〈狩猟〉解体ナイフのシースはレザー以外が良いと思う
狩猟で使う道具の中でも、刃物はロマン要素も強いし、こだわりが出やすいところだと思います。
ぼくもメインで使っているナイフに対してロマンというか、強い思い入れがあります。
単独忍び猟をやっていると、状況によっては現地で大バラシをすることもあると思いますが、そのときに使うナイフの形も大事ですが、実のところ、シースの方が重要なんじゃないか、と思ったりします。
結論としては、革以外——たとえばカイデックスとかが本当はいいんだろうな〜、というお話。
ナイフ自体の形状はわりとなんでもいい
これ言っちゃうと反論・異論もありそうですが、ぶっちゃけナイフの形状はわりとなんでもいいんじゃないかなー、とか思っています。
極端にでかいランボーナイフとかでなければ、なんでもいいと思います(というか、ランボーナイフでもいいと思います)。
微妙な刃のRのつきかたで、使い勝手は変わりますが、でも現地でパッパとやる大バラシくらいだと、どんな刃物でも問題なくできちゃうんじゃないかな。ぼくは試しに7寸のナガサだけで解体したこともありますが、ちゃんとできますよ。ちょっと疲れるし、手返し悪い感じはしますけど、「できる・できない」で言えば「できる」。間違いない。
初めて解体用のナイフを買うならモーラを買えば? といつも言っていますが、まぁ、あれくらいのサイズ感のナイフであれば、どれでもいいと思います。
個人的には、あえて使いやすいナイフの条件を聞かれれば——
- 軽くて
- 刃長は10cm前後くらいで
- 先は細めで
- 適度なRがついたもの
って条件を挙げます。シースがないことを除けば、これがいいんじゃないか、と思ったりもします。
さいきん解体ナイフ的な位置付けならこういうの一本を持ち歩くのがいいんじゃ?と思い始めてる。
ただ鞘がないので、持ち歩くには工夫がいるのよね。https://t.co/Fo5wDuPNQb pic.twitter.com/UKsFljhcTG
— やまくじ『山のクジラを獲りたくて』 (@yamakuji_jp) December 6, 2022
むしろシースが大事
ぼくが使っているのはこのナイフになります。
すごく気に入っているナイフだし、思い入れのあるナイフですが、ご覧の通りレザーシースなんです。
実用面ではこれは不便です。ちょっと不便とかそういうレベルではなく、はっきりと不便です。
とくに寒冷地で狩猟をしてみて、不便さを確固たるものとしました。
雪の中でシカなんかを解体していると、刃に脂がどんどんこびりつきます。そして寒さにより、ついたそばから固まっていきます。一応、タオルで頻繁に拭いて落とす努力はしますが、どうしても完璧には落とせません。
また、ついつい拭くのを怠ってしまうと、びっしりと脂がこびりつき、タオルで拭いても落ちないレベルになります。
問題は帰るときです。
「脂まみれのナイフをレザーシースにいれたくない……」
とまぁ、そうなるんです。時間的に余裕があればお湯を沸かして、そこに漬ければ一発で落ちます。でもいつもそういう時間があるわけでもないし、解体中に身体が冷えきって「はやく帰りたい」と震え始めている中で、チンタラと湯を沸かすのも面倒です。
仕方がないので、ナイフをタオルで包んで危なくないように収納して帰るわけです(シースは使わず)。
これだとシースを持っている理由さえわからなくなります。
現実的にはカイデックスかな〜
シースの理想はワンタッチで開いて、洗えるカイデックスだと思っていますが、そこまでいかずとも、カイデックスならそのままでも洗えるのでマシだと思います。
あるいは木も、レザーよりは幾らかマシではあります(が、汚れが染みこむので、やっぱりカイデックスの方が上)。
そういう意味でもモーラって優秀なんですよ。
シースをジャブジャブ洗えるので、汚れたまま収納できるわけです。いや〜優秀。
自分でカイデックスで作れるなら、好きなナイフのカイデックスシースを作るのもありだと思います。
何が言いたいかというと、なんか半ば意地になってレザーシースを使っているけど、もういい加減に嫌になってきたから、なんとかするぞ、という決意表明です。
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