コール猟に憧れてシカ笛を入手! 鹿の鳴き声動画で吹き方を学ぼう
わたしが今から楽しみにしていることのひとつが秋頃のコール猟。
いわゆるシカ笛でシカを呼び寄せる猟です。
少し練習しようとシカ笛を購入しましたので、そちらのご紹介します。また良い機会なので、いろんな鹿の鳴き声をまとめておきます。練習材料にしたり、山でのシカ探しの材料にどうぞ。
Carton’sのシカ笛
わたしが買ったのがこの商品。カールトンのECCというやつですね。
写真を見てもらえば分かる通り、2つのシカ笛がセットになった商品です。Twitterで「これ買った」と呟いたところ、「自分も——」というご意見がチラホラ。定番商品のようですね。こういうアイテムは個性を出すポイントでもないし、定番であるのはありがたいと思います。
あっという間に届いた
これ、練習いりますね。適当に鳴らすとブーブークッションと同じ音がする。 pic.twitter.com/lqx5kH4vjR— やまくじ (@yamakuji_jp) June 22, 2017
2つのシカ笛の意味
2つのシカ笛がセットになっていますが、その違いは商品の裏面に書いてあります。大きい方はロングレンジャー、小さい方はファイティングカウコールという名前が付いています。
詳しくは英語の解説を読んで頂きたいのですが、大雑把に翻訳してみたいと思います(正しい訳を期待しないでください)。
ロングレンジャーとファイティングカウコールについて
ロングレンジャーエルクコールは大きな音が出るシカ笛で、遠くにいるオスのヘラジカを刺激します。攻撃的で、高音域な音が出るこの笛は普通のコールがうまくいかないときに最適でしょう。この笛は雄のヘラジカに、自分自身でさえするつもりがなかった行動を引き出すことが可能です。ファイティングカウコールは小さめのリードの笛です。こちらはより高い音が出て、雌のヘラジカが喧嘩するときの声を出します。これにより雄のヘラジカを刺激して呼び寄せる効果があります。どちらもリードの調整ができますし、濡れても使えます。
Wayne Carltonはエルクのシカ笛の専門家であり、伝説であり、パイオニアです。彼はセミナー・ビデオ・テレビなどを通じて何千ものヘラジカハンターをガイドし、指導してきました。
とまぁ、こんな具合です。何を隠そう、この商品はヘラジカ用の笛なんですね〜。もちろんこいつもシカなので、基本的な鳴き方は同じっぽいです(動画で見た感じだと……)。但し身体の大きさが異なるため、どうしても声のピッチは違ってくるでしょうね。
恐らく、海外のシカ笛があんまり日本に輸入されてこないのは、多くの商品が向こうのシカ(ヘラジカなど)に合わせて作られていて、日本のシカに合わないのではないか、と思っています。
ヘラジカと日本のシカ
先の解説を見れば分かる通り、一応、大きい方はオスジカの鳴き声を真似るもの、小さい方はメスジカの声を真似るもの、と定義されていることは分かります。吹いてみるとわかりますが、大小の違いは音のピッチ。大きい方が低く、小さい方が高い、というわけです。極端に音質が異なるわけではありません。
さて、ここで考えてみたいことは日本のシカとヘラジカの違いです。
ヘラジカは世界最大のシカ。肩まで2メートルもあります。メスの方が少し小さいわけですが、そのメスジカでも日本のシカよりは大きいでしょう。
一般論として、大きな生き物は低い声、小さい生き物は高い声で鳴きます。となると、日本のシカはヘラジカに比べて高い声で鳴くはず。
じつは日本のシカに限定すれば、小さい方がオスジカの声に近かったりして、というのがわたしの仮説です。それはいつか検証していきます。
シカ笛の使い方
コレに関してはこの動画が唯一にして、最高に分かりやすいです。
こちらヒーローズインクという山梨の銃砲店の方。ガンズ・アンド・シューティング誌にも時々登場する銃砲店です。
さすが銃砲店。上手ですね〜。
さて、ほかに分かりやすい動画はないか? と探してみたのですが、これがあんまりないんですね。「買ってみた」という感じで、ブゥーーと鳴らしてみるような動画はあっても、ちゃんと自信を持って「こうやって鳴らそう」という参考になる動画が多くないんです。
コール猟の仕方
ネットで読みかじった知識ですが、基本的な考え方はこうです。
▶ハンターが雄ジカのフリして鳴く → 雄ジカは「やや! おれの縄張りに別の雄ジカがいる! こらしめなきゃ!」と寄ってくる → ハンターが撃つ
とまぁ、こんな感じです。メスのふりをして呼び寄せるというパターンもあるんでしょうかね? あるかもしれませんが分かりません。
実際のコール猟のサンプルとしてJPSikaHunterさんの動画が参考になります。こちらは実際にシカ笛を使った猟を動画にしてくれていますね。
コール猟については他にも動画がチラホラあります。また英語で “hunting call deer” みたいなキーワードで検索すると、英語圏の動画がたくさん出てきます。ヘラジカを対象にしているものが多いのですが、それでもコール猟のイメージを膨らませるのには良さそうです。
ところで、シカってこんな風に鳴くの!?
さて、鹿の鳴き声ってご存じですか?
先ほどのヒーローズインクのシカ笛動画を見て「本当にこんな風に鳴くの!?」と思った人も多いのでは?
そこで、YouTubeを探して、いろんな鹿の鳴き声の動画を集めてみました。
1. 雄ジカの鳴き声
まずはコール猟をする上で知っておきたい、雄の繁殖期の鳴き声(だと思われる)もの。この声を真似たいわけですね。
こちらは映像がなく、音だけです。遠くで雄ジカが鳴いています。1番最初にご紹介したヒーローズインクのシカ笛動画を思い浮かべてみると、たしかにあの音を遠くで聞いたらこうなりそうな気がします。
こちらは繁殖期の奈良公園のシカ。雄ジカが鳴きまくります。一見角がないように見えますが、切られているような気がします。たぶん公園の管理者が安全のために切ったのでしょう。
また、こちらはヘラジカですが、雄の繁殖期の声です。先ほど書いたように、声のピッチが異なるかもしれません。しかし、近くで雄ジカが鳴く声を聞ける(見る)機会は多くないので、貴重な情報です。
動画全体がおもしろいし、美しいのでオススメですが、雄ジカの鳴き声は3:48から。
2. メスジカの普通の声
こちらは普通にメスジカが鳴いている声です。人間になれきったシカで、緊張感がないのですが、鹿の鳴き声を聞いたことがないと驚きます。
3. シカの警戒音
こちらはシカの警戒音。わたしが猟場歩きをしていて1番聞く声です。っていうかこれしか聞かない。映像的には20秒くらいからシカが鳴きますので、どうぞ。
コール猟は猟期の初めだけ
基本的にコール猟というのは繁殖期にしかできません。繁殖期は9〜11月末くらいといわれています。つまり、11月15日に猟期が始まり、最初の1〜2週間程度しかできないということです(地域によるかもしれません)。
週末しか猟に行けない人にとっては猟期に1度か2度だけ試せるタイプの猟なんですね。
「だからやらない」
という人もいるかもしれませんが、わたしは猟場歩きが好きなので、9月になったら猟場でコールしてみようかと思っています。カメラを持って雄ジカを待つのもおもしろそうじゃないですか。
「自分はコール猟をやってるよ」
という人がいたら、ぜひアドバイスをお願いします!
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