〈狩猟〉解体ナイフのシースはレザー以外が良いと思う

最終更新日

狩猟で使う道具の中でも、刃物はロマン要素も強いし、こだわりが出やすいところだと思います。

ぼくもメインで使っているナイフに対してロマンというか、強い思い入れがあります。

単独忍び猟をやっていると、状況によっては現地で大バラシをすることもあると思いますが、そのときに使うナイフの形も大事ですが、実のところ、シースの方が重要なんじゃないか、と思ったりします。

結論としては、革以外——たとえばカイデックスとかが本当はいいんだろうな〜、というお話。

ナイフ自体の形状はわりとなんでもいい

これ言っちゃうと反論・異論もありそうですが、ぶっちゃけナイフの形状はわりとなんでもいいんじゃないかなー、とか思っています。

極端にでかいランボーナイフとかでなければ、なんでもいいと思います(というか、ランボーナイフでもいいと思います)。

微妙な刃のRのつきかたで、使い勝手は変わりますが、でも現地でパッパとやる大バラシくらいだと、どんな刃物でも問題なくできちゃうんじゃないかな。ぼくは試しに7寸のナガサだけで解体したこともありますが、ちゃんとできますよ。ちょっと疲れるし、手返し悪い感じはしますけど、「できる・できない」で言えば「できる」。間違いない。

初めて解体用のナイフを買うならモーラを買えば? といつも言っていますが、まぁ、あれくらいのサイズ感のナイフであれば、どれでもいいと思います。

個人的には、あえて使いやすいナイフの条件を聞かれれば——

  • 軽くて
  • 刃長は10cm前後くらいで
  • 先は細めで
  • 適度なRがついたもの

って条件を挙げます。シースがないことを除けば、これがいいんじゃないか、と思ったりもします。

 

むしろシースが大事

ぼくが使っているのはこのナイフになります。

内田啓 フォレスト&ストリーム

すごく気に入っているナイフだし、思い入れのあるナイフですが、ご覧の通りレザーシースなんです。

実用面ではこれは不便です。ちょっと不便とかそういうレベルではなく、はっきりと不便です。

とくに寒冷地で狩猟をしてみて、不便さを確固たるものとしました。

雪の中でシカなんかを解体していると、刃に脂がどんどんこびりつきます。そして寒さにより、ついたそばから固まっていきます。一応、タオルで頻繁に拭いて落とす努力はしますが、どうしても完璧には落とせません。

また、ついつい拭くのを怠ってしまうと、びっしりと脂がこびりつき、タオルで拭いても落ちないレベルになります。

問題は帰るときです。

 

「脂まみれのナイフをレザーシースにいれたくない……」

 

とまぁ、そうなるんです。時間的に余裕があればお湯を沸かして、そこに漬ければ一発で落ちます。でもいつもそういう時間があるわけでもないし、解体中に身体が冷えきって「はやく帰りたい」と震え始めている中で、チンタラと湯を沸かすのも面倒です。

仕方がないので、ナイフをタオルで包んで危なくないように収納して帰るわけです(シースは使わず)。

これだとシースを持っている理由さえわからなくなります。

 

現実的にはカイデックスかな〜

シースの理想はワンタッチで開いて、洗えるカイデックスだと思っていますが、そこまでいかずとも、カイデックスならそのままでも洗えるのでマシだと思います。

あるいは木も、レザーよりは幾らかマシではあります(が、汚れが染みこむので、やっぱりカイデックスの方が上)。

そういう意味でもモーラって優秀なんですよ。

シースをジャブジャブ洗えるので、汚れたまま収納できるわけです。いや〜優秀。

自分でカイデックスで作れるなら、好きなナイフのカイデックスシースを作るのもありだと思います。

 

何が言いたいかというと、なんか半ば意地になってレザーシースを使っているけど、もういい加減に嫌になってきたから、なんとかするぞ、という決意表明です。


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狩猟やってます。ひとりで歩き獲物を追う単独忍び猟が好き。2022年からはアイヌ犬のイチを連れて一銃一狗に挑戦します。狩猟系ブログ《山のクジラを獲りたくて》運営。狩猟系の本を集めるのが趣味。雑誌『狩猟生活』『ガンズ&シューティング』に寄稿し始めました。 ヤマノクジラショップ始めました:https://yamanokujira.theshop.jp

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