それは狩猟なのか散歩なのか? でもそれが大事だと思ってる話
「よし今日は猟に出るぞ!」と意気込んでいるとき——つまり獲物を獲るぞという気持ちが強いときは日の出と共に山に入るし、自然と山で過ごす時間も長くなります。
じゃあ、そういう山行ばかりしているのかと言えば、それだと疲れるので、連日にならないように間を空けながら行くことが多いんです。山に行かない日も家でやることはあるし、仕事もあるので、そういうことに勤しむわけですが、なにも1日中家にいる必要はなく、最近はもっぱらイチを連れての短時間の山歩きに行くようにしています。それが思いのほかおもしろいし、気持ちの良い狩猟との付き合い方になりつつあるので、そんな猟のお話です。
殿様出勤
朝、娘と交流し、朝ごはんを食べさせたりして、家のことや仕事を済ませて、10時前くらいに家を出ます。
早朝から山に入るときは、この娘との時間がなくなるので、ちょっと残念だったりするんです。サバサバしたタイプではありますが、やっぱり娘の成長は早いし、それを見ずに山ばかり行っていたらもったいなって。
だから早朝から行く「山優先」の日と、娘を見届けてから行く「娘優先の日」が両方あるのがちょうどいいんでしょう。
短い山行は手ぶらで行ける
イチの散歩優先でいく時なんかは、近場の慣れた山にしか行きません。そして過度に山奥に行くわけでもなく、あくまでお気楽お散歩。
だから「念のため」系の道具はほとんど不要。ザックも不要。必要があれば荷物を取りに戻ればいいっていう割り切りです。思いつく荷物を挙げると——
- 鉄砲・弾・許可証
- 双眼鏡
- おやつのお菓子
- 水
- 剣ナタ
- メモ帳・筆記具
ってなもんです。いつも手につけているGPSウォッチ(GARMIN fenix 6X Pro Dual Power)だとか、スマホはもちろんあります。
1〜2時間のお散歩ならこれで十分ってわけです。
気楽に行けるということは、たくさん行ける
言うまでもない自明な話ですが、気楽に行けるってことは、頻度を増やしてたくさん行くことができます。
個人的には1週間に1度がっつり山に入るよりも、週に3〜4回サラリと山に入る方が楽しいし、得るものもあるんじゃないかな、と思っています。
昨日は見なかった痕跡が今日はあった」
そんな情報から得られるものがたくさんあるように思うんです。まぁ、なにも損得だけで言ってるわけじゃなくて、単純に日常的に山に行くと楽しいんで、そういう気楽な山行をしたいってだけなんですけどね。
で、犬というのは強制的に飼い主を散歩に連れ出そうとするので、こういうときにいい口実なんですよね。
「しかたないなー、犬のために行ってやるか〜」
と短い山歩きをする。犬のためと言いつつ、自分のため。そんなもんです。
一応鉄砲を背負って行くんですが、そんなに気負って「獲るぞー」なんてことはないんです。まぁ、よっぽど恵まれたシチュエーションがあれば獲るし、なんならクマなら獲りたいので、一応背負ってるってだけです。だからこれが狩猟なのか、はたまた犬の散歩なのかと言われると、なかなか難しいところです。でも、それくらいがちょうどいい日もあるんだよ、ってことです。
地方に住んでいるという強みはこういうときに近くに山があるってことなのかもしれないですね。ありがたや。
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