狩猟用ナイフをシースで選ぶという考え方
狩猟用のナイフというと、「刃長は〜」「刃の形状は〜」とナイフの特徴で語りがちですが、じつは地味ながらも無視できないのがシースの種類。
今日は1つの視点として、狩猟用ナイフのシースに求めることを書いてみたいと思います。
初めての狩猟用ナイフを選ぶに当たり参考になればと思います。
とっても短い記事です。
シースの種類
ざっくり言って、シースは4パターンくらいに分けられるかな、と思います。
- レザー
- 樹脂系(カイデックス含む)
- 木鞘
- フォールディングナイフ
※フォールディングナイフはシースの種類ではありませんが、ナイフの収納方法の1つとして挙げておきます。
樹脂最強
もういきなり結論ですが、樹脂が最強だと思っています。いわゆるカイデックスとか、モーラナイフのシースなんかもそうですね。
ご想像の通りですが、洗えるというのが強みですね。
本当は解体後に完璧にキレイにして収納すれば良いわけですが、それがなかなかできないことわけです。現地で解体するとナイフに脂がこびりつき、寒さで油が固まり、ウェットティッシュで拭っても落ちない……。いつまでもナイフを拭いているわけにもいかないので、そこそこ拭いたところで収納しちゃうわけです。
このときレザーシースだと帰ってから洗えないんですよね〜。
その点、樹脂系のシースなら帰宅後にガシガシ洗えるわけです。ブラシとか突っ込んで、洗剤で洗って、最後にアルコール系の消毒薬でも使えば十分でしょう。
レザーよりは木の鞘の方がいくぶん洗いやすい気がしますが、やっぱり樹脂の方がその点では上かな。
フォールディングナイフをあえて話題に挙げたのは、やはり収納したときの汚れが気になるからです。固まった脂が付いたまま収納すると、機構の中に脂が入り込んで面倒なことになると思います。
じつはフォールディングナイフで解体したこともありますが、やっぱり汚れますね。細かい汚れが落ちにくいので苦労します。
解体用ナイフは腰に下げる必要もない
止め刺しに使うナイフは手の届くところに収納しておいた方がスムーズかもしれませんが、解体用のナイフは腰に下げておく必要はありません。
獲物を獲ってからゆっくりと取り出せば十分。
だからたとえば自作のカイデックスシースで、腰に下げるアタッチメントなんかもなくてOKなわけです。
じゃあ、わたしはと言えば……
上の写真がわたしが愛用しているナイフですが、ご覧の通り、レザーシースを使っています。
本州でやっていたときは、収納前にウェットティッシュでキレイにできたんです(少なくとも見た目上は)。
でも北海道に来たら、あまりの寒さで脂がガチガチになってしまい、どんなにがんばってもキレイに出来ず断念。それからというものの、「次の猟期までにはカイデックスシースを自作しよう」と決意したわけです。
まだやってないんですけどね(いま、カイデックス系の材料や工具を注文中です)。
これを見ているナイフ作家さんもいるかもしれないので、ひとりの消費者として勝手に要望を挙げておくと、狩猟用に「カイデックスシースに変更するオプション」なんかがあってもいいのかな〜と思っています(言えばやってくれるナイフ作家さんもいると思います)。
山で木を削ったりするような用途ならレザーでいいんです。見た目も好きですし。でも狩猟とか釣りならカイデックスに軍配が上がるかな〜。
用途でナイフが変わるように、シースも変わる。
そういう考え方もあると思います。
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