毎年、猟期前になると「今年が1番楽しみ」って思う理由を1つ
狩猟をやっていて「飽きる」という感覚を持ったことは1度もない。まだ5年ぽっちのひよっこなので、飽きるレベルに達してないのかもしれないけど、飽きるなんて感覚がないどころか、毎年「今年が1番楽しみ」と思うほどだったりする。
狩猟って行く度に違う体験なので、毎回気持ちが新鮮だし、喜びも尽きないのだけど、それに加えて「毎年なんらかの挑戦をしている」ってのもある。
狩猟にまつわる “挑戦” について書いてみる。
初年度は “狩猟” 自体が挑戦
まずは自分の挑戦の歴史——というのはかなり大袈裟なんだけど——を書いてみよう。
初年度は “狩猟” そのものが挑戦だった。鉄砲を持って山を歩くことが初めての体験だし、山で撃つのも初めて、獲物を獲るのも、外すのも、解体するのも、肉を背負って帰るのも、それを食べるのも初めて。なにもかもが初めて。
2年目は「初年度に偶然獲れたイノシシを、今年こそはちゃんと狙って獲りたい」という挑戦があった。そのあたりの内容は下記の書籍に書きまくったので、ぜひ読んでほしい。
3年目は北海道に移住したもんで、新天地で、しかもエゾシカ、しかも初めての雪国、初めてのスキー猟など、やはり初めてのことだらけだった。スキーで転びまくりながら、だんだんと慣れていくのはすこぶるおもしろかった。
4年目になり「ヒグマを獲りたい」と思うようになった。結局は獲るどころか、その姿を見ることさえ叶わなかったが、姿さえ拝めないことがぼくはかえって嬉しかった。不思議な感覚だけど、難しいと思って取り組んだことが、やっぱり難しいことに喜びを感じた。
また、雪国での肉の持ち帰りを研究する年でもあった。3年目は本州でのやりかたを続けて、とにかく背負っていたが「雪があれば引きずっても良いんだよな」気持ちがあり、この年はアレコレ試した。これだって方法は見つかってないけど、実験した結果はすごく参考になっている。
他にも道具で言えば焚火台や6倍の双眼鏡、ゾンメルスキーも導入した。どちらも主戦力になっている。
そして5年目の今年の “挑戦”
そして来期は5年目になる。試したいことはたくさんある。
- ヒグマを獲りたい
- 肉の持ちかえり用に導入した新しいザックを試したい
- 新しい銃の導入(積雪期のシカ撃ち用)
- スリングを使わない銃の携行
- ソーセージ作り(参考:【今年のテーマは】鹿肉ソーセージを作りたい理由【ソーセージ】)
- 積極的に鹿脂を使ってみたい
- 積雪期のツェルト野営
- 北海道でのカモ猟
じつはこのほかにも「久々に本州でイノシシを獲りたい」というのもあったが、コロナ禍の社会情勢と豚コレラってのも気になり、辞退することにした。そうじゃなくてもやりたいことは山ほどあるので、まあいいのだ。
北海道では(鹿に限り)猟期は半年もある。それでも「時間が足りないよ〜」と嘆きたくなるくらい、やりたいことがたくさんある。たぶん全部をやり込むことはできず、翌年にずれ込むものもあるだろう。
さらに言えば、テクニカルな「試したいこと」として「新しい弾を試してみたい」みたいなものもある。
まぁ、とにかくこれだけは言える。
「やりたいことは山ほどある」
実験する大事さ
ぼくは狩猟に限らず、いろいろ試すことは重要だと思っている。試した結果「やっぱりダメだった」ってこともある。たとえば今年は新しいザックを導入するけど、試してみたら「だめだこりゃ」となるかもしれない。
でもそれならそれで良いじゃないか。
ろくに試しもせず「あれはダメ、こうやらないと」と語る経験者になんてなりたくない。
5年目になっても、初年度から変わらない部分だってたくさんある。じつは着ている上着は2パターンしかなく、どちらも初猟期前から持っていたもの。大きな不満がないので変わらない。変わらないものも、変わるものもある。
毎年、猟期を振り返って「来期は違うのを試したいな」と考え、準備を進めることがとても楽しい。
みんなは今年、何を試しますか?
ぜひSNSなんかで発信してください。そういうのってすごい刺激になると思うので。
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