泊まらない人にもツエルトは便利
ツエルトを「遭難時のビバーク用」と思っている人は少なくありません。実際、そういう宣伝文句で売り出されることも多いので、間違いではないのですが、せっかく持っているのに遭難時しか使わないのではもったない。
ぼくは狩猟でもほぼ必ずツエルトを携行していますが、結構よく使います。その用途的なお話をしてみます。
もちろん泊まる用途にも使える
ツエルトは基本的にはこうやって張って泊まるための道具です。
テントに比べると快適さでは劣りますが、なにより超軽量コンパクトで、常時携行していても気にならないのが圧倒的な強みです。ぼくが使っているものはこちら。重さ340g。
さらにコンパクトはツエルト1だと230g。本当に軽いです。これはサイズだけの違いではないので、選ぶときはよく考える必要が考える必要があります。今日の記事で書くように、タープなどの用途でも使いたいので、ぼくはツエルト2ロング推しです。
でもビバークなんてしない
でも普段は緊急ビバークなんてしないわけです。人はそんなに遭難しませんから。
「だからツエルトなんて携行しない」
ではなく、むしろ「日常的にツエルトを使う」が正解だと思っています。
例えばこちらの動画はツエルトをタープ的に使った一場面です。
ツエルト2ロングは広げるとタープのようになるので、こんな風に休憩時に使うことも可能です。
この場面自体はツエルトを使わないといけない場面ではもちろんありませんが、せっかく持っているなら使えばいい。こうやってマジメに張る必要さえなくて、たとえば地面に敷いてその上でゴロンと寝転がることもあります。雪の時期だとツエルトを丸めてお尻の下に敷けば暖かいです。
雨でも穏やかな休憩を
雨の中で休憩するのって、なかなかのストレスです。
ぼくは雨の中でも猟に出ることが多い(というか、猟の途中で雨が降る)ので、雨対策は大切です。歩いているときはまだいいんです。アドレナリンが出ているのか、雨のストレスはあんまり感じません。だけど、これが休憩は別。雨の中で座って休むのってすごいストレスです。
そんなときは上の写真のようにツエルトを被ればいいんです。ツエルトは大きいので、バサッと身体と荷物をまとめて被れます。
これだけで驚くほど快適です。
こうやってツエルトで雨避けしておけば、焦らずゆっくり休むこともできます。ちなみにこんなことをやってたら、シカが寄ってきたのは良い思い出。
よく使うものだからこそ、収納しない
こうやって休憩でチョイチョイ使いたいので、正規の収納袋は使いません。あれはたしかに丁寧に詰め込めばかなり小さくなるのですが、出し入れが面倒です。
「さ、休むか!」
という場面で、チマチマと収納することを考えると、「まぁ、ツエルトを出すのはやめるか」となるわけです。
だからぼくはこういう大きい袋に入れています。
これなら10秒とかからず収納できます。出すのも一瞬。
冬期の汗冷え対策にもなる
寒い日でも動けば汗をかきます。そして止まれば汗が冷えます。
インナーなどで汗冷え対策はするものの、そもそも行動中の防寒と、停滞時の防寒は別物の。休憩用の防寒着を持っているときは良いのですが、急な冷え込みなどで防寒対策が不十分なこともありますよね?
そんなときの休憩はやっぱりツエルト。被ってポンチョのようにすればいくらか暖かいです。さらに体育座りをして、腿の間の小さなスペースでロウソクを立てればポカポカします。
ぼくはこういうのを1つ2つ荷物に忍ばせてあって、こういう用途で使います。緊急時の焚火の火おこしにも使えそうだし。
ツエルトは便利
というように、ツエルトって結構いつも使える道具です。
実際には最初の動画のようにちゃんと張ることは稀で、被ったり、お尻の下に敷いたりするのがほとんど。シンプルな構造だけに、用途が広いな〜と感じています。
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