使ってみたらけっこうな安心感を与えてくれたetrex30X(GPS)のこと
初めて使ったGPS(etrex)の威力に驚きました。
個人的にはいらないと思っていたのですが、いろいろ考えて使うことにしました。わたしがGPSの利用を決めた理由とetrex30xの簡単なご紹介をします。
GPSなんていらない(と思ってた)
これまで山歩きはずっとやってきましたし、もちろん地図とコンパスの使い方も分かっているつもりです。だからこれまでGPSの利用は考えていませんでした。
とはいえ、正直なところ『最新読図術』という本を読んで、自分の未熟さを痛感したのも事実。
この本の紹介はこちら → 本紹介『最新読図術』リアルなケーススタディで知る地図とコンパスの重要性
自己評価するならば「冷静に地図とコンパスを見ながら行動していれば大きなミスはせずにいられる」または「小さなミスならリカバリできる」という感じでしょうか。小さなミスは今でもやらかします。そのたびにリカバリして事なきを得ているという状況です。
言い換えれば「どんな状況でもリカバリできる」という自信はない、とも言えます。
それを痛感したのは猟をする予定のエリアで獲物探しをしていたときのことです。
「地図とコンパスがあれば問題ない」
といつもの通り山に入りました。時々地図を見ながら奥へ奥へと歩きます。山中の小さな沢に沿って歩いていたので「迷う余地はない」という自信がありました。
途中で新しいと思われるシカの足跡を発見。追跡。1頭ではなさそう。自信はないけど3頭くらいか? 遠くから聞こえる鹿の鳴き声。
匂いか音で存在を悟られていそうだけど、場所まではバレてないはず。自分なりにがんばって気配を殺して近付きます。慣れないながらも地形を読んで、シカのいそうな場所から見えないルートを選んで、あえての遠回り。
しばらくこの追跡は続いたのですが、どうしても姿を見ることができず断念。
「——そういや、ここはどこだ?!」
地図を開きます。記憶を頼りに自分が歩いてきたルートを確認。しかしシカの足跡なんかに夢中ではっきりとすべてを覚えていない。
小さな尾根を越えたのは覚えてる。どれくらいの尾根だったか? もしかして小さい尾根で地図には現れないレベルかも? いや、それとも地図上のこの尾根を越えたのか?
結局、見晴らしがいい場所に出て、周囲の地形を見て、そこから現在地を判断することができました。この日は問題なくリカバリできたわけですが「こうやって獲物を追って夢中になってたら、迷うこともあるだろうなぁ」と思ったとき、GPSの利用を思い立ちました。
使っているのはetrex30x

etrexは20や30といった上位下位モデルに加え「日本版」とか「グローバル版」なんてのがあって、それはそれは混沌とした商品ラインナップなのです。
で、普通に考えれば好きなモデルの日本版を買えばいいわけですが、日本版はすさまじく高価。少し高いとかなら分かるのですが、そういうレベルじゃない高さなのです。で、当然のことながらグローバル版を日本版にハックして使う人が多く、その情報もかなり出回っています。
このあたりのことはわたしが語るより、詳しい人のサイトに行った方がいいでしょう。「モデル名+日本語化」などのキーワードで検索してください。わたしもそうしました。
けっこういい感じ。
こちらのルートはわたしが釣りで歩いたルートです。

右下の方がスタート地点、そして帰りも一部を除き、ほぼ同じルートです。ほとんどピタリと重なっていることからも、位置情報の正しさが分かります。
etrexはルート作成機能などもあり、自分が作ったルートに沿って歩くといういわゆるカーナビのような使い方もできるようですが、自由に山歩きをする自分としてはそんな機能は使いません。
あくまで歩いてきたルートと現在地が分かればOK。その場合、スタートの時点で電源を入れておけばいいだけで、使い方はとっても簡単。
バッテリーも1日くらいは持つし、形も収まりがいいし、グローブをしていても使えるし、防水だし、満足のアイテムです。
ルートファイディングのバックアップとして
たぶん、今後も地図とコンパスで山を歩くことは変わりません。
地図を見るのも好きだし、コンパスを使うのも好きだから。
だけど、少なくとも慣れない山に入るときはこいつを携帯することで、大きな保険になると感じました。
いらない人にいらないのでしょうけど、安全対策の一環としてわるくないですよ。
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