「移住したいけど仕事がない」への3つの考え
移住の話になるとほぼ100%出る話題が「移住はしたいけど、仕事がないからね」という話。
まぁ、そう言ってしまえばそうなんだけど、ぼくとしては3つのパターンから考えるしかないのかなと思って、そう答えるようにしてる——というお話。
仕事は本当にない? いやある。
そもそも論なんですが、仕事はあります。
本当に人の住んでいないような “山奥で道路が通っていない限界集落” でもなければきっとあります。でも——
- 通勤は長いかもしれない
- 汚れ仕事、体力仕事かもしれない
- やりたい仕事ではないかもしれない
ってだけの話だと思います。もうちょっと言えば——
- だれかが仕事を用意してくれていないだけ
とも言えます。東京などの大都市と違って、いつも求人があって、応募→面接→採用→研修→業務みたいなプロセスができあがっていないことも多いのかな、とも思います。
冷めた話になってしまうんですが、移住と仕事については、3つのパターンから考えて、受け入れるしかないかな、という考えです。
移住と仕事の3つのパターン
本当、単純な話なんですが——
- 移住先優先で、仕事はそこにあるものを受け入れる
- 仕事優先で、移住先を選定する
- 仕事は自分で作る
これだけだと思うんです。ぼくらの場合は2です。自営業として開業していますが、観光業に強い地域に入り、観光業を営んでいるので、仕事を作ったとは思っていません。ここでいう3は「その地域にはなかった仕事を生み出す」みたいなイメージです。
最初から「宿泊業をやること」を最優先に考えていたので、それができる地域への移住しか考えていませんでした。観光者の流入があり、ぼくらが宿にする空き家などの物件があること。住む場所を優先して選ぶなら、そりゃぼくだって山奥の森に囲まれて家に住みたいですよ。家を出たら猟場みたいな場所ならいいなと思いますよ。でも、そういう場所じゃ観光客は(すぐには)きてくれません。
ぼくらは観光業がやりやすい場所に移住し、そこで開業した、というわけです。
もちろん、住む場所を最優先で決めたい=「ここに住みたい」という場所が先に決まっているのであれば、1か3で考えるしかありません。たとえばぼくが住んでいる地域であれば、仕事がないってことはありません。ぼくのわかる範囲でも「ホテル清掃スタッフ」の仕事は溢れています。聞いた感じでは工務店でも仕事はありそうだったし、風力発電関係もありそう。漁業関係の季節労働も多いです。
特技があれば「3.仕事は自分で作る」も十分可能でしょう。ぼくらの友人にもヨガなどのスポーツインストラクター的な活動をしている人は何人もいます。ジムなどの仕事として、インストラクターをやっている人もいますし、自分でお客さんを集めて活動している人もいます。
アクセサリーを作って販売している人もいますし、パン屋さんを開業する人もいます。
柔軟な仕事への考え
地方に行くと仕事に対しては、みんなすごく柔軟だな、と感じています。
「ひとり1つの仕事」みたいに固執せず、いくつかのことを並行してやっている人も多いです。
だれかに雇われて働きつつ、合間で好きなことををする副業的なスタイルの人もいます。季節ごとに違う仕事をする人もいます。まずはそこにある仕事をしつつ、時間をかけて自分の仕事を作る人もいます。
個人的には地方の良さって、何にしても「開業しやすいこと」だったりします。
物件は安いし、ライバルも少ないです。
大金持ちになるのは商才が必要かもしれません(ぼくにはないやつ)が、自分が生きていくだけならなんとかなるもんです。
なんだろう。たとえばですが、地域のおじいちゃんおばあちゃんの家を回って、少しのお金をもらって玄関の雪かきを請け負ったら、それだけでいいお小遣いになりそう。うまく小型の除雪機を導入したりして、小規模ビジネス的にやれそう。
パン屋さんなんかもいいですよね。うまくハマればやっていけると思います。
たとえばうちも3シーズンは宿をやり、冬期は宿を閉めて、ブログ・雑誌なんかの執筆を中心に過ごしています。いい気分転換だし、いいバランスです。
そういう意味では、これから移住を考えている人は、ブログやらYouTubeやらで数万円でも稼げると、かなり楽ができると思います。場所を選ばずに仕事ができるので、移住前から収入源を組み立てておいて、移住しても継続して入ってくるという意味では、ある種のベーシックインカムとも言えます。
インフルエンサーになってバズりまくって月商100万円ってのは難しいでしょうけど、1〜2万円ならできる。5万円だっていけるかもしれない。
大都市とは違う収入源の組み立て方を考えるのも、移住のおもしろさかもしれません。
また、おもしろいと思ったらこちらをクリックしていただけると、ランキングが上がります。応援のつもりでお願いします。
ブログ村へ