【写真・地図・メモ】猟の記録をつけておくと便利です
出猟時の記録、つけてますか?
もう慣れてしまって、いつもの山にいつも通り行くだけっていう人は別かもしれませんが、経験が浅いうちはメモをつけておくと便利だったりしますよ。
記録、大事、本当に
こんなことがありました。
2年目の猟期後半、シカであれば高い確率で捕獲できる場所とルート、アプローチの仕方を見つけていました。実際、その方法で何度も捕獲していて、成功率は極めて高かったです。
たとえ獲れないとしても、遭遇率はほぼ100%。むしろ1頭2頭しか見ない日は「全然いないなぁ」と感じるような場所で、普段は群れをいくつも見つけることができました。
そして猟期も終わりに近い2月のこと。今日はシカを獲ろう! と決めてその山に行ったものの獲物が1頭もいない。文字通りゼロ。もちろん相手は自然だから、100%なんてありえない。でもそれにしてもいない。逃げる音も、声も聞かない。おかしいな、と思って、翌日また同じ山に行ってみる。するとやっぱりゼロ。
「これはさすがに変だなぁ……ん? そういえば……」
と1年前の猟のメモを開きます。すると、まったく同じ2月の頃に、やっぱり同じように「獲物がいない」と嘆いていたのです。そして、1年前の自分もいろいろ試した末、近隣の別の山でたくさんのシカがいることを発見していました。
そして2年目のわたしは、1年前と同様に、近隣の山に行って、ちゃんとシカを捕獲できた,と。
猟のことはだいたい覚えているんですが、微妙な時期とか、タイミングとかは記憶からスルリと抜けていることも少なくないもんです。
メモ大事!
写真の価値はかなり高い
メモの取り方は自分がやりやすい形でいいと思いますが、そんな中で写真の価値は計り知れないものがあります。
当然写真は目の前の風景を記録してくれます。たとえば上の写真。見ただけで下草や針葉樹が確認できます。これだけで、撮った本人は「ああ、これはあそこだ」とわかるわけです。
次に写真にはメタデータが含まれます。位置情報や日付・時間などですね。
ということは、写真を撮っておけば、その写真がいつ・どこで撮影されたか分かるわけです。たとえば上のオスジカの写真。数年後になって「あのオスジカはどこで見たんだっけ?」と思ったとき、写真から時間と場所がばっちり分かります。
どうせスマホ持ってるんだから活用しましょう。
足跡があったぞ……パシャ。
ここは開けていて、待ち伏せするにはいいかな……パシャ。
イノシシの掘ったあとがある……パシャ。
ってな具合。
地形図へのメモもいい
GPS系のツールを使うのもかなり便利。できるだけGPSツールで歩いたルートの記録をとっています。わたしが使うのはガーミンeTrex30xかiPhoneのジオグラフィカ。
eTrexでもジオグラフィカでも記録はとれます。
で、気になる場所があったら,その場所をメモ。これは財産になりますよ。
あとは普通のメモ
ノートでも何でもいいと思います。わたしは自分で狩猟メモ用のファイルを作ったりもしました。
まぁ、なんでもいいですよ。オススメは車にノートとペンでも積んでおくことです。
で、車に戻ったら、お湯でも沸かしてコーヒーでも作りつつ、ザーッと1日のメモを取ります。印象的な場面だけでもいいし、忘れたくないことだけ箇条書きでもOK。
たとえば使いにくかった道具とか、服装の熱い寒いなんてことを書いておくと、次から反省を活かしやすいですね。
メモが役立つのは1年後だから
こういうメモってその場では役に立ちません。だからつい疎かにしちゃうんですが、翌年以降に活きてきます。
めんどくさい人は写真だけでもいいと思います。気になったものをパシャパシャ撮るだけでもだいぶ便利。
そうやって撮った写真をパソコンの写真管理ソフト(わたしはAdobe Lightroom)に取り込んでおけば、簡単に日付で分類したり、場所で検索したりできるようになります。
ブログなんかをやっている人は、こうやって撮りためた写真はちゃんとキーワードなんかを付けておくとあとで便利です。
参考:《Lightroom》狩猟系ブロガーとしての写真管理の基本
また、おもしろいと思ったらこちらをクリックしていただけると、ランキングが上がります。応援のつもりでお願いします。
ブログ村へ