行動中に使える焚火台:アルミホイル+自作の五徳が思った以上に好調
先日、ちょっと試してみたアルミホイル焚火。これが思いのほか好調で、かなり気に入ったので、その理由とコツのようなものを挙げてみたいと思います。
テントを張って長時間やるような焚火と違って、行動中にサクッと火を熾し、用事が済んだら手早く撤収できるというのが圧倒的な強みですね。
アルミホイル焚火の様子
先日、アイヌネギを収穫した際にアルミホイル焚火の様子は撮影していたので、ぜひ動画をご覧ください(焚火のシーンは2分40秒から)。
アルミホイル+自作五徳に至った理由
焚火では大きな火より、小さい火を扱う方が難しい。
見境なく大きくしていいなら、どんどん木をくべて、火を巨大化させれば誰でも維持できる。大人数で火を囲んで夜通し暖をとるようなときはいいけど、行動中にメシを食って、次の行動に移りたいときにこんなことをしていては、燃料も時間も無駄に食う。
そこでソロストーブなどがあれば、スマートに解決するわけです。
実際、ぼくもソロストーブは愛用していて、いくつか動画を撮ったこともある。
これなら少ない燃料で調理ができて、時間的な効率もいい。「じゃあ、ソロストーブでいいじゃん」となるんだけど、3つ気に入らないことがあった。
- 入れられる燃料の量が少ない
- 1つしか調理できない
- 荷物になる
まぁ、無いものねだり的な感じです。「1.入れられる燃料の量が少ない」は、通常は気にならないんです。ただちょっと前に雨が降ったときなど、ちょっと木が湿っているときに苦しい。焚火なら乾かしながら燃やすことができるけど、ソロストーブだとそれが難しい(不可能ではなく、気を使うし手間がかかる)。
——というわけで、いろいろ模索していたんですが、そのなかの1つが今回のアルミホイル焚火+自作の五徳という方法です。
アルミホイル焚火+自作焚火用五徳
使うものはこれだけ、金属のやつが五徳。あとはアルミホイル。それだけ。アルミホイルは分厚いやつがオススメです(上の写真は薄いヤツ)。
このアルミホイルは極厚で、厚さが60㎛です。
通常「厚手」と言われているものでも12〜17㎛程度。たとえばこちらも17㎛。
それらに比べると、先述のキャプテンスタッグの厚手がどれだけ厚いか分かると思います。繰り返し使えるので、厚いヤツをオススメします。
一方五徳は手作りです。この状態で上にクッカーを乗せます。すごい安定するわけではないので、慎重に使う必要があります。こういうのは自分で作るに限りますね。だってこれは商品化されないですよ。あまりにコツがいるし、ユーザが「これにクッカー乗せたらバランス崩して台無しになりました」とかレビューを書くのが目に見えています。ちょっとバランスに気を配ってやれば十分使えます。
たたむとこんな形。免許証サイズくらいになりますね。
アルミホイルと五徳で54g。ヤカン・コップ・コーヒーを入れても210g程度。ソロストーブ本体が255gですから、圧倒的な軽量コンパクト化です。
そのうえ、機能面でも捨てがたいメリットいろいろ。
まず、アルミホイルを広げてやれれば、それなりの広さになりますから、長めの枝をそのまま投入可能。これだと燃えてきたら、枝をグッと押し込んでやるだけでいいので楽ですね。たとえばちょっと枝が湿っているときは、火の近くに小枝を並べておけば、乾きやすいはず。使い方は無限大です。
風が強いときはアルミホイルを立てれば風防になるし、熱効率も良し。アルミホイルなので、形は自由自在。向かい合う2面を立てれば、ちょうど風の通り道ができて燃えやすくなる、とかね。
そして撤収の早さよ。
調理を終えたら、アルミホイルの4つ角を立てて、真ン中に集めます(つまり軽く密閉するイメージ。ただし実際には隙間があいている)。
そうすると煙突効果(チムニー効果)で上昇気流が起きるのか、よく燃えます。で、小枝を燃やし切ってしまい、最終的には灰ごとアルミホイルを畳んでしまえばヨシ。これで沸かしたコーヒーを飲み終える頃には、完全に燃え尽きて冷め切っているので、あとは畳んで撤収するのみ。
ちょっとしたコツ
うまくやるにはちょっとコツがあるようです。
まず、写真が分かりづらくて申し訳ないのだけど、枝は五徳の間を通すように規則正しく入れる。これが五徳を支えてくれるので安定します。あっちこっちから枝を投入しない方が使いやすいですね。ぼくは基本的には五徳の間にしか枝を入れません。
あとは調理に応じて、できるだけ細い枝だけで使うこと。
細い枝だとすぐ燃え尽きるので撤収が早い。煮込み料理などをするときはちょっと太めの——指2本分くらい——枝を入れてもいいと思います。このあたりは計画的に。
最近の主力調理器具
かなり使いやすくてソロストーブ以上に活躍しています。
しばらくこれを使い込んでみようかと思っています。
五徳の作り方は……見れば分かりますね。アルミの棒と真鍮のパイプを曲げたり切ったり差し込んだりしているだけです。
ポイントは高さ。高すぎると不安定だし、火とクッカーが離れてしまい効率が悪い。低すぎると枝があまり入らなくなる。収納性と熱効率を考えて、この高さにしましたが、いまのところ不満はありませんね。
ちなみに、この五徳を2つ持って行けば、1つの焚火で2つのクッカーを運用することも可能な気がします。それは今後試していきます。
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