今考えている狩猟用の双眼鏡をいくつか

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最近、双眼鏡研究にはまっていて、暇さえあれば実機を見比べたり、ネットでリサーチしたり、という具合。

ひとつ締めくくりとして、今考える「狩猟用なら、このあたりなんじゃないか?」という双眼鏡をいくつか挙げてみます。

1つに絞れないのは、まだ迷いがあるってことなんですけどね〜。

これまで書いた双眼鏡の記事

これまで双眼鏡関連の記事をいろいろ書いてきました。わたしはこうやって書きながら頭を整理しています。だから、もしご興味があれば、過去の記事もご覧ください。

狩猟家ブロガーのみなさんが使っている双眼鏡から、狩猟用双眼鏡を考える
狩猟で使えそうな8倍・30口径くらい・防水の双眼鏡を挙げてみる
狩猟で使えそうな8倍・42口径くらい・防水の双眼鏡を挙げてみる
狩猟用に双眼鏡を実際に覗き比べてみて思ったこと
海外ハンターの双眼鏡事情は日本とは違うようです

とくに、あれこれネットでリサーチした末に、ヨドバシAkibaに行って実機を覗き比べてみた経験はとっても有意義で、ガラッと双眼鏡への考え方が変わりました(参考:狩猟用に双眼鏡を実際に覗き比べてみて思ったこと)。

今日は『結論』というほどではないのですが、自分なりにリサーチを繰り返してきて、いくつかの「自分が狩猟で使いたい」と思う双眼鏡が出てきたので、それを理由と共にご紹介したいと思います。

 

あくまで「わたしが使いたい」というのが選定基準です。たとえば予算はMaxでも3万円程度。実際には「1.5万円くらいまでで買いたいな」と思っています。だからそのあたりの価格帯が中心になります。

この記事を読んで、「もっと良いのがあるよ!」というご意見はあると思いますし、ぜひそれはコメント欄に書いてください。きっと誰かの参考になると思いますから。

 

また、1つに絞れないのは、まだ決め切れていないからでもありますが、詰まるところ「すべての要求を満たす双眼鏡などない!」という事実があるからです。「重さを重視するならこれ」とか「コスパを重視するならこれ」といった感じで、何を妥協するかによって変わってくるんですね。

そのへんもぜひ気にしながら読んでください。

 

30口径クラス

まずは30口径クラスのものを見ていきましょう。

狩猟で大口径のモデルが必要かどうかは、個人の嗜好によると思います。はっきり言えるのは「(同じランクのものなら)大口径の方が見え味は良い。だけどその分重くなる」という事実です。

重さが気にならないなら大口径、気になるなら、この30口径クラスが狙い目かと。ただし、安い大口径よりも、高い30口径の方が見え味が良いということは普通にあることです。そのあたりも意識して選びたいですね。

 

Kowa YF8x30:30口径でコスパ良し!

倍率 8倍
対物レンズの口径 30mm
アイリリーフ 16mm
実視界 7.5°
重量 475g
価格(Amazon) ¥8,590

これはコスパがいいですね。野鳥観察のための双眼鏡の選び方(初心者向けの実践編)というサイトでも

鳥見入門としての定番機。一万円以下で探すなら、コストパフォーマンスは最高クラス。

と絶賛されています。一般的にダハに比べて、ポロは安く作ることができます。言い換えれば、ポロと同じクオリティのダハを作ろうとすると、グッとお値段が高くなります。上記のサイト曰く “ダハ型は軽くコンパクトになりますが、ポロ型の1.5倍、あるいは倍以上の価格を出さないと見え味は同じになりません。” とのことです。

つまり、約9000円のこのポロ双眼鏡は、13,500〜18,000円程度のダハ双眼鏡と同じくらいのクオリティであると(理屈上は)言えるわけです。

もちろん欠点もあります。サイズと重量ですね。ポロは構造上、どうしても大きく、重くなります。こいつも475gと、決して最軽量とは言いがたい。

というわけで、「1万円以内で、30口径でいい。重さも妥協できる」と思えるなら、これはいいですよね。

たとえ2万3万のお金を出せるとしても、狩猟では汚したりぶつたりしてしまうことも多いでしょうから、安いのを気持ちよく使いたいという考え方もあると思います。わたしもそういう気持ちがあり、もっと見え味の良いものがあって、たとえそれが予算内でも、あえてこっちを買うのもありだなぁ、なんて思ってます

 

Vixen アトレックⅡ HR 8×32WP:軽い、見え味よし、視界も広い!

倍率 8倍
対物レンズの口径 32mm
アイリリーフ 15mm
実視界 7.5°
重量 390g
価格(Amazon) ¥20,124

さきほどのYF8x30とスペックを比べてみると、実はそれほど大きな違いはありません。口径もほぼ同じ、アイリリーフもほぼ同じ、実視界も同じです。ただ、個人的にはこっちの方がちょいと見え味が好きです。

むしろ気にすべきは価格と重量ですね。

390gとかなり軽い。ヨドバシAkibaのPOPを信じるならば「30口径以上のモデルで最軽量」らしいです。

持ったときのフィット感も高級感があり、操作感も好きです。手に取った感覚としては、もっと小さいモデル(21口径とか)と似たようなサイズ感です(ちょっと大袈裟かな〜でもそう感じました)。こんな小さくて本当に30口径か? と思ったくらい……。

「30口径クラスで、2万の予算があって、軽いのが欲しい」ならばこれが良いかな〜なんて思います。

なかなか所有欲を満たす逸品かと。ただ、さきほどのKowa YF8x30も全然悪くないんですね。そう考えると、2万を出せるかどうか? にかかってくる気がします。

 

Nikonモナーク7 8×30:予算が許せばこれか?

倍率 8倍
対物レンズの口径 30mm
アイリリーフ 15.1mm
実視界 8.3°
重量 435
価格(Amazon) ¥32,216

これは実際のところ予算外なので迷う対象ではないのですが、「もし予算を気にしなくてよくて、30口径ならこれ!」って感じです。

ヨドバシAkibaで店員さんが「もし、もう1万円ちょっと予算を出せるのであれば、こういう選択肢もあるんですよ」と言って見せてくれたものでした。 覗いた瞬間「ぜんっぜんちがう!」と呟いちゃったほど違うと思いました。

予算オーバーなのであんまり長い時間試しておらず、じっくり試してないのですが、良さそうですよ。 もし3万出せるならまちがいなくこれですね。ただし、あとで調べたところ「モナーク7は実視界を広げ過ぎたため、外縁の像が歪む」という意見も見かけました。どうなんでしょうね? そういう視点で見ていなかったので気付きませんでした。

ただ多少歪むとしても、実視界が広いのは魅力だと思います。双眼鏡を覗いて目玉だけ動かすとゆがみが気になりますが、中心を見たまま、双眼鏡を動かす方法ならば、やっぱり実視界の広さは強みだと思います。

 

30口径まとめ

30口径の魅力って、そのコンパクトさと軽量さだと思うんですよね。

そういう意味ではKowa YF8x30はちょいと重めで、中途半端ですが、一方で安くて見え味もいいという強力な魅力もあります。

う〜ん。予算がふんだんにあるなら、もちろんモナーク7、あるいはちょっと落としてVixenのアトレック 8×32でしょうね。なにしろ軽くて見え味が良い。使っていて気持ちの良いモデルです。

でも、わたしはそんなにお金持ちじゃありません。2万円を出せないわけじゃないけど、節約できるならしておきたい。そんな気持ちがあってKowa YF8x30にちょっとだけ傾いています。

 

42口径クラス

英語圏だと30口径以下のものを「コンパクトモデル」、40口径以上を「フルサイズ」と分けているケースが多いようです。

参考:狩猟用に双眼鏡を実際に覗き比べてみて思ったこと

これはわたしが持っている印象なのですが、日本だと「基本は30口径くらいで、より見え味を優先したければ40口径クラスを検討しよう」という教えが多いようですが、英語圏だと「基本は40口径クラス。でも持ち運びを考えて、軽量化を検討するなら30口径以下を検討しよう」と、真逆な思想を持っているようだなぁ、とネットサーフィンした感覚から思っています。

(本当にネットで眺めている印象なので、実際にどうなのかは分かりません)

だから英語で狩猟用の双眼鏡を調べると、ほとんど40口径クラス。おまけのようにコンパクトな30口径以下が紹介されています。

 

30口径と40口径を比べたときの長所と短所は明確です。40口径の方が見え味は良いが、重くて大きい。

というわけで、今気になっているいくつかの40口径クラスを見ていきます。

 

Vixen アスコット ZR 8×42 重いけど、見え味とコスパ良し

倍率 8倍
対物レンズの口径 42mm
アイリリーフ 15mm
実視界 8.2°
重量 870g
価格(Amazon) ¥16,250

こちらはヨドバシAkibaで「1〜2万円クラスで狩猟用に」と相談したらオススメされたモデルです。

オススメのポイントはなんといっても実視界の広さ。もちろん口径的にも42mmと明るいですし、視界が広いので、遠くのものを見るときにパッと視界に入れることができます。

また、遠くに獲物がいるかどうか探すために、双眼鏡で捜索するときもこの視界の広さが活きてくるようです。

また見え味もいいです。実視界の違いなのか、口径の違いなのか、あるいはまったく別の部分が違うのか分かりませんが、30口径クラスで紹介したものに比べて、双眼鏡を目に当てたときに見える速さが違う印象です。

これをどう表現していいのか分かりませんが、わたしは実店舗でアトレック8×32と、こちらのアスコット8×42を比べていたのですが、アスコット8×42は覗いた瞬間に見えるのに対して、アトレック8×32は目に当ててワンテンポ遅れて見える印象なんです。一瞬 “視界を探す” みたいな間があるんです。もしかしたら相性の良し悪しなのかもしれません。

そういう意味で目に当てた瞬間、視界が広がるこいつは魅力でした。

ただし、こいつは重いです。870g。アトレック8×32は390g。倍以上違います。しかし見え味はいい。

値段は悪くないですね。ダハでこのクオリティならば2万オーバー、あるいは3万円クラスになる可能性もあると思います。というわけで、重さにだけ目を瞑れば、こいつのコスパはかなりのものかと……。

 

Nikon モナーク5 8×42

倍率 8倍
対物レンズの口径 42mm
アイリリーフ 19.5mm
実視界 6.3°
重量 590g
価格(Amazon) ¥¥26,688

モナーク5。有名な双眼鏡のようですね。

ちょっとばかし予算オーバーなのですが、無理して出すのも悪くないかもな、と思うモデルです。

魅力は42口径で590gという重さ。42口径で、安くて、見え味の良い双眼鏡ってどうしてもポロが中心になってしまって、結果的に重いんですね。先ほどご紹介したアスコット 8×42なんかがその代表で870gあります。あれだけが特別重いわけでもなくて、ポロの42口径だとどうしても700gオーバーになってしまうようです。ダハならもっと軽量/コンパクトですが、同じクオリティのダハだと、どうしても高価になるし……。

——という中で、2.6万円のNikonモナーク5の42口径っていうのは悪くない選択肢なのかもしれない、と思い始めています。

つまりVixenアスコット8×42を1.6万で買って重さは我慢するか、1万円多く出して、軽量/コンパクトで見え味も良いモナーク5にするか? って感じです。

ただし、注意しなくてはいけないのは実視界の狭さです。このモナーク5は実視界が6.3°。つまり、1000m先で110mくらいの範囲だけが見えます。一方で、アスコットは8.2°あり、1000m先で143m。まぁ、実際に1000m先を見ないかもしれませんが、仮に300mに換算すると……、実視界6.3°は33m にあたり、実視界8.2°は42.9m。約10mの違いです。

300m先の10mの違いをどう捉えるかは人それぞれですが、私が覗いた感覚としては、店舗の中でも(つまり300mどころか十数メートル先でも)けっこう違うものです。

でも「実視界が狭い」と言うと、欠点にしか見えませんが、ある意味で「正直なスペックである」とも感じます。ガツンと実視界を広げていても、周辺の像がひどく歪んでいるのではちょっといまいち。その点、こいつは6.3°と決して広角ではありませんが、見える範囲はシャープに見える。妥協がない、とも言えそうです。また、「6.3°が狭い」と捉えるか「これくらいでいい」と捉えるか、個人差がありそうです。

まぁ、こういうのって、「比べると余計に気付いてしまう」種類の違いかもしれません。仮にモナーク5を所有したら、そんな実視界の違いなんか忘れちゃって、身体がこのモデルに慣れていくと思います。だけど、スペック上は明らかにちょっと狭めなので、気にしておくべき点でしょう。

 

わたしはNikon党なので、Nikonってだけで、ちょっとひいき目で見ているかもしれませんが、実視界の狭さに目を瞑ってでもモナーク5はかなりいい、と感じてしまいます。

 

Vixen アトレック II HR8×42WP

倍率 8倍
対物レンズの口径 42mm
アイリリーフ 19mm
実視界 7.5°
重量 695g
価格(Amazon) ¥26,350

価格帯を見ると、モナーク5と同じくらいですね。VixenもNikonも一流の光学機器メーカーです。価格を見る限り、2社のガチンコ対決という様相ですね(わたしが勝手に思っているだけでしょうか?)。

Nikonモナーク5と比較すると主な違いは2点。Vixen アトレックⅡは実視界が7.5°と広い代わりに、重量は約100g重いというわけです。

どちらも良い双眼鏡で、覗いた感覚としては申し分ないと思います。あとは実視界の違いと重量の違いをどう捉えるかって感じですね。

 

42口径まとめ

お気付きかもしれませんが、30口径に比べて、ちょっと予算を高めに設定しています。30口径では8000円台から候補に挙げていますが、42口径では16,000円から……。

実は探そうと思えば42口径で1万円以下というモデルはちゃんとあるんです。最初は何も意識していなかったのですが、わたしが手に取る42口径はどれもちょいと高めでした。

あとで考えてみたのですが、私の感覚の中に「42口径を選ぶのは見え味を犠牲にしたくないから」という気持ちがあるようです。わざわざ重い42口径を選んで、見え味が悪いのは納得できない、といえば分かるでしょうか?

となると、ある程度は「いい双眼鏡」を選びたくなるんですね。ということもあり、モナーク5は予算オーバーなのに、けっこう現実的に意識しちゃってます。

 

総括、30口径か42口径か……

とっても難しい問題です。

合理的な判断は置いておくとして、自分の中で思うことが1つあります。それは——

「30口径を買ったら、きっと42口径も欲しくなる」

というものです。「山では軽量化が大事」と頭では分かっているのですが、気持ちのどこかで「多少重くても(持ち運べるなら)性能が良いものがいい」と思っている自分がいます。

特に双眼鏡は、お店であれこれ覗いてみても「ずっと覗きたくなるモデル」と「見た瞬間にハイハイ、次〜」と思うモデルがありました。口径やスペックも重要ですが、この「ずっと覗きたくなるモデル」が1番良いんだろうな〜。

また、今日ご紹介したのは(驚くべきことに偶然なのですが)すべてのVixenとNikonです。どちらも日本のメーカーです。

海外メーカーのものは(本当に偶然なのですが)特に目につかず、候補にも挙がりませんでした。

 

ここまでいろいろ双眼鏡リサーチ系の記事を書いてきましたが、そろそろ決め時ですね。

次に双眼鏡の記事を書くときは「購入したあと」になると思います。そちらもお楽しみに!

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