いつも猟を終えたらやっているルーティーン
猟に繰り返し出ていれば、自ずとルーティーンが決まってきますね。
今日は猟を終えたときのルーティーンを書いてみたいと思います。「だからなんだ?」と言われると困りますが、こういう所にスタイルというか、個性が出るのかな? って。
車に戻ったら……
猟を終えて車に戻ったら、獲物が獲れていても、獲れていなくても、まず何よりも先にやるのが鉄砲と弾の片付けです。
これはぜっっっっっっったいに後回しにしません。一度荷物を降ろしたりとか、ちょっとトイレに行ったりとか、絶対にしません。まずは鉄砲と弾。
車の鍵を開けたら、即座に鉄砲を銃ケースに収納します。猟を終えた時間帯によっては段々と暗くなってくる可能性もあります。一度地面に置けば忘れる可能性が拭えません。
あと、これは聞いた話なので分かりませんが、山に入るときに使うペラペラの銃カバーだけで車で運搬するのは違反だと聞いたことがあります。地域によるかもしれません。不確かで申し訳ありませんが、とにかくわたしは絶対に銃カバーごとケースに収納します。
で、すぐに弾も片付けます。ベストに付けっぱなしにすることはありません。わたしはデューティーアパレルの弾差しを使っているので、ベストから弾差しごと取り外せます。
参考:デューティーアパレルの弾差しについて思うこと(不満と長所)
取り外した弾差しも所定の場所に収納。
ここまでやってから、はじめてベストを脱いだり、靴を脱いだりっていう感じです。
ひと息ついたらノートを開く
荷物を降ろして、運転席に乗り込んだらちょっとひと息。
猟の最中はアドレナリンも出ているし、ある意味でちょっと浮き世離れしたような気持ちとでも言うのかな? なんかフワフワしているときもあるので、すぐに運転せずリラックスするようにしています。
自宅から魔法瓶にコーヒーを入れて持ってきているので、それを飲みつつ、ノートを開きます。ノートはこれ——
このノートは鉛筆と共に猟に持ち出しています。で、猟の途中で気付いたことや思ったことをメモってますね。ついめんどくさがってメモを取るのをサボるときも多いのですが、猟の途中で気付くことはとっても貴重なことなので、できるだけ書こうと努力しています。たとえばどんなことを書いているかというと……
- ○○で鹿の群れ。東の尾根に向かってる?
- 水筒が鉄砲に当たる
- 荷物の重さが左右均等じゃない
- ○○のあたりに新しいシカの糞多数。なんで?
みたいな感じで何でも書きます。シカの痕跡など猟に直結することはもちろんですが、荷物に関する気付きであったり、ときにはまったく猟と関係ないこともメモります。
まだ記憶が新鮮なうちにこのメモに追記していきます。たとえば「水稲が鉄砲にあたる」みたいな装備に関する不満なんかは、この場で「じゃ、次はこうしよう」とかアイディアを考えちゃいます。そうやって装備をブラッシュアップしていくのも猟の楽しみの1つかと。
ちなみに鹿との遭遇場所など、最初はGPSに記録していましたが、もうやっていません。山の地形を理解するに従って、GPSに記録しなくても忘れなくなりました。もう自分がよく行く場所に関しては機械に頼る必要がない感じです。
もちろん今後も新しい猟場を発掘するときはまたGPSに記録したりすると思います。
帰宅後はまず肉の処理
獲物が獲れたときは、帰宅したらシャワーだけ浴びて、すぐに肉の処理をします(もちろん鉄砲と弾は片付けてから、ですよ)。
山の中で大バラシ(足やロースなどを切り分けた状態)しか済ませていませんので、冷凍庫にしまうために食べるのに丁度いいサイズに切り分けて、真空パックにしないといけません。
これが大変! 1頭分の処理ですので、それこそ2時間くらいかかります。ハッキリ言って猟でクタクタに疲れているので、本当は座って休みたいんですが、1度休んだらビール飲んでグータラしたくなるので、絶対に座らないようにしています。
肉の処理を終えたらナイフのお手入れ
ここまで完了したらナイフのお手入れをします。
どの程度研ぐかはその日によります。サッと革砥になでつけるだけで済ますときもあれば、砥石でしっかり研ぐこともあります。
まだナイフに関しては研究途中でして、獲物が獲れるたびに「次はもっと鋭くしよう」とか「いや、もう少し刃持ち優先に」とか、お手入れと言うよりもナイフのカスタムとも言える調整をすることも少なくありません。
こうやって自分にとって使いやすい “研ぎ” を研究することもナイフの愉しみだと思っています。
鉄砲のお手入れ
鉄砲は軽くお手入れします。これも日によりますね。濡れちゃったときは分解して完璧にキレイにしますし、比較的汚れていないときは軽くオイルを吹いて、拭く程度。
でも、まぁ、2〜3回に1回はきっちりお手入れしますね。外に持ち出した時点で砂埃も付きますしね。
必要ならブーツのお手入れ
必要なら靴のお手入れをします。これは毎回やるわけではありませんが、獲物が獲れたときは比較的やることが多いですね。
というのも、革のブーツなので本気で掃除してオイルを塗って……とやり始めると乾燥するのに時間がかかってしまいますから、少なくとも翌日は出猟しないときでないとお手入れできません。
後で説明するように、獲物が獲れると次の日は猟に出ないのでついでにブーツのお手入れもやっちゃいますね。
ブログネタを整理
こうして日々ブログを書いているので、そのネタも整理しないといけません。猟の途中で書いたメモがヒントになることが多いですので、そのメモからネタになりそうなものをピックアップしておきます。
わたしはEvernoteというアプリを活用していますので、そこにネタを書いています。
たとえばこの記事も、「最近、ずいぶん猟のあとのルーティーンが固まってきたなァ」と帰り道思ったので書いているという次第です。
獲物が獲れたら翌日はお休み
わたしは翌日猟に出られる日でも、もし獲物が獲れたらお休みにしちゃってます。
猟欲がないわけでもないし、「獲れすぎて困っちゃう」ということでもないんですが、獲物を獲るというのはかなりエネルギーを消耗しているようなんですね。肉体的なエネルギーという意味ではなく、もっと精神面のエネルギーの話です。
消耗しているのを感じます。
なので1日お休みします。わたしは比較的自分次第で休みをコントロールできることが多いので、翌日は仕事に当て、1〜2日あけて猟に出るというパターンが多いです。もちろん獲れなかったときはこの限りではないので連日でる事もあります。
ああ、忘れちゃいけませんが、獲物が獲れたときはお祝いにビールを飲みます。獲れなかったときは反省の意味でビールを飲みます。本当は飲みたくなんかないのですが、やっぱり儀式なので我慢してたっぷり飲むようにしています。
みなさんは猟のあとのルーティーンってありますか?
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