秋田の旅土産話:マタギに興味を持った理由 ヒマラヤ山脈とマタギ

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マタギの里と言われる、秋田県の阿仁・森吉エリアに行ってきました。

行った目的はプライベートなものも含め、いくつかありました。その中でも大きな目的の1つは「マタギ文化に触れてみたい」というもの。

もう少し具体的に言えば「現代のマタギについて少しでも知りたい」という好奇心です。

秋田の旅はとても興味深いものでしたので、今後トピック別に記事を分けてまとめていきます。今日はその手始めとして、わたしがマタギに興味を持った理由について書いてみます。

ネパールとマタギの意外な接点についても……。

マタギに興味を持った理由

わたしは今でこそ、狩猟に興味をもち、狩猟免許・銃の所持許可を得て、これから狩猟の世界に入ろうとしています。しかし元々は狩猟にほとんど興味はありませんでした。父がハンターであるにも関わらず、です。

話は何年か前に遡ります(少し話がそれるように見えますが、どうかご容赦を)。

わたしは長く海外を旅していて、その途中でネパールに立ち寄りました。目的はヒマラヤ山脈。アンナプルナという8000m峰の周辺を3週間かけて歩くトレッキングをしていました。「旅した国の中で1番好きな国は?」と聞かれればネパールと答えるくらい、このネパールの旅は印象深いものでした。

ヒマラヤ山脈。なんだか日本的な空気も感じる場所。

そんなこともあって、ヒマラヤ文化、チベット文化に強い興味を持ち、自分なりにいろいろ勉強していました。ヒマラヤ山域に住む人々の目がとても深く美しいと感じたことをよく覚えています。「自然の中で生きる人」という印象を持ちました。

わたしのような町の人間にとって、自然はレジャーの対象であって、生きるための糧を得る場所という認識はあまりありませんでした。知識として自然の重要性は知っていても、深いところで理解できていない気がしています。それに対してこの山域に住む人は、本当に自然と寄り添って生きていて、天気や気候を含め、移ろう自然を見ながらこれからのことを考えているように感じました。

もしヒマラヤ文化・チベット文化などに興味があれば、以下の本を含めた川喜田二郎先生のヒマラヤ系の本を読むことをオススメします。現地調査を重んじる文化人類学の第一人者です。

さて、そんなヒマラヤ文化について勉強していると、興味深い日本人が登場しました。

1人はヒマラヤ山域にやってきた川口慧海という日本人僧侶。まだ鎖国状態で、イギリスの冒険家でさえ入国できなかったチベットに、仏教研究のために密入国し、中国人のふりをしてチベットで生活した僧侶です。以下の本がそのすべての記録です。古い本ですが、いまだに旅文学として最高の1冊だと思っています。

もう1組、ヒマラヤ山脈にやってきた日本人として印象的な人たちがいました。

秋田マタギです。

ネパールにやってきた秋田マタギ

マタギ資料館にあった、阿仁マタギがヒマラヤに行ったときの写真。

1974年。ヒマラヤ山脈で目撃談が絶えなかった雪男の捜査隊に4人の秋田マタギが加わっていたのです。未知の生物である雪男を追う上で、獣を追うエキスパートとしてマタギに白羽の矢が立った、というわけですね。

このことを知ったとき、わたしの中で2つの感動がありました。

1つは「おお、マタギが雪男を追うってなんかすごいなぁ〜」というシンプルなもの。もう1つは「“自然の中で生きる人” は日本にもいたんだ」という気付きでした。

海外を旅していたこともあって、「海外ってすごいなぁ」と外向きの感動ばかりしていた時に、自分が生まれ育った日本にもこんなすごい人たちがいたんだ、と感動したわけです。

このときわたしの中でマタギという言葉が定着し、「もっと知りたい」と思うようになり、マタギと名の付く本を買い漁って読むようになりました

あくまで個人的な感動ですが、海外を旅して1番好きだったネパールという国で「お前の国にもすごい人はいるんだぞ」と教えられたことは、大きな衝撃だったのです。

うれしい縁

本を何冊読んでも、現地で見るのにはかないません。

そこで「雪が溶けたら秋田に行こう」と決意。ちょうど銃の所持許可の手続きを進めていた時期だったので、それを終えたら行きたいナ、と思っていました。

正直なところ、初めは「行けさえすればいい」と思っていました。打当とか、比立内とか、根子とか……、マタギに関する本を読んでいると必ず出てくるそういった地名を自分の目で見ることができればそれでいい、と。

ところがそんなとき、Twitterで「森吉山麓に住んでる」という人に出会いました。@oriyamakeさんです。

森吉山とはマタギの里と言われる地域一帯の中心にある山。標高1,454m。熊の生息数も多く、まさに地形的にも、文化的にもこの地域の中心的存在。

「秋田に来るときは声をかけてください」

というありがたいお誘いに甘えて、おもしろい体験をたくさんさせていただきました。

秋田土産話のいくつかのハイライト

——というわけで、秋田に行ってきたわけですが、いろんな体験をし、いろんな人に出会い、いろんなお土産も買ってきました。

1つの記事にするには長すぎるので、今後「秋田土産話集」としていくつかの記事に分けていきたいと思います。

みなさんの興味と合うところがあれば、ぜひチェックしてみてください。

今後の内容は未定ですが、いま考えているトピックは——

という感じ。書きながら増減するかもしれませんが。

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