家族も喜び、猟に向けての経験も溜まる「山菜狩り」という趣味
猟期を終えて、ハンターのみなさんは何をして過ごしていますか?
いろんなパターンがあると思います。
- 射撃に集中する
- 猟犬のトレーニング
- 有害鳥獣駆除
「射撃は金がかかるし、猟犬もいないし、駆除は登録されていないし……、仕方ないから猟期までは別の趣味をやります」
なんて人もいるのではないでしょうか?
もったいない! もったいないぞ!
山菜を採りに行きましょう。めちゃくちゃ良い勉強になります。
——というわけで、今日は山菜狩りの魅力を語りたいと思います。
山を知ることができる
山を知ることが猟の第一歩。
なにしろ地形を知らないとどこを歩いていいかも分かりません。いい加減に歩けば迷子になって猟どころじゃないわけです。だからこのブログでも「単独猟をやるなら山を知ることが大事」と言い続けています。
で、猟の下見を丁寧にやる人はいいのですが、「下見」がつまらないと思うタイプの人もいると思います。そういう人は山菜を探しながら、地形を知れば良いんですよ。
「この辺は杉林かぁ、こっちに行くと広葉樹が多いなぁ。このルートは歩きやすいぞ」
なんて具合に……。
シカのことを知ることができる
山を歩けば鹿の痕跡くらいは見つかるはずです。あわよくばシカそのものに遭遇できるかもしれません。
そういう経験は必ず猟期に役立つはずです。
また、山菜狩りでは草に注目して歩くわけです。どういう草が食べられていて、なにが食べられていないか……なんてことも注目してみるとシカの食性を理解する手がかりになるかもしれません。
山道具のテストもできる
山に行くのだから、山道具を使うわけですよね。
猟期に使いたい道具があったら、せっかくなので試してみれば良いんですよ。写真の例ではナイフですが、たとえば新しい靴とか帽子、服などは実際に山で使ってみるといろいろ思うことがあるはずです。
食べ物が手に入り、家族も喜ぶ
なんと、山菜狩りに行くと山菜が手に入ります。
たとえばこちら北海道ですと、いまはギョウジャニンニク(アイヌネギ)が採れますね。
フキも採り放題。キリがないくらい採れます(ほどほどに採らないと来年採れなくなりますよ)。
山菜はあく抜きなどが必要なことも多く、スーパーで売っている野菜に比べてひと手間かかるものも多いですが、その分喜びも大きいもの。
たとえば下の写真は先日のわたしの晩ご飯です。
アイヌネギの卵とじ、アイヌネギの醤油漬け、アイヌネギ味噌、アイヌネギの味噌汁、フキの煮物です。
米と卵以外は山から採ったもの。タダです。しかもうまい!
これは家族も喜ぶでしょうよ!
金がかからない!
射撃は本気でやるとかなり金がかかります。ちょっとやるにしても万単位でかかるわけです。
それでもある程度はやるべきだと思いますが、無理して破産するんじゃ意味がない。射撃は経済的に許される範囲に取り組み、タダでできる山菜狩りをがんばるのも1つのやり方だと思います。
現地調達、現地消費なんて遊び方も
わたしも山菜は全然詳しくなくて、偉そうに山菜狩りのノウハウを書くことはできないのですが、山菜狩りが猟の役に立つのは間違いないと思います。
記事では持ち帰って食べるパターンを紹介しましたが、その場で採って、その場で料理するのも楽しいですよ〜。
焚火でも熾して、採った山菜を調理して食べる。これほど嬉しいことはないでしょう。
あと「山菜って難しい」と思っている人もいるかもしれません。たしかに毒草もあるので、注意は必要ですが、簡単な山菜も結構多いですよ。
たとえばフキなんてかなり特徴的ですし、行くとこに行けばたくさん生えてます。なにもすべての山菜を理解する必要はなくて、簡単な1〜2種類に絞って取りに行くのもありでしょう。というかわたしがそんな感じです。
次の冬から猟をやろうと思っている人にもオススメです。ぜひやってみてください。
くれぐれも遭難しないように。
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