使える草:爪磨きに使われる草があるってご存じでしたか?
今日はうちの庭に自生している、ちょっとおもしろい由来のある草をご紹介します。
その辺の草も「ただの雑草」と思うと名前も覚えられないし、大体興味も湧きません。
ところがその草のおもしろい特徴が分かると途端に覚えやすくなる。今日はすごく分かりやすい特徴を持った草『トクサ』をご紹介します。
『トクサ』
トクサという草があります。見かけはこんなやつです。
山の中でも湿ったところに自生していることがありますし、庭に生えていることもあります。上の写真はうちの庭に生えていたものです。
まず形からして特徴的な草ですが、食べられるわけでもなく、つい見過ごしてしまいます。わたしも人から教えてもらうまでは、注意を払ったことがありませんでした。
どういう特徴を持っているか? そのヒントは名前にあります。
トクサ。漢字で書くと『砥草』。研ぐ草と書きます(『木賊』とも)。
まさに名前が示すとおり、この草はものを研ぐのに使われます。
たとえば大辞林を見てみると——
茎をゆでて乾燥させたものを木製器具や角・骨を磨くのに用いる。
大辞林『トクサ』より
またWikipediaを見てみると——
紙やすりが一般的な現代でも高級つげぐしの歯や漆器の木地加工、木製品の仕上げ工程などに使用されている。クラリネットなどの竹製リードを磨いて調整するのにもトクサが用いられる。また、瀧廉太郎は身だしなみとして常々トクサで爪を磨いていたとされる。アイヌ語ではトクサを「シプシプ」と呼ぶが、これも物を磨く際のオノマトペに由来する名である。
トクサ|Wikipedia
と、決して昔話ではなく、現代でも使われているようですね。
加工して『張り木賊』に
丸い棒状の形をしていますが、加工して平らなヤスリにすることもできるようです。
方法はこちらのサイトに詳しく紹介されています。
家にこれが生えている人は、ちょっと摘んでおいて、乾燥させて、爪磨きとして使われてはいかがでしょうか?
周りの人に「それなに?」と聞かれることまちがいなし。
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