの。
コンデジでいいと思う
ぼくはバカみたいにデカイカメラを持っていますが、普通はコンデジでいいと思います。
なんだろう、たとえばリコーGRⅢみたいなのはコンデジながらも、所有欲もあって、魅力的かもしれません。
もちろんほかのコンデジや、小さめの一眼レフもアリだと思います。体力があるなら、フルサイズ一眼レフもあり。なにしろぼくはそうしています。ザックの肩ひもに取り付ければ、わりと重さは気になりません。
もちろん「狩猟中は狩猟に集中して、猟期が終わったらカメラに持ち替える」でいいと思います。それなら大きめの一眼レフでもストレスは少ないはず(むしろ、こうやって季節で持ち替える方が気持ちのメリハリがあって良いかもしれません)。
とにかく、カメラと単独忍び猟ってのは相性がいいんじゃないかな、と強く思うようになった、というお話でした。
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