使えば分かる、山クッカーMは痒いところに手が届くすごいやつ
少し前に買ったユニフレームの山クッカーM。極めてシンプルな見た目、素材はアルミ、そして国産。
もしかしたら「見ただけでグッとくる」という商品ではないかもしれません。しかし、使ってみるとその使い心地にグッときます。
実際に使ってみたのでレビューを書いていますよ!
ユニフレーム 山クッカーM
このクッカーはソロストーブを購入するにあたり、登山用品店で散々悩んで購入したものです。
購入時の経緯は『結局ソロストーブとセットで買ったクッカーは想定外のこれ』で記事にしていますのでご覧ください。
購入後、しばらく使ってみたので、レビューしてみますね。
ひと言で言えば「大ヒット!」なクッカーです。これはいいですよ!
サイズがいい
スペック的なことを言えば
- 大クッカー:直径16.1cm、容量1.6リットル、お米3.5合。
- 中クッカー:直径14.3cm、容量1.1リットル、お米2.5合。
*メーカーサイトより
米の炊飯量を見ると、ソロ用としては大きすぎると思うかもしれません。しかし、それなりに料理をするなら、このサイズは必要だとわたしは感じています。
何かを炒めるにしても、この広さと深さならたっぷり炒めることができます。汁物を作るにしても、具だくさんに作るならば、これくらい必要でしょう。
先日、山で1人鍋をしてきましたが、大クッカーでたっぷり作って、食べ切れました。
たとえば大クッカーで鍋を作り、中クッカーで米を炊く。で、その米を鍋に入れて雑炊にする。そんな用途にぴったりだと思いますよ。
ふたの収まりがいい
山用クッカーの鍋のふたというのは、3通りに分類されます。
- 鍋の内側に収まるもの
- 鍋の外側に収まるもの
- 鍋の上に乗っかるもの
たまたまですが、わたしは3つのクッカーを持っていて、ちょうど上の3通りです。ちなみに持っている他の2つは……
今日ご紹介している山クッカーも含め、どれも大のお気に入りのクッカーです。それぞれ違った長所・短所があって、1番なんて選べません。
しかしふたに関して言えば、山クッカーに軍配が上がります。
山クッカーのふたは鍋の内側に深く、ぴったり収まります。一方トレック900は外側にはみ出る形で乗り、プリムスはちょっとはみ出るとはいえ、上から乗っかるだけという感じです。
山用のクッカーというのはどれも軽いし、簡単な作りなので、家庭用の鍋と違ってふたの収まりに不安があるものです。たとえば米を炊けば、簡単にふたが持ち上がってしまいます。これは宿命だと思っていますが、山クッカーのようにふたが鍋の内側に収まっていると、料理中にふたが落ちたりしづらいのです。
傾けても落ちないし、見た目にも安心感があります。
小さな注ぎ口がいい
見えますか、このおちょぼ口。写真左側に見える小さなくぼみ。これが注ぎ口になっています。
ふたをつけたままでも使えるのもまたいい。
わたしはやりませんが、パスタの茹で水を切る、なんて用途にもいいかもしれません。
わたしの場合、これでお湯を沸かして水筒にお湯を移すことがあります(飲み水の確保のために)。そんなときに活きてくる、かわいいおちょぼ口なのです。
小クッカーに手抜きがない
こういうセットのクッカーって、収納性を優先し過ぎるあまり、小さい方のクッカーが使いづらいなんてことがあります。むかーし使っていたクッカーがそうでした。
大きい方はそれなりにしっかりしているのに、小さい方は「一応ある」ってだけ。汁物を作るには小さすぎ……、炒め物をするには狭いし……、だいたいふたもいい加減だし……なんて……。
その点、この山クッカーMは大と中(メーカーが小ではなく、中と表記しています)のどちらも “使える!” のです。
料理によっては中クッカーだけでもOKという場面もあるでしょう。それくらい両方使えます。
アルミだからいい
結局、山用のクッカーはアルミがベストと思ってます。本当に料理のことを考えるなら、鉄がいいかもしれないですが、山に鉄鍋を持っていくとなると重いですから。
お湯しか沸かさないならチタンもありでしょうけれど……。わたしの考え方としては、僅かな軽量化のためにチタンにするなら、料理しやすいアルミを選びます。
プロの料理人だってアルミの鍋を使っている人が多いわけです。だからアルミという選択肢は料理の観点からもおかしい、ということはないでしょう。
収納時の収まりがいい
当然、大クッカーの中に中クッカーが収納できるわけですが、その収まりがいいのです。
自然と、何の違和感もなく収まります。それも何の工夫もない。工夫というのは「ふたを裏返す」とかそういうの。普通にふたをした中クッカーを大クッカーの中に入れればOK。
この自然な収まりがわたしは好きです。
収納袋がいい
収納袋はオレンジのメッシュです。
何がいいって、色ですよ。オシャレとかそういうことじゃないんです。山で使う道具は紛失防止のためにもぜひとも目立つ色にすべきだと思います。
そして目立つ色の代表と言えばオレンジ。猟友会推奨の狩猟ベストだってオレンジでしょう?
何がイヤだって、山でおいしいごはんを食べて「いざ撤収」と思ったら収納袋が見つからないときです。やっぱり目立つ色にすべきです。
たとえばソロストーブは商品的には大のお気に入りですが、袋は真っ黒。いかがなものでしょうか……。
ああ、日本製。
日本製なら何でもいいというわけではないですが、やっぱり国産商品って応援したくなります。
とくに「これいいよなぁ」と思って見てみたら、国産だったなんてとき、ちょっと嬉しくもなりますよ。
このユニフレームの山クッカーMは期待を裏切らないクッカーだと思います。Sサイズもありますので、用途によって選んでみてはいかがでしょうか?
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