【フルノドッグナビ】基本的な仕様とファーストインプレッション
ドッグナビを買いました。なにしろ発売中止が決まっている商品ですので、ほしいなら今買うしかありません。
実際にコイツが活躍するのは、早くてこの冬。でもこの冬はうちのアイヌ犬イチもまだ生後8〜10ヶ月ってところで、まだ若すぎて、ドッグナビを使うほどの行動できるのか疑問です。
とはいえ慣らしも大事だろうと思うので、もう少し身体ができあがってきたら実際に使ってみたいとは思っています。
今日は実用前のファーストインプレッションということで、商品の基本的な仕様と感触をまとめてみたいと思います。

基本的な仕様
わたしなりに大事だと思う部分の抜粋になります。
①国内電波法適合のGPSマーカー
事実上、国内唯一の電波法適合の犬用GPSです。GARMINアストロなどの製品は電波法に抵触しますので、使えません。
②位置情報+音声
GPSなので犬の位置情報が分かることはもちろんですが 、なんと犬の音声も届きます。
たとえば遠く離れて声が聞こえないところで、音声を聞けば獲物とやり合ってるのか、ただ移動しているのか分かるわけですね。
③ヒト検知機能(オプション)
猟友の場所を地図に表示させることもできます。グループ猟なら便利でしょう。
ただしこれはオプションで別料金となります。ぼくは入れていません。
④通信機能の向上
3つの工夫で通信機能を向上させてくれています。
中継機能——グループの誰かが猟犬端末の電波を受信すれば、それを中継してグループ内の地図に猟犬の位置を表示させることができます。
探索モード——ノイズを抑えて微弱電波を拾い、より厳しい条件下で猟犬端末の位置を取得します。ただし画面は消えて真っ黒になります。
高性能アンテナ標準装備——長いアンテナがついてきます。長いです。
⑤地形図標準装備
GPS端末によっては地形図が有料だったりしますが、もちろんオールインワンで、2万5千分の1の地形図が入っています。
⑥バッテリーの持ち(連続使用時間)

これはやや懸念材料だと思っています。音声機能は常時使うわけではないので、「音声なし」を見るとしても、狩猟者端末で6〜8.5時間、猟犬端末で27〜72時間です。
日帰りなら問題ないんですが、たとえば遠征して、山にこもりながら猟を続けるときは毎日の狩猟者端末の充電が必須となりそうです。猟犬端末も2〜3日に1度の充電は必要です。
まぁ、GPSはバッテリーを食う、ということで文句は言いませんが、使うときには考慮すべき点ですね。
⑦省電力モード
猟犬端末には省電力モードというものがあります。
これは2時間以上ロストが続くとき、300秒に1度しか位置情報を発信しなくなるという仕様です。遠すぎて、あるいは地形的に位置情報を受け取れなくなったら省電力モードが発動します。
これは気が利いていますよね。ロストして、行方不明になったとき、1番困るのがバッテリーが切れること。300秒(5分)に1度しか発信しなくなりますが、1度でも受信できれば、また通常の発信ペースに戻ります。
だから長時間ロストしたら、慌てずに開けた場所に出るとか、犬が向かいそうなところを回ってなんとか受信さえできれば、また追跡できます。
⑧重さ
狩猟者端末:270g
猟犬端末:180g
操作性
基本的な操作はとっても直感的です……というか、ほとんど操作不要です。
最初の設定こそありますが、それはマニュアルを見ながらやればいいでしょう。実際の猟では狩猟者端末と猟犬端末を起動すれば、あとはお互いの位置が表示されます。
ただ、1歩進んだ使い方をしようと思うと、マニュアルを見ないと絶対無理だと思います。
たとえば猟犬をロストしたときに使える「探索モード」は地図ボタンを長押しすると起動します。分かっていれば操作性が悪いわけじゃないんですが、いくら画面を睨んでいても探索モードに入るボタンはないので、「地図ボタンを長押し」ということを覚えていないとにっちもさっちもいかないのです。
販売店さんからはマニュアルをスマホにいれておくといい、と言われました。ありだと思います。
サイズ感

ぼくは狩猟者端末も猟犬端末も大きいな〜と思いました。小さな犬だと負担になりそう。
狩猟者端末も大きい上に、アンテナが長いので取り回しは悪いです。アンテナの長さは接続性に直結するので文句を言う気はありません。
ドッグナビは必要か?
前にもどこかで書きましたが、「昔は使ってなかったのだから、いらないよ」という意見はあるだろうと思います。
一方で、昔と今とでは状況が異なり、必要性は高まってると言っても良さそうだな、と思っています(なくてはダメ、という意味ではなく)。
たとえば犬が勝手に里に下りてしまったとき、昔なら「ハイハイ」と許してもらえたかもしれないですが、今だと下手すりゃ大きなトラブルになるかもしれません。加害行動に走るかもしれないし、車にひかれるかもしれないし。
同じ理由で「見つからないから、明日回収に帰ってこよう」も、昔ほど寛容ではないかもしれません。
法律的にもリードなしで放していいのは、警察犬や猟犬など、極めて例外的に認められているケースだけ。決して当たり前のことではない、のも忘れてはいけません。やっぱりトラブル防止の観点からは、できる対策はしておきたいところです。
また、いなくなったらひとりで探さなくてはならないので、道具に頼りたい気持ちもありますね。
余談ですが、ドッグナビが販売停止すると、有害鳥獣駆除で使う猟犬の管理レベルが下がるかもしれない、と思うと数年後に全国的に困ったことにならないかな〜と思ったりもします。
なんにせよ頼もしい!
とにかく、とっても頼もしい道具です。
安心して山に行くことができるというものです。
使うの楽しみだな。
余談ですが、GARMINのGPSウォッチを使ってるんですが、そこに犬の位置が表示されたら泣いて喜びます。
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