研ぎ味が違う! シャプトンの刃の黒幕を使ったら研ぐのが楽しくなった
砥石を買いました。
ネットでレビュー記事を見かけることも多い『シャプトン 刃の黒幕』の#1000と#5000です。
ちょっと使ってみたので、第一印象をまとめたいと思います。
買ったのはこれ
中砥と仕上砥ですね。#1000と#5000ということで、ちょっと間を飛ばしすぎかな、と思ってはいますが、ひとまずこれで様子を見ます。
ちなみに今まで使っていたのはこちら――
これは安いですよ。#1000と#3000がついて、1500円くらいですからね。先日これを割ってしまったのです。ちょっとした高さから落としただけなのに、気持ちよく割れてしまいました……。
とにかく研げてる感がすごい
そもそも、そんなに多くの砥石を試したことはなくて、今まで使っていたスエヒロの砥石と、貝印の粗砥(#400)、あとは大昔に買った安い砥石を数種類くらいしか使ったことがありません。
なので、どうしてもそれらとの比較になってしまいます。とくに最近はスエヒロと貝印を使っていたので、それらとの比較だと思ってください。
さて、まず刃の黒幕#1000を使ってみました。
研ぎ始め5秒で「すっごい研げてる」と驚くことに! 同じ#1000でもスエヒロとは段違いの研げてる感。ちょっと大袈裟ですが、粗砥で研いでいるときに感じる感触に似ています。
ひとことで言って気持ちいいです。
で、実際に研げてる
試しに研いだのは自宅で使っているステンレス包丁。
もちろん今までも研いでいましたが、スエヒロで研いでいたときはなかなかカエリがつきませんでした。というか、はっきりしたカエリがつくまで研いだことないんじゃないかな。あまりにもつかないので、「なんとなくカエリらしきものができてきた」というあたりで、そのカエリらしきものをとって終わりにしていた感じです。
ところが刃の黒幕だとあっという間にカエリができてしまいました。何分もかからなかったと思います。
「なんだ、みんなカエリってこんな簡単に出てたのか!」と驚きました。
裏面を研ぎ、カエリをとり、試し切り。
「おお、切れる切れる」
満足の研ぎ具合です。
手間いらず
で、この砥石のいいところは「水に浸けておく必要がない」ということ。
正確には「水に浸けてはいけない」んですね。ちゃんと製品の説明に書いてあります。「長時間水に浸けておくと、ボロボロになってしまう」と。
というわけで、研ぎたいときは砥石の上に水をかけて準備完了です。
これがありがたいんです。何本も包丁があるので「数週間に1回研ぐ」というよりも、ときどき暇を見つけては切れ味が悪くなってきたのを研ぎ直す、という感じです。
そのたびに「長時間水に浸けて……」なんてしなくても、「研ぎたい」→「砥石を出す」→「研ぐ」と即座に行動に移せるのはスムーズ。
この1点を見ても「刃の黒幕」を買って良かった、と感じます。
地味に嬉しい「ケース」
これはおまけのような話ですが、『刃の黒幕』はプラスチックのケースに入っています。
これが地味に嬉しくて、収納が楽なんですね。湿気に弱いのでよく乾燥させなければいけないのですが、ちゃんとケースにも穴が空いていて、ケースのまま乾燥させることも可能です(ふたは開けて乾燥させた方がいいでしょう)。
わたしは使い終わった後、水で表面の汚れを流し、サッと拭いて、ケースに入れ、ふたを開けっ放しで風通しのいい場所で乾燥させています。で、乾燥したら、蓋をして収納。
便利です。
値段だけのことはあると思う
「値段だけのことは――」っていうほど高いわけじゃないんですが、スエヒロに比べれば高いですね。
いや、スエヒロだってちゃんと研げていました。だけど、『刃の黒幕』は研いでいて気持ちがいい。ナイフを1本研ぐと「もう1本研ごうかな」なんて思っちゃうほど。
砥石に迷っていたら、刃の黒幕がオススメですよ。
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砥石にこだわったことがなかったので目からウロコです!砥石にも色々あるんですね!私も試してみます
聞くところによれば、プロの料理人や職人は、天然砥石に行き着くそうで、そうなると砥石1つで並の刃物を何本も買えるほどの額がするとか。深い世界です。